2025/05/29
日本音楽能力検定協会です。
今回はボーカル初心者の方々に向け、ご自身に合う歌の探し方をご説明させていただきます。
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野球で言うと自分が何メートルボールを投げられるのか、格闘技などで言うと自分のリーチがどれくらいなのかを理解しないことには、どのポジションが向いているのか、どんな練習が効果的なのかを知ることすら出来ません。
自分の音域が分かったら歌いたい曲の楽譜やメロディー譜などを入手し、最低音と最高音を確認することで、あなたの音域で歌えるかどうかが判断できます。
しかし、力んでしまって苦しそうに出す最高音や、ほとんど音になっていないような最低音は実際の歌の中では使えないため、無理なく出せる範囲をご自身の音域として判断しましょう。
声には人によって様々な性質があります。
・しゃがれ声(ハスキーボイス)
・エッジの効いた尖った声
・粘着質なねっとりとした声
・細く透き通る声
・ツヤのある声
・パワフルで太い声
など、思い浮かぶ歌手の方が数人思い浮かぶのではないでしょうか?
あなたはどのタイプかをしっかりと理解し、ご自身のタイプに合う曲を選ぶことが重要です。
これは体型により服を選ぶことに似ています。
背が高く細い人はロングコートが似合いますが、背が低く太っている人にはロングコートは似合いません。
背が低い人には低い人なりの似合う服があるので、無理にロングコートにこだわる必要はないのです。
原曲キーとはその歌手にとってちょうどいいキー、つまりその歌手の音域の中で最も魅力を出しやすいキーに設定している状態であり、あなたの音域とは何の関係もないと同時に、原曲キーで歌えることが凄いことではないのです。
前項のように服に例えて申し上げると、Lサイズを着ることが凄いことではありません。
憧れのモデルさんがLサイズの服をかっこよく着こなしているからと言って、背の低いあなたが無理やりLサイズを着ると逆にカッコ悪くなってしまうのです。
それならMサイズやSサイズに落とす方が、あなたの体型に似合い、結果的にカッコよく着こなせます。
例えばあなたがプロデビューし、あなたのオリジナル曲がカラオケに入ったとします。
その曲はもちろん、あなたの歌の魅力を最大限に引き出せるキーに設定されています。
あなたの曲をカラオケで歌う一般のファンの方が、あなたよりも高いキーでその曲を歌った場合、その人はあなたよりも凄いことになるでしょうか?
きっとそうはならないはずです。
逆に、キーが低いプロ歌手も多く存在するため、あなたにとっては原曲キーよりもいくつか上げる方が良い場合もあります。
この場合も同様に、その曲を歌う本人よりもあなたの方が凄いということには当然なりません。
このように、原曲キーの本来の意味を知ると、それにこだわる無意味さに気付け、よりご自身に合う曲を見つけやすくなります。
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例えば背が低い人は背が高い人に憧れ、髪の毛が天然パーマの人はストレートの人に憧れます。
背が高い人は背が高い人に憧れません。生まれつき髪の毛がストレートの人は、ストレートの人に憧れません。
つまり、憧れた時点であなたにその才能はないことの証明と言えます。
歌に関しては、
・あの人のように歌いたい
・あんな表現をしてみたい
と思った時点で、あなたはその方向には向いていないと言えます。
もちろん努力である程度近づけはしますが、あなたの本来の才能や魅力はその逆方向であることが多いのです。
ギターやベース、ドラムなどと違って、歌は才能に左右される部分が大きいことは言うまでもありません。
ギターなどは始めた初日は誰も上手には弾けませんし、最初は誰でもドレミから練習したり、コードを押さえるのに苦戦したりするので、誰もがスタート地点は同じです。
しかし歌は違います。
最初から上手い人、最初から下手な人が明らかに存在します。
ギターなどの楽器と違い、明らかにスタート地点が違うのです。
さらに、ギターなどは同じメーカーの同じモデルのギターを使用し、同じアンプで同じエフェクターを使えばほぼ同じような音が出ます。
しかし歌は各個人の体や喉が楽器であるため、生まれつき音が違います。
あなたにはあなたにしか出せない魅力があり、逆に言えば、あなたがどう頑張っても出せない魅力もあります。
あなた自身の魅力に気付き、それを引き出すためには、「こんな風になりたい」という憧れが最も障害となります。
なぜならその憧れは、あなたの魅力と正反対の位置にあることが多いからです。
前項の続きとしてご説明すると、「あなたが憧れない歌」があなたの魅力に近い可能性があります。
・なんでこの歌が売れているんだろう?
