2025/06/24
日本音楽能力検定協会です。
今回は、ギター検定1級や2級に合格するレベルのプロギタリストが日々積み重ねている練習方法を10選にまとめてご紹介させていただきます。
初心者の方や趣味の方にとっては意外とも思える練習法があるかも知れませんので、どのような目的でどのようなメリットがあるのか、詳しくご説明させていただきます。
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周りから見ると「それは練習になっているのか?」と疑問に感じてしまうほど、ゆっくり丁寧に、それゆえに完璧に弾いているのです。
速弾きなどのフレーズでは最終的には「速く丁寧に」が理想です。
しかし、最初はそれが出来ないため、「速さ」か「丁寧さ」のどちらかを犠牲にするしかありません。
ここで「丁寧さ」の方を犠牲にし「速く雑に」練習してしまう人は、その練習がいつか「速く丁寧に」に変わることはありません。
「速さ」を犠牲にし「遅く丁寧に」が正しい練習法で、その練習を繰り返せばいつか「速く丁寧に」に辿り着きます。
そして何より最大のポイントは、繰り返すことの意味と本質にあります。
野球やテニス、ゴルフなどの球技では素振りが非常に大きな意味を持つ練習であることは言うまでもありませんが、なぜ何百回も何千回も素振りを繰り返すのかと言うと、人間は同じ動きを繰り返すとその動きが体に染みつく習性があるからです。
ここまでは誰でも知っている当たり前のことなのですが、同時に、ミスも染み付くという事実には多くの人が気付いていません。
同じ動きを繰り返せば体に染みつくということは、その動きが正解であれ間違いであれ、繰り返した動きが染み付くということなので、当然ミスをしてしまった動きも繰り返してしまえばどんどん体に染みついてしまうのです。
プロギタリストなどはこの習性を理解しているため、普段の練習中に絶対にミスをしません。
1度でもミスをするとその動きが1回分染み付いてしまうことを知っているため、絶対にミスをしない速度で完璧に弾く、つまり、成功のみを繰り返して染み付かせる練習を意識しているのです。
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プロギタリストはあるフレーズの練習に取り掛かる際、まず最初に指とピッキングの向きを100%確定します。
・最初の音は薬指で押さえてダウンピッキング、
・次の音はスライドなので左手は薬指のまま、右手はアップの空ピッキング
・次の音は左手は人差し指で、右手はダウンピッキング
このように、全ての音を押さえる指とピッキングの向きを最も合理的なものに決め、その通りに繰り返します。
そのフレーズを弾くたびに押さえる指やピッキングの向きが変わっていたのでは練習の意味がありませんし、毎回確実に同じことを繰り返す必要があることを、プロギタリストは理解しているのです。
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しかし、「練習にはメトロノームを使わなければいけない」という言葉だけを知り、本質を理解していない初学者の方が行うと、メトロノームのクリック音に合わせようと無理に力んでしまったりして、余計に悪い癖がついてしまう場合があります。
それを理解しているプロギタリストは、まずはメトロノームを使用せず、課題のフレーズに慣れるまで弾き込みます。
次の音は何だっけ?この音のピッキングはダウンとアップどちらだっけ?などと考えているうちは慣れていない証拠なので、余裕がありません。
余裕がないうちにメトロノームに合わせようとするともう一つ課題が増えてしまうため、キャパオーバーとなってしまうのです。
そのため、まずはそのフレーズに慣れ、何も考えなくてもミスなく弾けるようになってから、つまり余裕が出来てからその余裕分をメトロノームに合わせる労力に使用するという感覚です。
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なぜなら、速弾きとは速く弾くことではなく、問題なく弾ける速度が上がった状態だと理解しているからです。
速く弾こうとするとどうしても力みが生まれたり、ミスが出てしまいます。
・ブリッジミュートや不要弦のミュートが出来ていない
・弦をしっかり押さえられていない
・ピッキングが間に合っていない
・ハンマリング、プリングなどの奏法でもたついてしまう
・チョーキングの音程が上がり切らないのに次の音に行ってしまう
などなど、今の時点で問題なく弾ける速度を無理に上回ろうとすると、多くの問題が出てきます。
つまりこれはミスをしている状態なので、前項でもお伝えしたようにこれを繰り返すとミスした状態の筋肉の使い方や動きが体に染みついてしまうことになります。
大事なのは完璧に弾ける速度を上げていくことだと理解しているプロギタリストは、スピードは後から自然についてくるものだと知っているため、今完璧に弾ける速度でのより高い表現力を求めて練習するのです。
表現力(ニュアンス)が高まってくると演奏自体に余裕が生まれるため、その余裕で多少スピードが上がります。
スピードが上がった分だけ多少ニュアンスを損なうので、次はまたその速度で表現力を高める・・・という手順を繰り返していきます。
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これは何故かというと、そのフレーズを練習する回数=下手になる回数だと知っているからです。
例えば、
1.あるフレーズを初心者の方が100回弾いた
2.そのフレーズをプロギタリストが初めて弾いた
どちらが上手に弾けるでしょうか?
