2026/01/16
日本音楽能力検定協会です。
今回はメジャーデビューという言葉の意味を詳しく解説させていただきながら、メジャーデビューを目指すにはどのような活動をすれば良いか?また、世間一般で誤解されているインディーズという言葉の意味、そしてメジャーとインディーズの違いなどについてご説明させていただきます。
音楽検定受検はこちらから
メジャーデビューとは何か?
一言でいうと「大手レコード会社と契約して作品を世に出すこと」
「メジャーデビューを目指しています」
音楽をやっていると、一度は口にしたり、耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
しかし実際には、
「そもそもメジャーデビューって何?」
「インディーズと何が違うの?」
「今の時代、本当にメジャーを目指す意味はあるの?」
と、曖昧なままイメージだけで語られていることも多い言葉です。
メジャーデビューとは、大手レコード会社(メジャーレーベル)と契約を結び、音源を全国・世界規模で流通させる形で活動を開始することを指します。
日本でいう「メジャーレーベル」とは、
-
ソニー・ミュージック
-
ユニバーサル ミュージック
-
ワーナーミュージック
などを中心とした、資本力・流通網・プロモーション力を持つ会社のことです。
これらの会社と契約し、CD・配信・MV・ライブ展開などを本格的に行う状態が「メジャーデビュー」です。
インディーズとの違い
メジャーデビューを理解するためには、「インディーズ」との違いを知ることが大切です。
インディーズとは英語のインディペンデント、つまり独立、という言葉から由来し、活動の全てを自分達で独立して行っているバンドのことです。
インディーズ
-
個人や小規模レーベルで活動
-
制作・宣伝・流通を自分たちで行う
-
自由度が高いが、資金・人手が限られる
メジャー
-
レコード会社が制作費・宣伝費を負担
-
全国流通、メディア露出が可能
-
チーム体制(A&R、マネージャー、宣伝など)が組まれる
つまり、活動の規模とサポート体制が大きく変わるのが最大の違いです。
しかし、世間一般ではこのインディーズという言葉が大きく間違って使用されている場面がしばしば見られます。
純粋に売れていないだけのアマチュアバンドが、「自分達はインディーズでやっているけど、いつかメジャーに行きたい」という言葉には非常に違和感を感じます。
売れていない状態=インディーズではなく、全ての活動を独自に行っているのがインディーズで、大手レーベルと契約をしているのがメジャーです。
確かに自分達のことを「売れていないアマチュアバンド」と呼ぶのには抵抗があるのは分かりますが、メジャーデビューしたくても出来ない、人気がないから仕方なく自分達で活動しているバンドのことは、基本的にはインディーズとは呼びません。
「売れる」=「メジャー」ではない
こちらもよくある誤解として、
「売れたらメジャー」「有名になったらメジャー」
というイメージがありますが、これは正確ではありません。
インディーズでも配信で数百万再生、数千人規模のワンマンライブが即ソールドアウト、というアーティストは存在します。
逆に、メジャーデビューはしているけどライブハウスにはメンバーより少ないお客様の数、というバンドも存在します。
つまり、売れている=メジャーでもなければ、売れていない=インディーズでもないのです。
重要なのは、どこから音源をリリースしているか、どんな契約形態かです。
有名かどうかではなく、ビジネス上の立ち位置が「メジャー」かどうかで判断されます。
音楽検定受検はこちらから
メジャーデビューするメリット
① 圧倒的なプロモーション力
メジャーデビュー最大のメリットは、宣伝・露出の規模が段違いなことです。
-
テレビ・ラジオ・雑誌への出演
-
大型プレイリストへの掲載
-
広告、タイアップ、MV制作
個人では到底まかなえない規模のプロモーションを、会社主導で行ってもらえます。
「音楽は良いのに、知られていない」という壁を越える力を持っているのがメジャーです。
一昔前は「売れる曲はやっている」というバンドでも、自分達で日本中に売り出す手段がありませんでした。
そのためメジャーの力を必要としていたのですが、現代ではインターネット、SNS、YouTubeなどの普及により、自分で売る力がある人はメジャーデビューを必要としなくなりました。
自分達で売ることが出来るのに会社と契約してしまうと、自分達の好きなことが自由に出来なくなるだけでなく、売り上げの大部分を会社に取られてしまうからです。
売れる曲をやっているが自分達で売る力がないバンドにとって、メジャーデビューは最も威力を発揮します。
自分達では出来るわけがない規模の宣伝、プロモーション、マーケティングなどの後押しを得ることが出来ます。
次に、幅広く受け入れられる曲はやっていないが、自分達でファンを獲得して売っていく力があるバンドは、インディーズ活動をおすすめします。
この状態が最も正しいインディーズバンドという言葉の使い方です。
会社の契約や売れる路線に捕らわれることなく、自分達の好きな音楽を自由に発信し続けられます。
最後に、売れる曲もやっていなければ自分達で売る力もないバンドは、純粋にアマチュアバンドと呼びます。
この層はメジャーから声がかかることもありませんが、自分たちで売ることもできないため、シンプルにプロになることが出来ないアマチュアという状態です。
② 制作環境が整う
メジャーの世界では、
-
プロのエンジニア
-
作家・アレンジャー
-
映像ディレクター
などとチームを組み、クオリティの高い作品を制作できます。
自宅制作では到達しにくいレベルの音・映像・演出に触れることで、アーティストとしての成長スピードも加速します。
しかし同時に、アマチュアまたはインディーズ
③ 音楽活動に集中しやすくなる
インディーズでは、
-
制作
-
宣伝
-
事務作業
-
営業
すべてを自分でこなす必要があります。
メジャーでは、それらを専門スタッフが分担してくれるため、「音楽を作ること」に集中できる時間が増えるのも大きなメリットです。
④ 信用・実績としての強さ
メジャーデビューは、
-
ライブ会場
-
メディア
-
企業タイアップ
などにおいて、一種の「信用保証」として機能します。
「大手が契約したアーティスト」という事実は、それだけで評価材料になる場面も少なくありません。
例えばあなたがご自身で作ったオリジナルのチョコレートを売っているとします。
ご家族や友人に手売りをしている状態、または評判が広まって知らない人まで買いに来るようになった状態が、いわゆるインディーズ活動です。
そのあなたのオリジナルチョコレートを、コンビニや大手スーパーに置いてもらうための契約が、例えて言うならメジャーデビューということです。
そうなると一気に人目に触れることが多くなり、それまでとは桁違いの売り上げを出すことが出来ます。
しかし、家族や友人にすら売れていないようなチョコレートであれば、コンビニなどに置いてもらえるはずがありません。
コンビニとしてもあなたの商品を置くことで店の売り上げを上げたいわけですので、売れそうな商品を並べたいのです。
逆に、人気のない商品を無理に置いてしまうと、店自体の人気が下がってしまうかも知れません。
つまり、会社から見て「これは売れそうだ」と思われる商品のみがメジャーデビューを出来るのです。
音楽検定受検はこちらから
メジャーデビューするにはどのような活動をすればよい?
