【こんなギター教室には要注意!】ギターレッスン教室を選ぶ際の注意点と盲点10選/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はギターレッスン教室を選ぶ際の注意点、確認事項、また、見落としがちな盲点について解説させていただきます。
下記の10選を参照し、あなたに適したレッスン教室をお選びいただく一助となれば幸いです。
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-目次-
1.プロ経験のない素人がお金を取ってレッスン教室を開いている
2.「初心者向け」と謳っているが実はハイレベルなことを教えられない
3.銀行引き落とししか出来ない教室は危ない
4.入会金キャンペーンなどの文言は間違いなく嘘
5.自称ギター講師はプロギタリストになれなかった人達
6.体験レッスンが有料
7.コースが1つしかなく、仕組みが規約が教室側の都合になっている
8.広告をよく見かける
9.レッスン教材が他の教室の丸パクリ
10.ギター検定など資格取得の有無

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1.プロ経験のない素人がお金を取ってレッスン教室を開いている現状

インターネットやSNSが普及した現代、誰でも発信ができるようになった弊害として、全くの素人がプロと名乗ってレッスン教室を開くことも多くなってしまいました。
それ自体を止めることは出来ないため、レッスン教室を探している生徒の皆様も講師の経歴や実績をしっかりと調べることが必要です。

こんなプロフィールに要注意!

・100以上のコピーバンドを経験したことがある
それはただ趣味としてコピーバンドの経験があるだけで、実力や実績、また教える能力を保証するものではありません。恐らく他に特筆すべき実績がないためこのようなことを記載するのでしょうが、野球で言えば「草野球で100試合したことがある」と言っているのと同じで、何の実績にもなっていません。

・〇〇教室で習っていたor〇〇先生に師事
「お金を払ってレッスンに通っていた」というだけの事実であり、誰にでも同じことが出来るため、これもまたプロとしての実績を裏付けるものではありません。
〇〇先生という有名な先生の名前を出すことで、まるでその先生から免許皆伝をもらったかのように見せるこの書き方は非常に悪質であると言わざるを得ません。

・10年以上〇〇レッスンに通っていた
こちらも先ほどと同様、お金を払ってレッスンに通っていただけのアマチュアの方である可能性が非常に高いです。
そもそも同じレッスンに10年も通っていたということは、「その教室に通ってもすぐに上手くならなかった」もしくは「10年間も生徒として過ごしていた」ということになるため、この書き方は自分を良く見せるどころか、下げる意味になってしまっています。
しかし実態として、例えば「10年間もボイトレに通っているのだからある程度上手いはずだ」「5年以上ギターを弾いているのだからプロレベルに達しているはずだ」と自分の能力を過信する方は非常に多い業界ですので、他者からの客観的評価を挙げられない人はプロではないと判断して良いでしょう。

騙されないための対策

1.講師名をインターネット検索し、プロとしての実績コンクール受賞歴音大や専門学校の卒業歴などを調べる。しっかりとした経験や足跡のある人であれば、名前を検索すれば必ずヒットするはずです。
2.体験レッスンを担当した講師にプロとしての実績・経歴を聞いてみる。

2.「初心者向け」と謳っているが実はハイレベルなことを教えられない

こちらも音楽レッスン教室の謳い文句として盲点と言えますが、そもそもレッスン教室とは全て初心者向けなのです。
初心者でなければレッスンを受ける必要がない場合が多いだけでなく、逆に「中級者向けレッスン」「上級者向けレッスン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
初心者向けという言葉を前面に押し出しているレッスン教室は、前項のようにプロではなくアマチュアや素人の方が教えている場合が多いため、ハイレベルなことや専門的なことを教えることが出来ず、その言い訳として「初心者向け」という言葉を使っている場合がほとんどです。

騙されないための対策

・体験レッスンの際にハイレベルなことや難しいことを質問してみる。その回答として「うちは初心者向けなのでそういうことは教えていない」と言われたら恐らくアマチュアの方が開いているレッスン教室。
例)倍音について詳しく教えてください、和音と差音って何ですか?、クロマチックチューナーの欠点をご存知ですか?など。
※ご自身が質問する内容は事前に答えを調べ、インターネット上のものと同じ文言であれば「この人はネットを見ただけで、自分の知見として持っているわけではない」と判断しましょう。本物のプロであればこれくらいの知識は当たり前に持っているはずで、自分の言葉で上手く説明が出来るはずです。

