【毎日の生活が良好な喉を作る】ボーカルの喉に良い生活習慣/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はボーカルの喉にとって良い影響を及ぼす生活習慣について解説させていただきます。
本番直前の応急処置のみでは限界があるため、普段から喉に良い生活を習慣とすることは非常に重要です。
各項に少しずつ解説を補足しておりますので、ご参照くださいませ。

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ボーカルの喉に良い生活習慣

1.十分な睡眠をとる
→ 睡眠中に声帯や喉の粘膜は修復されます。睡眠不足になると体全体の回復機能が低下し、喉の炎症が長引いたり、声がかすれやすくなったりします。

2.規則正しい生活をする
自律神経の乱れは呼吸の浅さや筋肉のこわばりを招き、喉にも無意識に力が入ってしまいます。一定のリズムで生活することで、発声時の体のコンディションも整いやすくなります。

3.バランスの取れた食事をする
栄養バランスが崩れると粘膜が弱くなったり、免疫が下がったりして喉が炎症を起こしやすくなります。特にビタミンA(粘膜の保護)、C(抗酸化)、E(血流改善)などが重要です。

4.ストレスを溜めない
ストレスは喉周辺の筋肉を緊張させ、無意識に喉を締めた発声になる原因になります。また、自律神経の乱れから唾液の分泌が減り、喉が乾きやすくなることも。

5.禁煙する
タバコの煙には何十種類もの刺激物質が含まれており、声帯に慢性的な炎症や腫れを引き起こします。プロの声楽家の多くが「喫煙=声を壊す最大の要因」と証言しています。

6.アルコールを控える
アルコールには利尿作用があるため脱水を起こしやすく、喉が乾燥しやすくなります。またアルコール成分自体が喉の粘膜を直接刺激して炎症を引き起こすこともあります。

7.加湿を心がける
空気が乾燥していると、喉の粘膜が傷つきやすくなり、声帯も水分を失って硬くなります。50〜60%の湿度を保つと声帯が滑らかに動きやすく、疲れにくいです。

8.冷房の風を直接浴びない
冷風は局所的に喉の温度と湿度を下げます。風を直接受け続けると声帯が乾燥し、かすれ声や声枯れの原因になります。風向きを調整するか、マスクやスカーフで喉を守るとよいでしょう。

9.口呼吸をやめる
口からの呼吸は直接乾いた空気が喉に当たるため、粘膜がすぐに乾きます。鼻呼吸にすると、空気が鼻腔で加湿・加温されてから喉に届くため、喉の保護になります。

10.適度な運動をする
軽い運動を習慣にすると、呼吸筋が強化され、発声に必要な肺活量や持久力が高まります。また、血流が良くなることで声帯の回復も早くなり、免疫力の向上にもつながります。

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発声・練習の習慣

11.発声前のウォーミングアップをする
いきなり大きな声を出すと、声帯に急激な負荷がかかり傷めやすくなります。軽いリップロールやハミングで声帯の動きを滑らかにしておくと、筋肉や粘膜への衝撃を減らせます。

12.発声後のクールダウンをする
長時間の発声後、いきなり黙ると筋肉が固まり、声帯がむくみやすくなります。ハミングやストロー発声などでゆっくり声帯を閉じ、負担を減らしながら沈静化させます。

13.毎日軽くでも発声練習を行う
声帯も筋肉と同じで、使わないと硬くなり、機能が落ちます。日常的に優しい発声を行うことで、声帯の柔軟性と機能を維持できます。

14.喉を締めない発声を身につける
喉を締めた発声は声帯に強い負荷がかかり、ポリープや結節の原因になります。開いた喉(オープンスロート)を意識すると、負担が軽減され、自然な共鳴も得られます。

15.腹式呼吸を習得する
胸式呼吸では喉に力が入りやすく、発声が不安定になります。腹式呼吸を使うと、息の量と圧を安定してコントロールでき、声の響きや伸びが向上します。

16.ミックスボイスを使えるようにする
地声と裏声の中間的な発声法で、無理なく高音を出せるようになります。喉を酷使せずに高音を出せるため、声帯へのダメージを防ぐのに有効です。

17.喉に負担の少ない地声と裏声を行き来する練習をする
頻繁に切り替えの練習をすることで、声帯の柔軟性が高まり、急激な力の変化を防げます。これはミックスボイスやヘッドボイスのスムーズな移行にも繋がります。

18.一日の発声量をコントロールする
長時間しゃべりっぱなしや歌いっぱなしは声帯を疲弊させます。一定時間ごとに「声の休憩」を取ることで、ダメージの蓄積を防げます。

19.喉の痛みがある日は練習を休む
声帯に炎症があるときに無理に発声すると、症状が悪化して長引きます。軽い炎症がポリープや出血に進行するのを防ぐため、無理は禁物です。

20.無理に高音を出さない
出せない高音を無理に張り上げると、喉に強い緊張が走り、声帯の過伸展や摩擦が起きます。結果的に声枯れや怪我のリスクが高まります。

21.声の出しすぎに注意する(特にカラオケやライブ後)
長時間の発声後、回復しないまま再び声を出すと、声帯に「使い傷み」が蓄積します。疲労がピークになる前に休憩を入れることで、炎症を防げます。

22.ハミングで優しく声帯を動かす練習をする
ハミングは声帯を適度に閉じながら振動させるため、負担が少なく、ウォームアップにもリハビリにも有効です。共鳴を意識する練習としても使えます。

23.話し声の高さにも気をつける
日常の話し声が高すぎたり低すぎたりすると、声帯が常に不自然なポジションで使われます。自分に合った「話しやすい高さ」で話すことが喉の負担軽減につながります。

