2025/06/17
日本音楽能力検定協会です。
今回は、ボーカルの喉にとって悪影響を及ぼすメンタル面、薬・健康状態40選にまとめてご紹介させていただきます。
それぞれの具体的な影響も補足させていただいておりますので、ご参照くださいませ。
ボーカル検定受検はこちらから
緊張によって喉や呼吸筋が硬直し、声が震えたり、思うように響きが出せなくなります。舞台や本番でのパフォーマンスに直結します。
2.人前で委縮してしまう癖
「失敗したらどうしよう」といった思考が声の動きを抑制し、特に音程やリズムの自由度が下がります。
3.完璧主義による過度な自己評価
「少しのズレも許せない」思考は練習や本番でストレスを生み、無意識に喉や表情に力が入ります。結果、声が自由でなくなります。
4.他人と比較しすぎる
他人の声と比べることで自信を失い、ナチュラルな発声が崩れてしまいます。自分本来の声を見失いやすい傾向にあります。
5.声を褒められた経験が少ない
「自分の声は悪いのでは」と思い込むと、無意識に声を隠そうとし、喉や発音にブレーキがかかります。
かと言って「自分の声は良いはずだ」と過信するのも良くないですが、自虐的になって声が出なくなるよりはマシであると言えます。
無理なキーなどで歌わず、自分に合うキーや声質の曲を選んで歌うことで、周囲からの評価も上がり、自信に繋がります。
6.心因性の声の不安
「今日は声が出ないかもしれない」と考えるだけで、喉に緊張が走り、実際に声が出にくくなるという悪循環に陥ります。
7.演奏者や伴奏との不信感
信頼できない伴奏者がいると、安心して歌えず、緊張やズレが生じ、思うようなパフォーマンスができません。
8.歌詞を覚えていない
歌詞を必死に思い出しながら歌うと、声に意識が向かず、発声が浅くなります。音程や表現にも影響します。
うろ覚えの状態ではどうしても目の前に架空の歌詞カードを作り出し、一生懸命思い出しながらになってしまうため、何も考えずスラスラと歌詞が出てくるまで歌いこみましょう。
9.ピッチ感覚に自信がない
「音を外すかも」という不安は、発声の軸を揺らしやすくなり、結局音程のブレを招きます。耳と喉の連動も弱くなります。
10.リズム感が悪い
音楽の流れに乗れないと、無理なタイミングで息継ぎをしたり、フレーズを詰め込んだりして、喉や声帯の負担が大きくなります。
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花粉症などで使われる薬の多くは、喉の粘膜を乾燥させる副作用があり、発声に悪影響を及ぼします。
12.気管支拡張剤(吸入ステロイド)の長期使用
喘息などの吸入薬は声帯の浮腫や乾燥を引き起こすことがあります。医師と相談が必要です。
13.喉に効く飴の食べすぎ
メントール系の強い飴は、一時的に感覚を麻痺させ、無理に声を出してしまうことがあり、逆に傷つけます。
14.胃酸逆流(逆流性食道炎)
胃酸が喉に逆流すると、声帯がただれてかすれ声や高音が出しにくくなります。夜の食事や姿勢に注意。
15.アレルギー体質
慢性的な鼻詰まりや喉のかゆみがあると、発声の軸が安定しません。花粉・ハウスダストなど環境調整も重要です。
16.睡眠時無呼吸症候群
睡眠の質が下がることで声帯の疲労が取れず、常にだるさやむくみが残るため、良い声が出しにくくなります。
17.扁桃腺肥大
物理的に喉の空間が狭くなり、息の流れが悪くなるため、発声が制限される傾向があります。
18.慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
共鳴が鼻腔でできなくなり、声の響きが損なわれます。鼻声になる、音が抜けないなどの問題も。
19.喉の乾燥(薬の副作用を含む)
喉が乾いていると、声帯の摩擦が増えて傷つきやすくなります。声の滑らかさや持続力も低下します。
20.風邪の初期でも歌う
初期段階は喉が炎症を起こしやすく、無理して出すと長引いたり悪化したりします。予防と早期ケアが最重要です。