3.銀行引き落とししか出来ない教室は危ない

レッスン教室によって様々な形態があるため、月謝やレッスン料の支払い方法は様々です。
現金や銀行振込、現代ではクレジットカート払いやPayPayなども主流です。
しかし、銀行引き落としのみという形態は非常に危険です。なぜなら、生徒側のデメリットに対して誠実ではなく、できるだけ多くお金を取ってやろうという教室側の魂胆が透けて見えるからです。

教室側のメリット

・生徒がレッスンに来なかった分もお金を受け取ることが出来る
・生徒が辞めたいと言っても次の月の分を引き落とせる
・解除しない限り自動更新されるため、もう通う意思のない生徒からも引き落とせる

生徒側のデメリット

・レッスンに通えなかった月も自動的に引き落とされてしまう
・今月で辞めたいと言っても次月も引き落とされてしまう
・レッスンを辞めるためにはわざわざ手続きをしに行かなければならない

騙されないための対策と考え方

支払い方法とは本来生徒側が自分の都合で選ぶものです。
・私は現金払いが都合がいい
・私は普段PayPayをよく使用するのでPayPayで払いたい
・私はポイントを貯めたいのでクレジットカードで払いたい
というふうに人それぞれ都合は異なり、使用したい支払い方法も違って当然です。

そのため、支払い方法を好きに選べるレッスン教室は良心的であり、生徒様の気持ちを考えていることが窺える反面、一つしか選べない上にそれが銀行引き落としというのは、明らかに教室側ができるだけ多くお金を取ってやろう来なかった月も自動で引き落としてやろう辞めたくなっても辞めにくい仕組みにしてやろうと考えた証ではないでしょうか。

そもそも、現金払いが出来ない理由は絶対に存在しないのです。
クレジットカードやPayPayでの支払いを受け付けるにはそれなりの準備が必要かも知れませんが、その場で月ごと(またはレッスンごと)に現金で支払いたいという申し出を断るには、何か教室側の都合があるとしか言えないのです。

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4.「入会金キャンペーン」などの文言は間違いなく嘘

この文言もよく見かけますが、入会金というものは特に規定はなく、そのレッスン教室が勝手に定めた料金です。
例えばある教室の入会金が5,000円だとした場合、「本来10,000円の入会金が今だけ半額の5,000円!」という文言を打ち出すと、確かに今入会すればお得な感じがします。
ビジネス的にはそのような言葉で購入意欲をそそり、利益を上げることは正しいことかも知れません。
しかし、入会金とはレッスン料とは別なのです。
あなたがこれからその教室に払うのはレッスン料であるはずです。レッスン料が割引になるのなら分かりますが、教室側が勝手に定めた入会金が半額になるというのは、よく考えてみるといささか不自然ではないでしょうか?

なぜなら、その料金は教室側が勝手に決めている料金であるため、
・本当は3万円だけど今だけ5,000円!
・本当は5万円だけどこの期間は90%OFFで5,000円!
などと、いくらでも自由に言えるわけです。

つまり、入会金キャンペーンなどは実際にはやっておらず、「お得なのは今だけ」と思わせるためだけの文言に過ぎないのです。

騙されないための対策と考え方

・入会金半額キャンペーンはいつからいつまでなのか?をはっきりと質問する
→答えられない、もしくはその期間を過ぎても半額が続いているようなら嘘である証拠となる
・本質であるレッスンに自信がないから、入会金というレッスンとは無関係の料金を半額にするという文言でお客様(生徒)を惹きつけるしかない

5.自称ギター講師はプロギタリストになれなかった人達

少し残酷なことを言うようですが、ギター教室のレッスン講師は本来、
・バンドでの成功を目指していたが失敗した
・プロギタリスト(演奏家)を目指していたがなれなかった
という方が、今まで培ったギターの実力や知識を活かそうと考え、独自にレッスン教室を開いている場合が多く見受けられます。