24.発声練習にストローを使う(ストローボイストレーニング)
ストローを使った発声は、声帯が完全に閉じるのを防ぎつつ振動を維持できるため、声帯の過負荷を防ぎつつトレーニングができます。ヨーロッパの声楽教育でも活用されています。

25.リップロールを習慣にする
唇を震わせながら息を出すことで、呼気コントロールと声帯の柔らかい開閉運動を同時に促せます。声のウォームアップやクールダウンに最適です。

26.母音練習で発音と共鳴のバランスを整える
「あ・い・う・え・お」をそれぞれの響きを意識しながら発音すると、共鳴腔の使い方が上達します。これにより、喉を酷使せずに声量を上げられるようになります。

27.姿勢を整えて発声する
姿勢が崩れると、気道が狭まり、無意識に喉で無理をしがちです。背筋が伸び、首・喉・顎がリラックスしている状態が最も声に良い姿勢です。

28.鏡で自分のフォームを確認しながら練習する
無意識のうちに力んでいる箇所(首、肩、口角など)を視覚で確認でき、修正がしやすくなります。特に喉の締まりや口の開きのチェックに有効です。

29.録音して声の状態を客観的にチェックする
自分の発声を聞き返すことで、無理な部分・改善点が明確になり、喉に負担をかけている歌い方を避けられます。継続的な記録は進歩の確認にも。

30.声帯の疲労を感じたら早めに休ませる
軽い疲労の段階で休むと、回復は早く済みます。我慢して使い続けると炎症が慢性化し、長期の発声障害に繋がることがあります。

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ボーカルの喉に良い食べ物・飲み物

31.こまめに水を飲む
→ 声帯の表面は「表層粘液」で潤っていることが重要です。水をこまめに飲むことで、喉の粘膜の乾燥を防ぎ、声帯の滑らかな動きを保ちます。

32.常温の水を選ぶ
冷たい水は声帯を収縮させ、動きが鈍くなります。常温の水を飲むことで粘膜の温度を保ち、自然な状態で発声できます。

33.白湯を飲む習慣をつける
白湯は喉を内側からゆっくり温めることができ、粘膜や筋肉の緊張をほぐします。特に朝一番や発声前に効果的です。

34.ハチミツを摂る
ハチミツには抗菌・抗炎症作用があり、喉の粘膜の炎症を和らげたり、潤いを保つ効果があります。喉に薄い保護膜をつくる働きも。

35.生姜を適量取り入れる
生姜は体を内側から温める作用があり、喉の血流が改善します。また、殺菌作用もあり、風邪の予防にも有効です。

36.レモン(薄めて使用)を活用する
レモンに含まれるビタミンCは粘膜の強化や免疫力向上に役立ちます。ただし、原液は酸が強いため、喉を刺激しないよう必ず薄めて使用しましょう。

37.お湯+ハチミツ+レモンのドリンクを作る
喉の保湿・抗炎症・免疫アップの効果をすべて同時に得られる、定番の「喉ケアドリンク」です。喉を労わりながら体全体も温まります。

38.黒ごまやアーモンドを摂る
これらはビタミンEや脂質を豊富に含み、血流改善と粘膜の保護に効果的です。乾燥による喉の荒れを防いでくれます。

39.緑黄色野菜を多く摂る
緑黄色野菜(にんじん・ブロッコリー・かぼちゃなど)はビタミンAが豊富で、粘膜の健康維持に必須。声帯を守るバリアを強くしてくれます。

40.発酵食品を意識して摂る(味噌、納豆、ヨーグルトなど)
腸内環境を整えることで免疫力が上がり、喉の炎症リスクを下げることにつながります。継続的に摂取するのが効果的。

41.白米や雑穀など、エネルギー源をきちんと摂る
声を出すには筋肉と脳にエネルギーが必要です。糖質不足で体力が落ちると、発声時の持久力や安定性が低下します。

42.豆腐や卵でたんぱく質を補給する
声帯も筋肉なので、たんぱく質の摂取は声帯の維持・回復に必要不可欠です。喉に優しい調理法(蒸し、煮る)が◎。

43.ナッツ類で良質な脂質を摂る
声帯粘膜の健康維持には脂質も重要です。特にオメガ3脂肪酸は炎症を抑える作用があり、粘膜の潤滑性を保つ助けになります。

44.アボカドやオリーブオイルを適量摂る
これらも良質な脂質を含み、喉の保湿と細胞修復に効果があります。過剰摂取に注意しつつ、毎日の食事に取り入れると◎。

45.緑茶や紅茶は控えめに(利尿作用があるため)
カフェインの多い飲み物は利尿作用が強く、水分が体外に排出されやすくなり、喉が乾燥しやすくなります。飲むなら水分補給を十分に。

46.アルコールは避ける(喉を乾燥させるため)
アルコールは直接的に喉の粘膜を刺激し、さらに利尿によって体内の水分も失わせます。喉の渇き・声の枯れを招く要因です。

47.炭酸飲料を控える
炭酸は刺激が強く、喉の粘膜を荒らす可能性があります。発声前には特に避けるべき飲み物です。

48.香辛料や辛いものを控える
カプサイシンなどの刺激物が声帯の粘膜を傷めたり、咳を誘発したりするため、発声の直前や本番前は避けましょう。

49.チョコレートやミルクは声の粘りを生む可能性あり(人による)
乳製品やチョコは粘液を増やすことがあり、「声が絡む」と感じる人もいます。ただし個人差があるため、体質を確認しながら調整しましょう。

50.喉に違和感があるときは温かいスープを摂る
ポタージュやお味噌汁など温かい液体は、喉を優しく包み込んで温めます。強い刺激がなく、炎症を鎮めるサポートにもなります。

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