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「下手」と言われ続けると、喉が無意識に萎縮し、声がこもったり通らなくなってしまいます。自信の低下は致命的です。
22.ボーカルのケアに理解のないバンド仲間
無理なキーで歌わされたり、声が枯れても練習を止められない環境は、長期的に声帯を壊す原因になります。
23.マイクの使い方を知らない
適切にマイクを使えないと、無理な声量で歌い続けることになり、喉への負担が増大します。
特にバンドサウンドなどは非常に大きく、それだけでもボーカルへの負担がかかるものですが、初心者バンドなどで楽器隊がどんどん自分の音を大きくしてしまい、ボーカルが聴こえにくくなるため無意識に無理をしてしまう場面がしばしば見受けられます。
24.音響が悪い会場
モニター環境が悪いと自分の声が聞こえず、無意識に声を張ってしまい、結果的に喉を酷使します。
特にリバーブ成分の有無(響きがあるかないか)は喉の使い方に大きな影響を及ぼすので、響きのない音だと声を自分で響かせようとするあまり無理に張ってしまうので、リハーサル時に返しモニターから多少リバーブを返してもらうと、歌いやすくなる場合があります。
25.宿泊先の空調・乾燥
遠征などで空気が合わない環境にいると、喉が乾燥しがちで、特に朝の発声が難しくなります。
遠征などでライブを行うボーカリストにとっては大きな問題で、宿泊先の空調のせいで普段のトレーニングやケアが台無しになってしまうこともあります。
26.イヤホンでの過大音量
耳の感度が落ちることで、声量のバランスが崩れ、過剰に声を出してしまう傾向があります。
イヤホンでなら大音量で聞いても周囲に迷惑をかけないため、ついつい音量を上げてしまいがちですが、その結果耳の感度を損ない、いつの間にか歌への悪影響を及ぼしてしまいます。
27.録音での自己嫌悪
自分の声を聞いて落ち込むと、無意識に「もっとこうしなければ」「自分は歌が上手くないのかも知れない」という力みが生じて、ナチュラルな発声を阻害します。
28.知識の誤用
「腹から声を出せ」など、昔ながらの表現をそのまま実行しようとして喉や体に力が入り、逆効果になることがあります。
「腹から声を出す」というのは腹式呼吸を正しく使うという意味であり、無理に叫ぶという意味ではないのですが、特に昭和以前の常識では「全力で大声を張り上げること」と誤認されがちです。
29.学びを拒む姿勢
「自分のやり方が正しい」と固執すると、伸び代を自ら閉ざしてしまい、改善すべき発声の癖に気づけなくなります。
常に「もっと良い方法があるかも」という謙虚な姿勢を保ち、他者からのアドバイスを柔軟に受け止めることが重要です。
30.一夜漬け練習
本番前に無理に詰め込む練習は、喉の状態を崩すだけでなく、精神的な焦りも声に影響します。
受験勉強などでは本番直前に大量の英単語や年号をなんとか頭に入れるという作業も多少は効果があるかも知れませんが、歌にとって一夜漬けは百害あって一利なしということを理解しましょう。
スポーツ選手が本番直前に一夜漬けで練習をしても意味がないのと同じで、声帯は筋肉であり、さらに微小な動きを必要とする繊細な部分であるため、スポーツ選手以上に一夜漬けでの酷使は悪影響しかありません。
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過去に歌で失敗した経験があると、体が無意識に拒否反応を示し、発声や音感が崩れることがあります。
人は通常、トラウマを抱えるとその事柄を避ける傾向にあります。しかしトラウマを抱えて歌えないという悩みがあるということは、それでも歌いたいという気持ちの表れです。
その気持ちは大きな武器となるので、焦らずゆっくりとトラウマを克服していきましょう。
32.声変わり時期の無理な発声
特に男性は声変わり中に無理な高音を出すと、声帯が正常に成長せず、声域や声質に悪影響を及ぼします。
声代わり前の幼少期に歌えていたはずのハイトーンの曲は、声変わりとともに自然と歌えなくなるものです。
