2025/05/19
日本音楽能力検定協会です。
今回はドラムの基礎を終え、バンドやライブなどもある程度経験をした方(ドラム検定3級以上目安)向けに、ドラムのより高度な練習方法を9選にまとめてご紹介させていただきます。
それぞれのやり方・初心者の方がやりがちなミスや注意点などを詳しくご説明させていただきますが、最初は上手くいかなくて当然ですので、何度も繰り返して習得しましょう。
とは言え、間違ったやり方を繰り返してしまうといつまで経っても上達しないどころか悪癖がついてしまうので、最初はゆっくりなテンポから確実に身に着けていく意識を心がけましょう。
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■ポリリズムの基本定義
ポリリズムとは、「異なる周期(拍の分割)を持つリズムが同時に演奏されること」です。
•3対2のポリリズム(3:2)
→ 一方のリズムが 2拍 に分割される間に、もう一方が 3拍 に分割される。
■具体例:3対2のポリリズム
これは最も基本的なポリリズムの一つです。
•右手:3連符(1拍を3つに分ける)
•左手:8分音符(1拍を2つに分ける)
この2つを同時に鳴らすと、「タタタ(右手)」と「タタ(左手)」がズレながらも周期的に重なっていきます。
•例:右手で4分音符、左手で3連符、右足で5連符をキープする。
•複雑な拍子感覚を養い、音楽的表現力を大きく広げます。
■やり方:
•まず口で「1-2-3-1-2-3」とカウントしながら、手を叩く。
•右手は1と3で叩き、左手はすべて叩く(3連符)。
•慣れたらバスドラムやハイハットにも振り分けます。
■やりがちなミス:
•手足バラバラにならず、全部揃ってしまう(=ポリリズムになっていない)。
•拍を感じずに、無理やり叩こうとする。
■注意点:
•必ず口でカウントしながら練習する(例:「1・2・3、1・2・3」)。
•最初は超スローテンポ(40BPMくらい)で始める。
•普段のビート(例:右手でハイハット、左手でスネア、右足でバス)では同時に叩くことが多いですが、リニアは「絶対に同時打ちしない」ので、脳と身体にとって新しい挑戦になります。
2.音のバランスが要求される
•手足が交互に鳴ることで、音量やタイミングのムラが目立ちやすい。どの音も均一に聞こえるようにするには、繊細なコントロールが必要です。
3.リズムの流れが掴みにくい
•同時打ちがない分、リズムの「柱」がなく感じることがあり、拍感を見失いやすいという特徴もあります。
4.応用が高度
•リニアフレーズは応用範囲が広く、フィルインやグルーヴの装飾にも使われますが、複雑なパターンになればなるほど、手順や構成を正確に覚えておく必要があります。
•同時に叩かない(すべての音が独立する)パターンを練習。
•例:R(右手)-L(左手)-K(キック)-R-L-K…など。
•ビートに個性とグルーヴを加えます。
■応用:
• 右手をハイハット、左手をスネア、キックはバスドラムにして叩く。
• スピードアップしてリニアグルーヴを作る。
■やりがちなミス:
• 手と足を同時に叩いてしまう。
• 音の粒(ばらつき)が揃わない。
■注意点:
• 最初は超シンプルなリニアパターンだけを反復する。
• スティックのリバウンド(跳ね返り)をうまく使うと粒が揃いやすい。
力技で対応するのではなく、手の跳ね返りを最大限利用し、持久力とスピードを両立させます。
■コツ:
•手首で跳ねさせる感覚を意識する。
•指のコントロールで音粒を揃える。
■やりがちなミス:
•無理に速く叩いて2打目が潰れてしまう
•腕の力で無理やり叩く。
•2打目がコントロール不能になってしまう
■注意点
•1打目より2打目を意識すること。
•腕で叩かず手首と指を使う。
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このロール練習は、名前の通り3つの段階を経て構成されます。
1.オープン(Open)
•ゆっくりで、明瞭に、一打一打を分けてダブルストローク(両手で2打ずつ)で演奏します。
2.クローズド(Closed)
•徐々にスピードを上げて、ダブルストロークが連続的に滑らかに聞こえるようになります。
•音の粒が詰まって、トレモロのように聞こえるのが理想。
3.オープン(Open)
•また徐々にスピードを落としながら、最初のように一打一打を明瞭に演奏する形に戻ります。
■この練習の目的:
