【ピックはギターの音を左右する!】ギターピックの特徴と選び方9選/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はギターピックの選び方について、それぞれの特徴を交えながら詳しく解説させていただきます。
ギターピックは小さな道具ですが、ギター演奏のニュアンスや弾き心地に大きな影響を与える重要なアイテムです。
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1.厚さ(ゲージ)で選ぶ

•薄め(0.38〜0.60mm):
柔らかくてしなりがあるため、コードストロークなど、複数の弦を同時に弾くスタイルに適している。バッキングギターや弾き語りなどのスタイルにお勧めです。

•中厚(0.60〜0.88mm):
バランス型。ストロークもリードも対応できる万能タイプ。
コードストロークなど複数弦を一気に弾く際には少し浅めに持ち、
ギターソロなど単音弾きの場合には少し深く持つことで調整する。

•厚め(0.88mm〜1.2mm以上):
ギターソロプレイやリードギター向き。しなりが少ないため弾いた直後のレスポンス(ピックへの反応)が速く、細かく正確なピッキングを必要とする速弾きなどに向いている。


2.形状で選ぶ

•スタンダード型:
最も一般的。初心者にも扱いやすく、どんなスタイルにも対応。

•ティアドロップ型(涙型):
先端が細いので細かい演奏をするリードギター向き。速弾きやテクニカルな演奏に最適。
ギターを弾く尖った先端部分を上に向けると、漫画などで描かれる涙の形に似ているためティアドロップ(涙の粒)型と呼ばれる。

•トライアングル型(おにぎり型):
他の形状と違い面積が広く、グリップが安定する。
ベースでのピック弾きの場合もこのアコギのストロークに人気。


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3.材質で選ぶ

•ナイロン:しなやかで柔らかい音。初心者におすすめ。
•セルロイド:温かみのある音。最もポピュラーだが滑りやすい。
•ウルテム/トーテックス:耐久性が高く、アタックが強め。
•金属/木製:個性的な音色。かなり特殊な用途に使用される。

4.グリップの滑りにくさで選ぶ

•グリップ部分に滑り止め加工やエンボス(凹凸)があるピックは、汗をかいても安定して持ちやすい。
•手汗が多い人やライブの本番中などに頻繁にピックを落としてしまう人におすすめ。

滑り止め付きのピックの欠点:
確かに滑りにくく落ちやすいが、その分「遊び」がなくなるため、滑り止め加工を嫌う人もいる。
高度な技術を擁するフレーズでピックの握り替えや、持つ位置の微妙な調整を行いたい人には滑り止め加工がない方が良い場合もある。
しかしピックが滑り落ちてしまってそれどころではない人は滑り止め加工付きのピックを使用するべきだが、ピックを落とさないようになる技術の練習も重要。

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5.音色の好みで選ぶ

ピックの材質や厚さにより音の明るさや暗さ、また、硬さや柔らかさが変わる。
アコースティックなら柔らかめ、エレキのソロなら硬めなど、自分の好きな音や演奏スタイル、演奏ジャンルを基準に選ぶと良い。

また、ピックの先端の尖り具合(角度)によっても弾き心地や音が異なるため、色々と試しながら自分に合うピックを選ぶことが重要。

6.演奏ジャンルで選ぶ

初心者の方でまだ好みの形状や音などが分からない場合には、好きなギタリストが使用しているピックを調べることがお勧めです。
細かな違いは分からなくとも、同じピックを使用することである程度近づくことが出来ます。

•ロック/メタル:
硬めで厚いピック(1.0mm以上)を使用することで、アタックの強さを重視する傾向にある。

•ポップス/J-POP:
中厚程度でバランス重視。場面によってオールラウンドな演奏が可能。

•ジャズ/フュージョン:
小型で先端が鋭いものが好まれる。アドリブでのソロ演奏や細かなカッティングなど、小回りの利く演奏が求められる。

•アコギ伴奏:
薄めで柔らかく、ストロークがスムーズなもの。
基本がコード演奏となるため、複数弦を弾く際にも弦に引っかかりにく柔らかさで、且つ、グリップのしっかりと効くおにぎり型のピックが好まれる。

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7.先端の形状で選ぶ

実際にギターの弦に当たるピックの先端部分の形状でピックを選ぶ人は多いようです。
ブリップ部分や全体の形状よりも直接的に演奏や音に影響します。

•丸い先端:
アタックが柔らかく、コードストローク向き。弦への引っ掛かりが弱いため、すぐに次の動作に入りやすい。

•鋭い先端:
アタックがはっきりし、ソロや速弾き向き。
弦への引っ掛かりが強いため、上手く操作するには鍛錬が必要。

※先端の形状(とがり具合)はピックによって様々で、小型のピックだから先端が尖っているというわけではない。
おにぎり型でも先端が鋭利なものもあれば、ティアドロップ型でも先端が丸みをおびたものも多数ある。

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8.耐久性で選ぶ

どのようなピックを選んだとしても、ピックは消耗品であることに変わりはありません。
弦に当たる部分が削れて減ってしまい、徐々に感触が変わってしまうものです。
そのため、ご自身のプレイスタイルが分かったら耐久性で選ぶのも悪くないかも知れません。

•よく弾く人、長時間練習する人、激しく強くピッキングする人:
削れにくい材質(ウルテム、トーテックスなど)が長持ちしておすすめ。

•セルロイドやナイロンは減りやすいが、音が好みなら消耗品として割り切ってもOK。

※プロのライブ映像などで、マイクスタンドに10枚以上もの予備のピックを用意してある場面を見たことがあるかと思います。
あれは客席へプレゼントとして投げるためのファンサービス用でもありますが、基本的には1曲2曲弾くだけでも多少消耗してしまうピックをすぐに新しいものに取り換える目的です。


9.見た目やモチベーションで選ぶ

ピックの中には、有名アーティストのモデルや、可愛いキャラクターがデザインされたピック、ハート型のピックなども存在します。
厚さや材質などの違いによる演奏への影響がまだ分からない初心者のうちは、ご自身のテンションが上がるピックを選ぶのも一つの手です。

小学生の頃に消しゴムを選ぶ時、本来消しゴムとはただ間違えた字を消すことが出来ればいいわけですが、それでも可愛いキャラクターのデザインされた消しゴムを選んだり、消した後のカスがまとまるものを選んだりと、本来の「文字を消す」という機能以外の付加価値で選んだこともあるのではないでしょうか?

ピックも同様に、基本的には弦を弾いて音を出すという機能は全てのピックに備わっているため、自分が楽しめるようにピックを選ぶのも良いでしょう。

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最後に

ギタリストにとってピック選びはもちろん重要な課題ですが、技術が向上すると指や手首の使い方、また、ピックの持つ深さや弦へ当てる角度などで、音のニュアンスを操ることが可能となります。

プロギタリストと同じピックを使用したからと言って同じ音が出るわけではありませんので、狙い通りの音親ニュアンスを出すにはやはり技術面での練習の積み重ねが最も重要です。

しかしピックによって近づく面も確かにあるので、この記事を参考に好みのピックを見つけてみてください。

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