答えはもちろん2の、プロギタリストが初めてそのフレーズを弾いた状態です。
初心者の方がそのフレーズを1000回弾いても10000回弾いても、恐らくプロが初めて弾く方が上手く弾けるでしょう。
つまり、そのフレーズを練習した回数は関係ないのです。
大事なのは備わっている基礎力です。
今の自分に弾けないフレーズとはつまり、無理に弾こうとすると力んでしまったりミスが生まれるフレーズということです。
ということは、回数を増やすほどその力みやミスを繰り返してしまい、体に染み込ませることになります。
プロギタリストは「今の自分ではこのフレーズは無理だ」と感じたら、二度とそのフレーズには触れません。
しかし、決してそのフレーズを弾くことを諦めたわけではありません。
そのフレーズを弾けるようになるために必要な力を付ける基礎練習を始めるのです。
課題とするフレーズを弾くために、
・今の自分ではピッキングの速度が足りないと気付いたらピッキングのスピードアップ練習
・レガートフレーズが多く左手のフィンガリング力が足りないと気付いたら左手の強化
・特殊な奏法が出てくる場面でつまづくと気付いたら、その特殊奏法の基礎練習
など、根本的な基礎力から強化し直します。
そしてレベルアップした基礎力でまたそのフレーズに挑む、という手順を繰り返します。
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おそらく多くのアマチュアの方や趣味の方は、今日はこのフレーズ、今週はこの課題など、大体1日単位か1週間単位くらいだと思います。
もちろん1年中カッティングのみを練習しているわけではありませんが、それくらいのつもりで一つの課題に取り組んでいるのです。
この練習法のメリットは、とにかく1年間でその課題に圧倒的に強くなるという点です。
仮に1年間カッティングに特化して練習を行うと、1年後にはカッティングに関してはほぼほぼ弾けないフレーズがなくなります。
さらに、カッティングに付随して手首の振りが上達することで後に速弾きに繋がったり、カッティングをよりパーカッシブにするためメトロノームを細かく使用していたらリズム感が格段に上がったりと、他の奏法や場面にも大いに応用できる能力がたくさん身に着きます。
逆に、今日はカッティングの練習、明日は速弾きの練習などと1日単位の課題意識では全てが中途半端となってしまい、結果的に全てにおいて上達に繋がらないという結果になってしまいます。
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なぜなら、疲れを感じている状態での練習は無駄な力みやミスを生みやすくなり、結果的に上達の妨げとなる繰り返しになっている危険性があるからです。
無駄な練習をしたり下手になってしまうくらいならすぐに練習をやめて回復に努める方が有益であることを理解しているため、プロの休憩の取り方や練習の休み方は非常に有意義です。
しかし、プロは1日に8~10時間も練習しているのもまた事実です。
この長時間練習を可能とする根拠は、そもそも疲れないという点に尽きます。
プロギタリストは右手のピッキングも左手のフィンガリングも絶妙な脱力加減で弾いているため、何時間弾いていても疲れないのです。
別の言い方をすると、何時間弾いても疲れない弾き方を模索しているという状態です。
そのため、「疲れた=悪い弾き方をしている」ということになるので、その練習はすぐにストップします。
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スタジオやライブハウスにあるような大きなアンプで練習する場合はもちろん、自宅での練習も通常よりも音量を上げがちです。
これは何故かと言うと、小さな音で練習すると無意識に力む癖がついてしまうからです。
少し強くピッキングをすると近所迷惑になってしまうくらいの音量で練習をすることで、普段から最小限の力で弾く癖をつけ、脱力状態のままあらゆるフレーズに対応できるようにしているのです。