・この曲なら練習する必要がない
・簡単そうな歌だな
・歌っていて特に楽しくない
という風に感じる曲は、あなたの才能に近い可能性が高いのです。
才能とは常に自分では気付きにくいものです。
なぜなら才能とは、最も近くにあり、最も当たり前のように存在し、努力をしたこともなければ自分で凄いと思ったこともない、自覚すらしていない能力のことを指すからです。
・妹が多いので年下の女性の扱いに慣れている
・話しかけやすそうな外見をしているので道をよく聞かれる
・背が高いのでバスケットボールやバレーボールの経験者だと勘違いされやすい
日常で頻繁に起こり得るこのような場面も、れっきとした才能と言えます。
しかし本人はその才能を自覚していない場合が多く、逆に、「なぜ周りの人はこれが出来ないのだろう?」とすら思っています。
一般的な歌唱力の方ですと80点前後が平均値で、得意な曲でも80点台後半といったところでしょう。
普段は80点前後の音程正確率の人が、この曲だけは90点以上出せるという曲があるとすると、その曲のメロディーや音域はあなたに合っていると判断できます。
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表面的な音程とリズムだけでなく、
・発声法(地声、ミックスボイス、ファルセットなど)
・表現力(エッジボイス、ウィスパーボイス、ビブラート、しゃくり、フォールなど)
・ブレス(息継ぎのタイミング)
などを細かく聞き取り、同じになるよう練習することで歌唱力は飛躍的に向上します。
しかし、あなたの本来の声質や音域と違い過ぎる歌手の真似をすることは非常に困難です。
逆に言うと、ある程度近い声質や音域の歌手の真似をすることは比較的簡単に感じます。
つまり、「〇〇の声に似ている」と言われたことがある場合、その歌手の声質や歌い方に似ているということなので、細かな表現力の部分まで真似しやすいということになります。
前項でもお伝えした通り、それがあなたの憧れとは違う方向かも知れませんが、多くの場合憧れとは反対側にあなたの魅力が眠っているものなので、それを受け入れる度量も必要です。
例)
・10代男性が、40代社会人目線の人生の苦悩の歌を歌っても伝わらない
・子育てを終えた50代女性が、10代女性の失恋ソングを歌っても似合わない
どの時代や世代においても、歌とは常に人の人生を背景としています。
あなたの人生経験とあまりにもかけ離れている内容の歌詞の曲は、聞き手にとってどうしても伝わりづらく、歌唱力がいくら高くても「あなたに似合う曲」とはなり得ません。
この微調整はプロであるほどあっさりと行うのですが、原曲キーにこだわってしまうアマチュアの方ほど、たった一つキーを下げることが出来ず、本来の魅力を損なう歌い方になってしまいがちです。
もしくは「原曲キー=ゴール」と思っている方にとっては、原曲キー以上に上げるという発想もないかも知れません。
原曲キーでは出せなかった魅力が、たった1つキーを上げるだけで引き出せるという可能性も十分にあります。
カラオケなどでは「最も歌いやすいキーだ」と感じるキーから、-3から+3くらいまで念のため試してみると良いでしょう。
特に歌に関してはご自身の歌唱力を間違って判断する方が非常に多く、そのためボーカル検定なども存在しています。
カラオケなどで他者から褒められた経験のある曲は、あなたに合っている可能性が高いと判断しがちですが、その評価は非常に曖昧であることが多く、
・友達だから上手いと言ってくれる
・先輩や上司だから下手だと指摘できない
・評価する方も音楽の専門家や歌のプロではないため、正しい評価ではない
という場合が多いようです。
あなたに対して正しい評価を出来ない要素を持つ人(後輩や部下)の誉め言葉を鵜呑みにしてしまうと、本当は非常に聞き苦しい歌であるにも関わらず「自分は上手い」と勘違いしてしまう危険があるため、
・あなたに好かれる必要がない人
・音楽の専門家、または歌のプロ
の評価を中心に受け入れると良いでしょう。
あなたに好かれる必要のない音楽の専門家から褒められた曲に関しては、間違いなくあなたに合う曲であると判断して良いでしょう。
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今回はボーカル初心者の方々に向け、ご自身に合う歌の探し方をご説明させていただきます。
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1.自分の音域をチェックする
まずはご自身の音域を確認することが重要です。野球で言うと自分が何メートルボールを投げられるのか、格闘技などで言うと自分のリーチがどれくらいなのかを理解しないことには、どのポジションが向いているのか、どんな練習が効果的なのかを知ることすら出来ません。
自分の音域が分かったら歌いたい曲の楽譜やメロディー譜などを入手し、最低音と最高音を確認することで、あなたの音域で歌えるかどうかが判断できます。
しかし、力んでしまって苦しそうに出す最高音や、ほとんど音になっていないような最低音は実際の歌の中では使えないため、無理なく出せる範囲をご自身の音域として判断しましょう。
2.声質に合ったジャンルを探す
音域が合う曲でも、声質の合わない曲は似合わないと判断されてしまいます。声には人によって様々な性質があります。
・しゃがれ声(ハスキーボイス)
・エッジの効いた尖った声
・粘着質なねっとりとした声
・細く透き通る声
・ツヤのある声
・パワフルで太い声
など、思い浮かぶ歌手の方が数人思い浮かぶのではないでしょうか?