声変わり後は今の声に合う曲を選び直すという当たり前の作業が必要です。
33.呼吸器系の病歴(気管支炎・肺炎など)
肺の容量や弾力性が損なわれていると、安定した息が出せず、歌に必要な支えを確保しにくくなります。
34.骨格的な制限(顎・首の構造)
極端な出っ歯、顎のズレ、ストレートネックなどは、発声姿勢や共鳴に影響を与え、無理な補正を強いられます。
35.噛み締めの癖
顎の緊張が声の通り道を塞ぎ、発音や共鳴を阻害します。慢性化すると、声がこもったままになります。
36.舌根の緊張
舌の根本が硬くなると、喉が詰まり、響きや滑舌が悪化します。高音やロングトーンも不安定になります。
37.嚥下障害や飲み込み癖
喉の動きが乱れると、発声時に不要な力みが入りやすく、歌うたびに疲れるようになります。食べる時はよく噛んでから飲み込むという基本的なことが、歌にとっても意外な良い効果をもたらします。
38.自声と歌声のギャップが大きすぎる
「話す声と全然違う声で歌う」ことに慣れすぎると、喉の使い方に一貫性がなくなり、疲労や違和感を生みます。
普段話すように自然と歌うのが基本ですが、中には喋り声と歌い声にギャップがあり、それが魅力的である人も見受けられます。
しかしそれはいつの間にか喉に負担をかけている可能性があります。
39.呼吸とフレーズの設計不足
自然な息継ぎのポイントを理解していないと、呼吸と音楽が噛み合わず、結果として苦しい歌い方になります。
40.自分の声を信じられない
最終的にはこれが最も大きな障害です。自分の声に信頼がないと、どんな技術も安定せず、全てが不安定になります。
しかしこれに関しては無理に自分の声を信じるということも出来ないため、日々の努力や積み重ね、そして他者から褒められた経験やコンクールの受賞、またボーカル検定の合格など、客観的評価の蓄積で克服できます。
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今回は、ボーカルの喉にとって悪影響を及ぼすメンタル面、薬・健康状態40選にまとめてご紹介させていただきます。
それぞれの具体的な影響も補足させていただいておりますので、ご参照くださいませ。
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メンタル編
1.緊張しやすい性格緊張によって喉や呼吸筋が硬直し、声が震えたり、思うように響きが出せなくなります。舞台や本番でのパフォーマンスに直結します。
2.人前で委縮してしまう癖
「失敗したらどうしよう」といった思考が声の動きを抑制し、特に音程やリズムの自由度が下がります。
3.完璧主義による過度な自己評価
「少しのズレも許せない」思考は練習や本番でストレスを生み、無意識に喉や表情に力が入ります。結果、声が自由でなくなります。
4.他人と比較しすぎる
他人の声と比べることで自信を失い、ナチュラルな発声が崩れてしまいます。自分本来の声を見失いやすい傾向にあります。
5.声を褒められた経験が少ない
「自分の声は悪いのでは」と思い込むと、無意識に声を隠そうとし、喉や発音にブレーキがかかります。
かと言って「自分の声は良いはずだ」と過信するのも良くないですが、自虐的になって声が出なくなるよりはマシであると言えます。
無理なキーなどで歌わず、自分に合うキーや声質の曲を選んで歌うことで、周囲からの評価も上がり、自信に繋がります。
6.心因性の声の不安
「今日は声が出ないかもしれない」と考えるだけで、喉に緊張が走り、実際に声が出にくくなるという悪循環に陥ります。
7.演奏者や伴奏との不信感
信頼できない伴奏者がいると、安心して歌えず、緊張やズレが生じ、思うようなパフォーマンスができません。
8.歌詞を覚えていない
歌詞を必死に思い出しながら歌うと、声に意識が向かず、発声が浅くなります。音程や表現にも影響します。
うろ覚えの状態ではどうしても目の前に架空の歌詞カードを作り出し、一生懸命思い出しながらになってしまうため、何も考えずスラスラと歌詞が出てくるまで歌いこみましょう。
9.ピッチ感覚に自信がない