① 「上手い」より「求められているか」
多くの人が勘違いしがちなのが、歌が上手ければ、演奏が完璧なら、ルックスが抜群ならメジャーに行ける、という考え方です。
実際にメジャーの世界で重視されるのは、
-
個性があるか
-
今の時代にフィットしているか
-
ファンが生まれそうか
つまり、市場性と将来性です。
いくら強烈な個性があっても今の時代に合わなければ会社の力を使っても売ることは出来ませんし、歌唱力や演奏力が高くてもファンに求められていない状態では売れることはありません。
メジャーレーベルから声がかかる条件としては大きく分けて2つです。
1.既にファンがついているバンド
2.まだファンは少ないが、将来性を感じさせるバンド
です。
自分達の力だけで数百人規模のワンマンライブを開催できるようなバンドは、必ずと言っていいほどメジャーから声がかかります。
このバンドに企業力を使えば、全国的な認知を取ることが可能だからです。
もう一方の可能性としては、自分達でファンを作ることは出来ていないが、時代などにフィットしていて、会社の力を使えば売り出すことが可能だと思われることです。
このようなバンドを発掘するために新人オーディションが開催されたり、一昔前であれば名のあるライブハウスには有名レーベルのプロデューサーがスカウトのために足を運んだりもしていました。
② SNS・配信で「数字」を作る
一昔前はライブの動員数がほぼ全てでしたが、現代ではYouTubeやTikTok、Spotifyなどのフォロワー数、再生数なども重視されます。
フォロワー数、再生回数、コメントの熱量などは、
「このアーティストにはすでに支持者がいるか?」を判断する材料になります。
いきなりバズを狙う必要はありません。
継続的に発信し、少しずつでもファンを増やすことが重要です。
③ ライブ活動で「現場の強さ」を見せる
しかしながら、SNSなどの数字がどれだけ大きくても、実際のライブへの動員がゼロだと評価は高くなりません。
ライブの動員だけでなく、音源やグッズの売り上げなど、このバンドは実際にお金を生みだしているか?という点が重要なポイントです。
このバンドの曲を聴くため、ライブを見るため、または本人達に会うためにどれだけの人がどれだけのお金を使っているのか?
メジャーデビューとは実際に会社の一員として売り上げを立てていくことですので、好きな音楽を自由にやっていればお給料をもらえるというものではありません。
④ オーディション・デモ提出を活用する
レコード会社は常に新人を探しています。
-
公式オーディション
-
デモ音源募集
-
ライブ審査
こうした窓口を積極的に使うのも一つの方法です。
ただし、「送れば誰かが育ててくれる」という姿勢ではなく、
すでに活動実績がある状態で提出する方が、圧倒的に通過率は高くなります。
⑤ 「メジャー=ゴール」にしない
最後に、とても大切なことをお伝えします。
メジャーデビューは、ゴールではなくスタートです。
契約後も、結果が出なければ活動は継続させてもらえず、メジャー契約を切られてしまいます。
冒頭にもお伝えしましたが、メジャー=売れているではなく、メジャーデビューすれば売れる未来が約束されるわけでもありません。
インディーズでも人気があるバンドがいるように、メジャーデビューしていても人気がないバンドも数えきれないほど存在します。
だからこそ、
-
誰に届けたい音楽なのか?
-
どれくらいの売り上げが見込めるか?
-
売れ続けるために自分達が変わっていけるか?
この軸を持ったまま活動することが、長く続くアーティストになるための最大の条件です。
音楽検定受検はこちらから
まとめ
メジャーデビューとは、
-
大手レコード会社と契約し
-
本格的な制作・流通・宣伝体制のもと
-
音楽活動を行うこと
大きなメリットがある一方で、求められる責任や結果も大きくなります。
大切なのは、
「メジャーに行くこと」そのものではなく、
自分の音楽をどう広げ、どう続けていきたいか。
その答えを持った上で目指すメジャーデビューは、きっとあなたの音楽人生を大きく前に進めてくれるはずです。
音楽検定受検はこちらから