あなたはどのタイプかをしっかりと理解し、ご自身のタイプに合う曲を選ぶことが重要です。
これは体型により服を選ぶことに似ています。
背が高く細い人はロングコートが似合いますが、背が低く太っている人にはロングコートは似合いません。
背が低い人には低い人なりの似合う服があるので、無理にロングコートにこだわる必要はないのです。
3.原曲キーにこだわらない
カラオケなどでは原曲キーで歌える方がかっこいい、凄い、という概念があるようですが、プロの世界にこの概念は存在しません。原曲キーとはその歌手にとってちょうどいいキー、つまりその歌手の音域の中で最も魅力を出しやすいキーに設定している状態であり、あなたの音域とは何の関係もないと同時に、原曲キーで歌えることが凄いことではないのです。
前項のように服に例えて申し上げると、Lサイズを着ることが凄いことではありません。
憧れのモデルさんがLサイズの服をかっこよく着こなしているからと言って、背の低いあなたが無理やりLサイズを着ると逆にカッコ悪くなってしまうのです。
それならMサイズやSサイズに落とす方が、あなたの体型に似合い、結果的にカッコよく着こなせます。
例えばあなたがプロデビューし、あなたのオリジナル曲がカラオケに入ったとします。
その曲はもちろん、あなたの歌の魅力を最大限に引き出せるキーに設定されています。
あなたの曲をカラオケで歌う一般のファンの方が、あなたよりも高いキーでその曲を歌った場合、その人はあなたよりも凄いことになるでしょうか?
きっとそうはならないはずです。
逆に、キーが低いプロ歌手も多く存在するため、あなたにとっては原曲キーよりもいくつか上げる方が良い場合もあります。
この場合も同様に、その曲を歌う本人よりもあなたの方が凄いということには当然なりません。
このように、原曲キーの本来の意味を知ると、それにこだわる無意味さに気付け、よりご自身に合う曲を見つけやすくなります。
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4.憧れを捨てる
人は自分にないものに憧れるものです。例えば背が低い人は背が高い人に憧れ、髪の毛が天然パーマの人はストレートの人に憧れます。
背が高い人は背が高い人に憧れません。生まれつき髪の毛がストレートの人は、ストレートの人に憧れません。
つまり、憧れた時点であなたにその才能はないことの証明と言えます。
歌に関しては、
・あの人のように歌いたい
・あんな表現をしてみたい
と思った時点で、あなたはその方向には向いていないと言えます。
もちろん努力である程度近づけはしますが、あなたの本来の才能や魅力はその逆方向であることが多いのです。
ギターやベース、ドラムなどと違って、歌は才能に左右される部分が大きいことは言うまでもありません。
ギターなどは始めた初日は誰も上手には弾けませんし、最初は誰でもドレミから練習したり、コードを押さえるのに苦戦したりするので、誰もがスタート地点は同じです。
しかし歌は違います。
最初から上手い人、最初から下手な人が明らかに存在します。
ギターなどの楽器と違い、明らかにスタート地点が違うのです。
さらに、ギターなどは同じメーカーの同じモデルのギターを使用し、同じアンプで同じエフェクターを使えばほぼ同じような音が出ます。
しかし歌は各個人の体や喉が楽器であるため、生まれつき音が違います。
あなたにはあなたにしか出せない魅力があり、逆に言えば、あなたがどう頑張っても出せない魅力もあります。
あなた自身の魅力に気付き、それを引き出すためには、「こんな風になりたい」という憧れが最も障害となります。
なぜならその憧れは、あなたの魅力と正反対の位置にあることが多いからです。
5.歌っていてつまらない曲にこそ才能が隠れている
それではあなたの魅力を最大限に引き出せる歌はどうやって見つけるべきでしょうか?前項の続きとしてご説明すると、「あなたが憧れない歌」があなたの魅力に近い可能性があります。
・なんでこの歌が売れているんだろう?