「音を外すかも」という不安は、発声の軸を揺らしやすくなり、結局音程のブレを招きます。耳と喉の連動も弱くなります。
10.リズム感が悪い
音楽の流れに乗れないと、無理なタイミングで息継ぎをしたり、フレーズを詰め込んだりして、喉や声帯の負担が大きくなります。
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薬・体調・医療編
11.抗ヒスタミン剤の服用花粉症などで使われる薬の多くは、喉の粘膜を乾燥させる副作用があり、発声に悪影響を及ぼします。
12.気管支拡張剤(吸入ステロイド)の長期使用
喘息などの吸入薬は声帯の浮腫や乾燥を引き起こすことがあります。医師と相談が必要です。
13.喉に効く飴の食べすぎ
メントール系の強い飴は、一時的に感覚を麻痺させ、無理に声を出してしまうことがあり、逆に傷つけます。
14.胃酸逆流(逆流性食道炎)
胃酸が喉に逆流すると、声帯がただれてかすれ声や高音が出しにくくなります。夜の食事や姿勢に注意。
15.アレルギー体質
慢性的な鼻詰まりや喉のかゆみがあると、発声の軸が安定しません。花粉・ハウスダストなど環境調整も重要です。
16.睡眠時無呼吸症候群
睡眠の質が下がることで声帯の疲労が取れず、常にだるさやむくみが残るため、良い声が出しにくくなります。
17.扁桃腺肥大
物理的に喉の空間が狭くなり、息の流れが悪くなるため、発声が制限される傾向があります。
18.慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
共鳴が鼻腔でできなくなり、声の響きが損なわれます。鼻声になる、音が抜けないなどの問題も。
19.喉の乾燥(薬の副作用を含む)
喉が乾いていると、声帯の摩擦が増えて傷つきやすくなります。声の滑らかさや持続力も低下します。
20.風邪の初期でも歌う
初期段階は喉が炎症を起こしやすく、無理して出すと長引いたり悪化したりします。予防と早期ケアが最重要です。
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人間関係・環境・習慣編
21.周囲に否定的な人が多い「下手」と言われ続けると、喉が無意識に萎縮し、声がこもったり通らなくなってしまいます。自信の低下は致命的です。
22.ボーカルのケアに理解のないバンド仲間
無理なキーで歌わされたり、声が枯れても練習を止められない環境は、長期的に声帯を壊す原因になります。
23.マイクの使い方を知らない
適切にマイクを使えないと、無理な声量で歌い続けることになり、喉への負担が増大します。
特にバンドサウンドなどは非常に大きく、それだけでもボーカルへの負担がかかるものですが、初心者バンドなどで楽器隊がどんどん自分の音を大きくしてしまい、ボーカルが聴こえにくくなるため無意識に無理をしてしまう場面がしばしば見受けられます。
24.音響が悪い会場
モニター環境が悪いと自分の声が聞こえず、無意識に声を張ってしまい、結果的に喉を酷使します。
特にリバーブ成分の有無(響きがあるかないか)は喉の使い方に大きな影響を及ぼすので、響きのない音だと声を自分で響かせようとするあまり無理に張ってしまうので、リハーサル時に返しモニターから多少リバーブを返してもらうと、歌いやすくなる場合があります。
25.宿泊先の空調・乾燥
遠征などで空気が合わない環境にいると、喉が乾燥しがちで、特に朝の発声が難しくなります。
遠征などでライブを行うボーカリストにとっては大きな問題で、宿泊先の空調のせいで普段のトレーニングやケアが台無しになってしまうこともあります。
26.イヤホンでの過大音量
耳の感度が落ちることで、声量のバランスが崩れ、過剰に声を出してしまう傾向があります。
イヤホンでなら大音量で聞いても周囲に迷惑をかけないため、ついつい音量を上げてしまいがちですが、その結果耳の感度を損ない、いつの間にか歌への悪影響を及ぼしてしまいます。
27.録音での自己嫌悪