•ロールの粒を揃える
•音のコントロール力を鍛える
•筋肉の使い方を自然に覚える
•ダイナミクスの表現力を上げる
この練習はスネアドラムの基礎トレーニングとしても非常に重要で、吹奏楽やマーチング、クラシック打楽器奏者にも広く使われています。
•ゆっくりロール→高速化→またゆっくり、を1セットにして鍛える
•ダイナミクスコントロールの最強トレーニング
■やりがちなミス:
•速くなったときに音がバラバラになる。
•途中でテンポが勝手に変わってしまう。
■注意点:
•「最速でもテンポキープ」が最重要。
•メトロノームを使いながらテンポの一定感を死守する。
手で普通の8ビートを叩きながら、バスドラムで変拍子を入れる。
•例:ハイハット8分音符 + バスドラムで3拍子や5拍子を演奏。
•ハイハット:8分音符刻み(右手)
•スネア:2拍4拍(左手)
•キック:3拍子リズム
■コツ:
•最初は手だけ、次に足だけでリズムを確認。
•ゆっくり合わせていき、ズレを感じながら調整。
■やりがちなミス:
•足だけがテンポに遅れてしまう。
•足のリズムに引っ張られて手のリズムが崩れる。
■注意点:
•手だけ、足だけ、単独でしっかり練習してから組み合わせる。
•慣れるまでは極端に遅いテンポで行う。
•ブラシを回転させる練習(円を描くように)
•ストロークではなく「なでる」感覚で音を出す。
•スティック練習の内容(パラディドル、シングルストロークなど)をブラシで代用。
■やりがちなミス:
•ブラシで「叩く」ようにしてしまう(本来はなでる動き)。
•ブラシの回転が止まる。
■注意点:
•「ブラシはなでるもの」と考える。
•音を出すより、スムーズな動き優先で練習する。
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■モーラー奏法の基本構造(3つのストローク)
モーラー奏法は基本的に「ムチのような腕の動き」と「3種類のストローク」の組み合わせで成り立っています。
1.ダウンストローク(Down Stroke)
•一番強い音を出すストローク。
•高い位置から打って、打った後はスティックを下で止める。
•次に来る弱い音の準備となる。
2.タップストローク(Tap Stroke)
•弱い音を出すための小さなストローク。
•スティックを高く上げず、手首のスナップだけで打つ。
3.アップストローク(Up Stroke)
• 次に強い音を出す準備として、打った後にスティックを高く持ち上げる。
• 弱い音から強い音へのつなぎに使用。
■モーラー奏法の動きの流れ(4連符の例)
右手だけでやると、以下のようなストローク順になります
1.ダウンストローク(強)
2.アップストローク(弱 → 準備)
3.タップストローク(弱)
4.アップストローク(弱 → 準備)
この動きに、腕→手首→指の順でムチのような波を作るのがコツです。動きは滑らかに、脱力を意識しましょう。
■練習方法
1.エアで練習:まずはスティックを持たずに、ムチのような腕の動きを体で覚える。
2.1打だけから:スティックで机やパッドを使い、まずは「ダウン→タップ→アップ」の3種を区別して練習。
3.4連で練習:徐々に4連符(右手だけでもOK)で「ダウン→アップ→タップ→アップ」の流れを体に入れる。
4.左右交互に:慣れてきたら左右交互にして8連に。片手ずつの動きがスムーズに連動するよう意識。
•モーラー奏法(腕の振りを活かした連続打撃)のフォームを正確に習得。
•長時間のプレイでも疲れない効率的な叩き方を身につけます。
■モーラー奏法の基本は「振り子運動」
•腕全体をリラックスさせ、肘を支点にして大きく振る。
•「ダウン・タップ・アップ・タップ」の順で音を分ける。
•初心者モーラーでは**3打1セット(1振りで3打)**から始めると良い。
■やりがちなミス:
•手首や指だけで動かしてしまい、腕を使えない。
•振り上げが小さすぎる。
■注意点:
•モーラー奏法は「大きく腕を振る→自然にバウンドさせる」が基本。
•小さくまとめようとしない、むしろ大きくダイナミックに動かす意識。
タイム感およびグルーヴ感が格段に鍛えられます。
■やり方:
•通常「チッ チッ チッ チッ」と鳴るメトロノームを
•2拍目と4拍目に合わせて叩く意識を持つ。
■応用:
•さらに慣れたらメトロノームの拍を半分にし2拍目のみ、4拍目のみなどに設定にして練習
■やりがちなミス:
•裏拍に合わせようとしてリズムが前のめりになる。