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本番用の仕様でなくとも、練習用のギターの場合もありますが、とにかく隙さえあればいつでもギターを弾けるよう持ち歩いています。
こういった習慣が自然と練習時間を増やすだけでなく、思いついたフレーズはすぐにギターで実践してみる、指の疲れが回復したらすぐにまた練習に取り掛かるなどの習慣を生みます。
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ギターを初めて間もないうちは、やはり好きな曲を通して弾けることが楽しいのですが、プロギタリストともなるとその段階の楽しみは既に通り過ぎています。
例えて言うならスキー初心者の方はリフトで一番上まで登って降りてくるという楽しみ方を繰り返し行いますが、プロスキーヤーやジャンプや大技の練習を繰り返し行うことに似ているかも知れません。
そもそも、歌のバックで演奏される基本的なコードストロークなどはもはや練習するまでもなく当たり前に出来ることですので、特に難しい個所のみを何度も繰り返し練習し、全体のレベルを上げます。
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今回は、ギター検定1級や2級に合格するレベルのプロギタリストが日々積み重ねている練習方法を10選にまとめてご紹介させていただきます。
初心者の方や趣味の方にとっては意外とも思える練習法があるかも知れませんので、どのような目的でどのようなメリットがあるのか、詳しくご説明させていただきます。
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1.絶対に間違えないくらいゆっくり弾く
プロギタリストまたはプロ級のギタリストの練習風景を見ていると、絶対にミスをしないことに気付きます。周りから見ると「それは練習になっているのか?」と疑問に感じてしまうほど、ゆっくり丁寧に、それゆえに完璧に弾いているのです。
速弾きなどのフレーズでは最終的には「速く丁寧に」が理想です。
しかし、最初はそれが出来ないため、「速さ」か「丁寧さ」のどちらかを犠牲にするしかありません。
ここで「丁寧さ」の方を犠牲にし「速く雑に」練習してしまう人は、その練習がいつか「速く丁寧に」に変わることはありません。
「速さ」を犠牲にし「遅く丁寧に」が正しい練習法で、その練習を繰り返せばいつか「速く丁寧に」に辿り着きます。
そして何より最大のポイントは、繰り返すことの意味と本質にあります。
野球やテニス、ゴルフなどの球技では素振りが非常に大きな意味を持つ練習であることは言うまでもありませんが、なぜ何百回も何千回も素振りを繰り返すのかと言うと、人間は同じ動きを繰り返すとその動きが体に染みつく習性があるからです。
ここまでは誰でも知っている当たり前のことなのですが、同時に、ミスも染み付くという事実には多くの人が気付いていません。
同じ動きを繰り返せば体に染みつくということは、その動きが正解であれ間違いであれ、繰り返した動きが染み付くということなので、当然ミスをしてしまった動きも繰り返してしまえばどんどん体に染みついてしまうのです。
プロギタリストなどはこの習性を理解しているため、普段の練習中に絶対にミスをしません。
1度でもミスをするとその動きが1回分染み付いてしまうことを知っているため、絶対にミスをしない速度で完璧に弾く、つまり、成功のみを繰り返して染み付かせる練習を意識しているのです。
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2.押弦する指とピッキングの向きを100%確定する
基本的なコードストロークやアルペジオ、特に速弾きなどにおいては、1つ1つの音を押さえる指やピッキングの方向を確定させることは非常に重要です。プロギタリストはあるフレーズの練習に取り掛かる際、まず最初に指とピッキングの向きを100%確定します。