自分の声を聞いて落ち込むと、無意識に「もっとこうしなければ」「自分は歌が上手くないのかも知れない」という力みが生じて、ナチュラルな発声を阻害します。
28.知識の誤用
「腹から声を出せ」など、昔ながらの表現をそのまま実行しようとして喉や体に力が入り、逆効果になることがあります。
「腹から声を出す」というのは腹式呼吸を正しく使うという意味であり、無理に叫ぶという意味ではないのですが、特に昭和以前の常識では「全力で大声を張り上げること」と誤認されがちです。
29.学びを拒む姿勢
「自分のやり方が正しい」と固執すると、伸び代を自ら閉ざしてしまい、改善すべき発声の癖に気づけなくなります。
常に「もっと良い方法があるかも」という謙虚な姿勢を保ち、他者からのアドバイスを柔軟に受け止めることが重要です。
30.一夜漬け練習
本番前に無理に詰め込む練習は、喉の状態を崩すだけでなく、精神的な焦りも声に影響します。
受験勉強などでは本番直前に大量の英単語や年号をなんとか頭に入れるという作業も多少は効果があるかも知れませんが、歌にとって一夜漬けは百害あって一利なしということを理解しましょう。
スポーツ選手が本番直前に一夜漬けで練習をしても意味がないのと同じで、声帯は筋肉であり、さらに微小な動きを必要とする繊細な部分であるため、スポーツ選手以上に一夜漬けでの酷使は悪影響しかありません。
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心理・過去の経験・身体構造編
31.歌うことへのトラウマ過去に歌で失敗した経験があると、体が無意識に拒否反応を示し、発声や音感が崩れることがあります。
人は通常、トラウマを抱えるとその事柄を避ける傾向にあります。しかしトラウマを抱えて歌えないという悩みがあるということは、それでも歌いたいという気持ちの表れです。
その気持ちは大きな武器となるので、焦らずゆっくりとトラウマを克服していきましょう。
32.声変わり時期の無理な発声
特に男性は声変わり中に無理な高音を出すと、声帯が正常に成長せず、声域や声質に悪影響を及ぼします。
声代わり前の幼少期に歌えていたはずのハイトーンの曲は、声変わりとともに自然と歌えなくなるものです。
声変わり後は今の声に合う曲を選び直すという当たり前の作業が必要です。
33.呼吸器系の病歴(気管支炎・肺炎など)
肺の容量や弾力性が損なわれていると、安定した息が出せず、歌に必要な支えを確保しにくくなります。
34.骨格的な制限(顎・首の構造)
極端な出っ歯、顎のズレ、ストレートネックなどは、発声姿勢や共鳴に影響を与え、無理な補正を強いられます。
35.噛み締めの癖
顎の緊張が声の通り道を塞ぎ、発音や共鳴を阻害します。慢性化すると、声がこもったままになります。
36.舌根の緊張
舌の根本が硬くなると、喉が詰まり、響きや滑舌が悪化します。高音やロングトーンも不安定になります。
37.嚥下障害や飲み込み癖
喉の動きが乱れると、発声時に不要な力みが入りやすく、歌うたびに疲れるようになります。食べる時はよく噛んでから飲み込むという基本的なことが、歌にとっても意外な良い効果をもたらします。
38.自声と歌声のギャップが大きすぎる
「話す声と全然違う声で歌う」ことに慣れすぎると、喉の使い方に一貫性がなくなり、疲労や違和感を生みます。
普段話すように自然と歌うのが基本ですが、中には喋り声と歌い声にギャップがあり、それが魅力的である人も見受けられます。
しかしそれはいつの間にか喉に負担をかけている可能性があります。
39.呼吸とフレーズの設計不足
自然な息継ぎのポイントを理解していないと、呼吸と音楽が噛み合わず、結果として苦しい歌い方になります。
40.自分の声を信じられない
最終的にはこれが最も大きな障害です。自分の声に信頼がないと、どんな技術も安定せず、全てが不安定になります。
しかしこれに関しては無理に自分の声を信じるということも出来ないため、日々の努力や積み重ね、そして他者から褒められた経験やコンクールの受賞、またボーカル検定の合格など、客観的評価の蓄積で克服できます。
ボーカル検定受検はこちらから