・この曲なら練習する必要がない
・簡単そうな歌だな
・歌っていて特に楽しくない
という風に感じる曲は、あなたの才能に近い可能性が高いのです。
才能とは常に自分では気付きにくいものです。
なぜなら才能とは、最も近くにあり、最も当たり前のように存在し、努力をしたこともなければ自分で凄いと思ったこともない、自覚すらしていない能力のことを指すからです。
・妹が多いので年下の女性の扱いに慣れている
・話しかけやすそうな外見をしているので道をよく聞かれる
・背が高いのでバスケットボールやバレーボールの経験者だと勘違いされやすい
日常で頻繁に起こり得るこのような場面も、れっきとした才能と言えます。
しかし本人はその才能を自覚していない場合が多く、逆に、「なぜ周りの人はこれが出来ないのだろう?」とすら思っています。
6.カラオケで90点以上が出やすい曲を選ぶ
音程に関しては、カラオケ採点で90点以上が出やすい曲は、あなたにとって歌いやすい曲であると判断して良いでしょう。一般的な歌唱力の方ですと80点前後が平均値で、得意な曲でも80点台後半といったところでしょう。
普段は80点前後の音程正確率の人が、この曲だけは90点以上出せるという曲があるとすると、その曲のメロディーや音域はあなたに合っていると判断できます。
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7.似ていると言われたことがある歌手の歌を研究する
歌の上達のためには、プロの名演をそのままコピーする能力が必須です。表面的な音程とリズムだけでなく、
・発声法(地声、ミックスボイス、ファルセットなど)
・表現力(エッジボイス、ウィスパーボイス、ビブラート、しゃくり、フォールなど)
・ブレス(息継ぎのタイミング)
などを細かく聞き取り、同じになるよう練習することで歌唱力は飛躍的に向上します。
しかし、あなたの本来の声質や音域と違い過ぎる歌手の真似をすることは非常に困難です。
逆に言うと、ある程度近い声質や音域の歌手の真似をすることは比較的簡単に感じます。
つまり、「〇〇の声に似ている」と言われたことがある場合、その歌手の声質や歌い方に似ているということなので、細かな表現力の部分まで真似しやすいということになります。
前項でもお伝えした通り、それがあなたの憧れとは違う方向かも知れませんが、多くの場合憧れとは反対側にあなたの魅力が眠っているものなので、それを受け入れる度量も必要です。
8.歌詞の意味と自分の人生を見比べる
音域や声質が近いからと言って、歌詞の背景とあなたの人生が違い過ぎる場合にも、魅力的な歌とはなり得ません例)
・10代男性が、40代社会人目線の人生の苦悩の歌を歌っても伝わらない
・子育てを終えた50代女性が、10代女性の失恋ソングを歌っても似合わない
どの時代や世代においても、歌とは常に人の人生を背景としています。
あなたの人生経験とあまりにもかけ離れている内容の歌詞の曲は、聞き手にとってどうしても伝わりづらく、歌唱力がいくら高くても「あなたに似合う曲」とはなり得ません。
9.キーを上下して試す
前項「原曲キーにこだわらない」に通じますが、たった1つ2つキーを上下するだけで、圧倒的に歌いやすくなることもしばしば起こり得ます。この微調整はプロであるほどあっさりと行うのですが、原曲キーにこだわってしまうアマチュアの方ほど、たった一つキーを下げることが出来ず、本来の魅力を損なう歌い方になってしまいがちです。
もしくは「原曲キー=ゴール」と思っている方にとっては、原曲キー以上に上げるという発想もないかも知れません。
原曲キーでは出せなかった魅力が、たった1つキーを上げるだけで引き出せるという可能性も十分にあります。
カラオケなどでは「最も歌いやすいキーだ」と感じるキーから、-3から+3くらいまで念のため試してみると良いでしょう。
10.正しい評価のみを受け入れる
歌だけでなく音楽は全般的に、客観的評価が最も重要です。特に歌に関してはご自身の歌唱力を間違って判断する方が非常に多く、そのためボーカル検定なども存在しています。
カラオケなどで他者から褒められた経験のある曲は、あなたに合っている可能性が高いと判断しがちですが、その評価は非常に曖昧であることが多く、
・友達だから上手いと言ってくれる
・先輩や上司だから下手だと指摘できない
・評価する方も音楽の専門家や歌のプロではないため、正しい評価ではない
という場合が多いようです。
あなたに対して正しい評価を出来ない要素を持つ人(後輩や部下)の誉め言葉を鵜呑みにしてしまうと、本当は非常に聞き苦しい歌であるにも関わらず「自分は上手い」と勘違いしてしまう危険があるため、
・あなたに好かれる必要がない人
・音楽の専門家、または歌のプロ
の評価を中心に受け入れると良いでしょう。
あなたに好かれる必要のない音楽の専門家から褒められた曲に関しては、間違いなくあなたに合う曲であると判断して良いでしょう。
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