それ自体は悪いことではないのですが、よく考えてみると彼らはプロになれなかった人達なのです。なぜなら、最初からギターレッスン講師を目指す人はほぼいないからです。
つまり、彼らにギターを習うと多少は上手くなるかもしれませんが、プロになる方法が分からなかった人達なので、あなたも同様にギターが少し弾ける普通の人になるだけで、決してプロにはなれません。

プロなどは目指していない趣味の方であっても、やはり出来る限り正しい知識や練習法を知っている先生に習いたいのは当然です。

騙されないための対策と考え方

第一項「プロ経験のない素人がお金を取ってレッスン教室を開いている」と同様、プロとしての実績コンクール受賞歴音大や専門学校の卒業歴などを聞いてみる、もしくはインターネット検索をしてみることをお勧め致します。

6.体験レッスンが有料

多くのレッスン教室は無料体験レッスンを実施しています。
その理由は言うまでもなく、自分のレッスンがあなたにとって有益かどうかを確認していただくためです。
生徒側の視点では、このレッスンにお金を払う価値があるかどうかを見極めるのが体験レッスンです。

スーパーなどの試食に例えて言うと、この新商品はお金を払って買うほど美味しいかどうかを確かめるために、無料の試食コーナーが存在します。
つまり、体験レッスンが有料というのは、スーパーの試食コーナーが有料と言っているのと同じです。

有料体験レッスンにする教室側のメリット

・体験レッスンを受けた生徒がその教室を気に入らなかった場合にも利益がある
・広告などを打って派手に宣伝している教室にとっては、体験レッスン料だけでもかなりの収益になっている

なぜ体験レッスンを有料にするのか?

レッスン内容に自信があり、体験レッスンを受けた生徒様がほぼ間違いなく加入するような優良な教室は、体験レッスンを有料にせず無料で行います。
生徒様から見れば「無料体験なのにこんなに親切に詳しく教えてくれた」という感動が残るため、無料の方がメリットが大きいのです。
それではなぜ悪質なレッスン教室は体験レッスンを有料にするのかと言うと、本質であるレッスンに自信がないからです。自分の教室を気に入らなかった生徒からも最低限のお金を得るため、体験レッスンを有料にしていると言わざるを得ません。

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7.コースが1つしかなく、仕組みや規約が教室側の都合になっている

コースが一つしかない教室や、教室の仕組みや規約が教室側の都合になっている場合も注意が必要です。
ギターを始めたい人の中には様々なニーズがあり、
・趣味で楽しみながらやりたい
・好きな曲を1曲だけ弾けるようになりたい
・仲間とバンドを楽しみたい
・プロを目指している
など、人それぞれギターを習いたい練習は異なります。

そのため、コースが1つしかないレッスン教室ではそのニーズを満たすことが出来ず、教室の都合で一辺倒な教え方になっている場面がしばしば見受けられます。
特にギター初心者のうちはどこのレッスン教室も同じように見えてしまうため、本当にこの教室に通えば自分の夢が叶うのかを事前に確認する必要があります。

また、生徒からの希望やお願いを聞こうとせず、「それはウチの規約に入っていない」などと頭ごなしに断る教室も残念ながら存在するようです。

悪質なレッスン教室の特徴:
・この曲を弾きたいから初心者向けの楽譜を作ってほしい→そういうことはやっていない
・この部分を教えてほしい→渡したプリントに書いてあるでしょ

生徒様によって上達速度や悩んでいるポイントは異なります。
教室側の都合で作った規約やルールに一辺倒にならず、あなただけの質問や悩みをぶつけた時にしっかりと各々に対応してくれる先生のいる教室を探しましょう。

8.広告をよく見かける

「インターネット検索をした時には2番目以下に出てくる業者を選ぶ」というのはこの時代の基本的な考え方です。
一番上に出てくる会社や業者、またレッスン教室などはお金をかけて広告を打っている可能性が高く、特に「スポンサー」という表示があるものはお金を払っている広告です。
ビジネス的には広告を打つことは決して悪いことではないのですが、何のために広告を打つのか?広告の効果はどの程度か?その教室の実態はどうなっているか?を確認するため、下記の特徴をご参照ください。