・最初の音は薬指で押さえてダウンピッキング、
・次の音はスライドなので左手は薬指のまま、右手はアップの空ピッキング
・次の音は左手は人差し指で、右手はダウンピッキング
このように、全ての音を押さえる指とピッキングの向きを最も合理的なものに決め、その通りに繰り返します。
そのフレーズを弾くたびに押さえる指やピッキングの向きが変わっていたのでは練習の意味がありませんし、毎回確実に同じことを繰り返す必要があることを、プロギタリストは理解しているのです。
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3.フレーズに慣れるまでメトロノームは使わない
ギターだけでなく楽器の練習において、メトロノームを使用したリズム練習は最重要項目と言えます。しかし、「練習にはメトロノームを使わなければいけない」という言葉だけを知り、本質を理解していない初学者の方が行うと、メトロノームのクリック音に合わせようと無理に力んでしまったりして、余計に悪い癖がついてしまう場合があります。
それを理解しているプロギタリストは、まずはメトロノームを使用せず、課題のフレーズに慣れるまで弾き込みます。
次の音は何だっけ?この音のピッキングはダウンとアップどちらだっけ?などと考えているうちは慣れていない証拠なので、余裕がありません。
余裕がないうちにメトロノームに合わせようとするともう一つ課題が増えてしまうため、キャパオーバーとなってしまうのです。
そのため、まずはそのフレーズに慣れ、何も考えなくてもミスなく弾けるようになってから、つまり余裕が出来てからその余裕分をメトロノームに合わせる労力に使用するという感覚です。
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4.スピードよりもニュアンスに徹底的にこだわる
プロギタリストはスピードの速さにこだわりません。なぜなら、速弾きとは速く弾くことではなく、問題なく弾ける速度が上がった状態だと理解しているからです。
速く弾こうとするとどうしても力みが生まれたり、ミスが出てしまいます。
・ブリッジミュートや不要弦のミュートが出来ていない
・弦をしっかり押さえられていない
・ピッキングが間に合っていない
・ハンマリング、プリングなどの奏法でもたついてしまう
・チョーキングの音程が上がり切らないのに次の音に行ってしまう
などなど、今の時点で問題なく弾ける速度を無理に上回ろうとすると、多くの問題が出てきます。
つまりこれはミスをしている状態なので、前項でもお伝えしたようにこれを繰り返すとミスした状態の筋肉の使い方や動きが体に染みついてしまうことになります。
大事なのは完璧に弾ける速度を上げていくことだと理解しているプロギタリストは、スピードは後から自然についてくるものだと知っているため、今完璧に弾ける速度でのより高い表現力を求めて練習するのです。
表現力(ニュアンス)が高まってくると演奏自体に余裕が生まれるため、その余裕で多少スピードが上がります。
スピードが上がった分だけ多少ニュアンスを損なうので、次はまたその速度で表現力を高める・・・という手順を繰り返していきます。
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5.今の自分では弾けないフレーズには手を出さない
「今の自分が弾けないフレーズに挑戦する」と聞くと言葉としてはより高い壁に挑戦するようで耳障りが良いのですが、プロギタリストは今の自分に弾けないフレーズには一切手を出さず、あっさりと別のフレーズの練習を始める傾向があります。これは何故かというと、そのフレーズを練習する回数=下手になる回数だと知っているからです。
例えば、
1.あるフレーズを初心者の方が100回弾いた
2.そのフレーズをプロギタリストが初めて弾いた
どちらが上手に弾けるでしょうか?