広告を打つレッスン教室の特徴

・口コミの評判に自信がない
・自分のレッスンを喜んでくれるリピーターを増やすよりも、とにかく新規を取って収益を上げたい
・生徒が次々に辞めてしまっても、より多く新規を獲得すれば良いと思っている
・広告を打ち続けるとどんどん人が増えてしまうため教室のキャパを越えてしまうはずだが、そうなっていないということは生徒がどんどん辞めている証拠

広告を打たないレッスン教室の特徴

・口コミや評判に自信があるため、お金をかけて広告を打つ必要がない
・自分のレッスンを喜んでくれるリピーターが多いため、新規レッスン生をどんどん取らなくても良い
・通っている生徒があまり辞めないため、広告などで無理やり宣伝して人が増えてしまうとキャパオーバーとなってしまう
・そもそもレッスン生を増やすことを目的としておらず、通ってくださる生徒様ひとりひとりに向き合うレッスンを行っている

9.レッスン教材が他の教室の丸パクリ

「体験レッスンを受けてみたら別の教室の教材のコピーだった」ということも、近年では増えているようです。

こちらも恐らく前項でご紹介した「プロ経験がない人が勝手にお金を取ってレッスン教室を開いている」状態である可能性が非常に高く、下記のようなプロセスが考えられます。

1.お金を払ってレッスンを受けていただけの生徒

2.自分でもレッスン教室を開きたいと思う

3.かと言って自分にはプロ経験もギターを教えるノウハウもない

4.習っていた教室の教材をコピーして少し変えれば良い

騙されないための対策

・「先生はどこでギターを学んだのですか?」「この教材は〇〇で見たものと同じですが、なぜですか?」と質問してみる
・全く同じ教材を見かけた際には、両方のレッスン教室を調べ、どちらが歴史が古いのかを確認する
・コピー元のレッスン教室に連絡して、〇〇という生徒が昔いたかどうかを確認する

10.ギター検定など資格取得の有無

最後に、音楽のプロになるためには客観的評価が必要です。
どの業界にも勝手にプロと名乗って良い制度などはなく、タクシー運転手であれば二種免許、プロボクサーであればプロライセンス、プロの料理人であれば調理師免許などが必要となります。

音楽という業界は実力や知識の判断基準が非常に曖昧であるため、プロなどというレベルには程遠いアマチュアの方が勝手にプロと名乗ってしまう場面も多く見受けられます。
ご自身が勝手に名乗っているだけならまだしも、ギターを始めたばかりの初心者の方を騙してお金を取ってしまう点で非常に質が悪いと言わざるを得ません。

そこで有効になってくるのがギター検定など資格取得の有無です。
ギター検定では2級取得者はプロおよび講師レベル、1級はプロの中でも群を抜く実力という審査基準を設けているため、3級以下の方であれば生徒様からお金を取って教えるには不十分と言えます。
もちろん近所の知人などにギターをやっている人がいて、プロレベルではないが少し教えてもらう程度であれば資格などは不要ですが、会社として登記し、広告を打ち、不特定多数の方に向けて「ギターレッスン〇〇円」と謳っている以上は、最低限の客観的評価は必要です。

もしかすると生徒様がギター検定3級取得者で、先生がギター検定4級かも知れないのです。

近年ではギター教室の先生達もご自身のレッスンの権威性を証明するため、また、生徒様に安心と信頼を提供するため、ギター検定の取得を目指す方が増えています。

最後に

これらの項目を事前に押さえておくことで、後悔の少ない教室選びが可能になります。

上記の10項目以外にも
・ライブ(発表会)に出演するのに5000円も払わされて3曲しか出来ない上、その曲すら選ばせてもらえなかった
・プリントを渡されただけで何も教えてもらえず、独学と変わらなかった
・ピアノを習えると書いてあったので料金を払ったら、ピアノを弾ける講師がいなかった
などなど、かなり悪質なレッスン教室も増えているようです。
まずは複数の教室の体験レッスンを受け比べて、総合的に判断してみることを心がけましょう。

冒頭でもお伝えした通り、インターネットやSNSの普及により誰もが発信者になれる現代では、それを受け取る側のあなたもネット上の情報を鵜吞みにせず、しっかりと実態を確認する必要があります。

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