答えはもちろん2の、プロギタリストが初めてそのフレーズを弾いた状態です。
初心者の方がそのフレーズを1000回弾いても10000回弾いても、恐らくプロが初めて弾く方が上手く弾けるでしょう。
つまり、そのフレーズを練習した回数は関係ないのです。
大事なのは備わっている基礎力です。
今の自分に弾けないフレーズとはつまり、無理に弾こうとすると力んでしまったりミスが生まれるフレーズということです。
ということは、回数を増やすほどその力みやミスを繰り返してしまい、体に染み込ませることになります。
プロギタリストは「今の自分ではこのフレーズは無理だ」と感じたら、二度とそのフレーズには触れません。
しかし、決してそのフレーズを弾くことを諦めたわけではありません。
そのフレーズを弾けるようになるために必要な力を付ける基礎練習を始めるのです。
課題とするフレーズを弾くために、
・今の自分ではピッキングの速度が足りないと気付いたらピッキングのスピードアップ練習
・レガートフレーズが多く左手のフィンガリング力が足りないと気付いたら左手の強化
・特殊な奏法が出てくる場面でつまづくと気付いたら、その特殊奏法の基礎練習
など、根本的な基礎力から強化し直します。
そしてレベルアップした基礎力でまたそのフレーズに挑む、という手順を繰り返します。
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6.ひとつの課題を年単位で練習する
「今年はカッティング」「今年は速弾き」など、プロギタリストは1つの課題に対して費やす時間が桁外れです。おそらく多くのアマチュアの方や趣味の方は、今日はこのフレーズ、今週はこの課題など、大体1日単位か1週間単位くらいだと思います。
もちろん1年中カッティングのみを練習しているわけではありませんが、それくらいのつもりで一つの課題に取り組んでいるのです。
この練習法のメリットは、とにかく1年間でその課題に圧倒的に強くなるという点です。
仮に1年間カッティングに特化して練習を行うと、1年後にはカッティングに関してはほぼほぼ弾けないフレーズがなくなります。
さらに、カッティングに付随して手首の振りが上達することで後に速弾きに繋がったり、カッティングをよりパーカッシブにするためメトロノームを細かく使用していたらリズム感が格段に上がったりと、他の奏法や場面にも大いに応用できる能力がたくさん身に着きます。
逆に、今日はカッティングの練習、明日は速弾きの練習などと1日単位の課題意識では全てが中途半端となってしまい、結果的に全てにおいて上達に繋がらないという結果になってしまいます。
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7.疲れを感じたらあっさりと休憩を取る
「プロは1日に8時間も10時間も練習している」というイメージがありますが、プロは疲れを感じたらあっさりと休憩を取ったり、今日の練習を終了します。なぜなら、疲れを感じている状態での練習は無駄な力みやミスを生みやすくなり、結果的に上達の妨げとなる繰り返しになっている危険性があるからです。
無駄な練習をしたり下手になってしまうくらいならすぐに練習をやめて回復に努める方が有益であることを理解しているため、プロの休憩の取り方や練習の休み方は非常に有意義です。
しかし、プロは1日に8~10時間も練習しているのもまた事実です。
この長時間練習を可能とする根拠は、そもそも疲れないという点に尽きます。
プロギタリストは右手のピッキングも左手のフィンガリングも絶妙な脱力加減で弾いているため、何時間弾いていても疲れないのです。
別の言い方をすると、何時間弾いても疲れない弾き方を模索しているという状態です。
そのため、「疲れた=悪い弾き方をしている」ということになるので、その練習はすぐにストップします。
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8.少し大きめの音で練習する
これは少し意外に感じる方も多いかも知れませんが、プロギタリストは普通の人よりも多少大きめの音量で練習する場面をしばしば見かけます。スタジオやライブハウスにあるような大きなアンプで練習する場合はもちろん、自宅での練習も通常よりも音量を上げがちです。
これは何故かと言うと、小さな音で練習すると無意識に力む癖がついてしまうからです。
少し強くピッキングをすると近所迷惑になってしまうくらいの音量で練習をすることで、普段から最小限の力で弾く癖をつけ、脱力状態のままあらゆるフレーズに対応できるようにしているのです。
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9.いつでもギターを持っている
プロギタリストはとにかくいつでもギターを持っています。本番用の仕様でなくとも、練習用のギターの場合もありますが、とにかく隙さえあればいつでもギターを弾けるよう持ち歩いています。
こういった習慣が自然と練習時間を増やすだけでなく、思いついたフレーズはすぐにギターで実践してみる、指の疲れが回復したらすぐにまた練習に取り掛かるなどの習慣を生みます。
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10.曲を通す練習はほぼやらない
趣味の方やアマチュアの方は特に、好きな曲を覚えたら音源に合わせて通す練習を多く行いますが、プロギタリストは曲全体ではなく部分的な練習を好みます。ギターを初めて間もないうちは、やはり好きな曲を通して弾けることが楽しいのですが、プロギタリストともなるとその段階の楽しみは既に通り過ぎています。
例えて言うならスキー初心者の方はリフトで一番上まで登って降りてくるという楽しみ方を繰り返し行いますが、プロスキーヤーやジャンプや大技の練習を繰り返し行うことに似ているかも知れません。
そもそも、歌のバックで演奏される基本的なコードストロークなどはもはや練習するまでもなく当たり前に出来ることですので、特に難しい個所のみを何度も繰り返し練習し、全体のレベルを上げます。
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