•裏拍の「感じ方」が不自然になる。
■注意点:
•表拍を「感じつつ」、裏拍に合わせる。
•表を感じながら裏を鳴らす意識が大事。(意識の二重奏)
■代表パターン:
•RLRL RLRL …(シングルストローク)
•RRLL RRLL …(ダブルストローク)
•RLRR LRLL …(パラディドル)
【具体的なやり方】
1.メトロノームを使ってテンポキープ(ゆっくりから始めて徐々に上げる)
2.各パターンを1〜5分間連続で演奏
3.練習パッドまたはスネアで行い、打点や音量のムラをチェック
4.鏡を見ながらフォームや左右差を確認すると効果的
【おすすめの使用教材】
•『Stick Control』(George Lawrence Stone 著)
→ ドラム界のバイブル。最初の1ページ(24パターン)だけでも非常に効果的です。
■やりがちなミス
•すぐ力んでしまい、手首が固まる。
•叩いているうちにフォームが崩れる。
■注意点:
•リラックス重視。
•疲れたら無理せずすぐ休む。継続することが最重要。
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今回はドラムの基礎を終え、バンドやライブなどもある程度経験をした方(ドラム検定3級以上目安)向けに、ドラムのより高度な練習方法を9選にまとめてご紹介させていただきます。
それぞれのやり方・初心者の方がやりがちなミスや注意点などを詳しくご説明させていただきますが、最初は上手くいかなくて当然ですので、何度も繰り返して習得しましょう。
とは言え、間違ったやり方を繰り返してしまうといつまで経っても上達しないどころか悪癖がついてしまうので、最初はゆっくりなテンポから確実に身に着けていく意識を心がけましょう。
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1.ポリリズム練習
ポリリズム(polyrhythm)とは、異なる拍子やリズムパターンが同時に重なる現象を指します。音楽理論や演奏技術において重要な概念であり、ジャンルを問わず様々な音楽で使われています。■ポリリズムの基本定義
ポリリズムとは、「異なる周期(拍の分割)を持つリズムが同時に演奏されること」です。
•3対2のポリリズム(3:2)
→ 一方のリズムが 2拍 に分割される間に、もう一方が 3拍 に分割される。
■具体例:3対2のポリリズム
これは最も基本的なポリリズムの一つです。
•右手:3連符(1拍を3つに分ける)
•左手:8分音符(1拍を2つに分ける)
この2つを同時に鳴らすと、「タタタ(右手)」と「タタ(左手)」がズレながらも周期的に重なっていきます。
•例:右手で4分音符、左手で3連符、右足で5連符をキープする。
•複雑な拍子感覚を養い、音楽的表現力を大きく広げます。
■やり方:
•まず口で「1-2-3-1-2-3」とカウントしながら、手を叩く。
•右手は1と3で叩き、左手はすべて叩く(3連符)。
•慣れたらバスドラムやハイハットにも振り分けます。
■やりがちなミス:
•手足バラバラにならず、全部揃ってしまう(=ポリリズムになっていない)。
•拍を感じずに、無理やり叩こうとする。
■注意点:
•必ず口でカウントしながら練習する(例:「1・2・3、1・2・3」)。
•最初は超スローテンポ(40BPMくらい)で始める。
2.リニアドラムパターン
ドラムのリニアフレーズ(linear phrase)とは、「どの手や足も同時に叩かない」というルールで構成されるフレーズのことです。簡単に言うと、すべての音が1つずつ順番に鳴るように組まれており、2つ以上のパーツを同時に鳴らすことがありません。リニアフレーズが難しい理由
1.慣れない運動パターン•普段のビート(例:右手でハイハット、左手でスネア、右足でバス)では同時に叩くことが多いですが、リニアは「絶対に同時打ちしない」ので、脳と身体にとって新しい挑戦になります。
2.音のバランスが要求される
•手足が交互に鳴ることで、音量やタイミングのムラが目立ちやすい。どの音も均一に聞こえるようにするには、繊細なコントロールが必要です。
3.リズムの流れが掴みにくい
•同時打ちがない分、リズムの「柱」がなく感じることがあり、拍感を見失いやすいという特徴もあります。
4.応用が高度
•リニアフレーズは応用範囲が広く、フィルインやグルーヴの装飾にも使われますが、複雑なパターンになればなるほど、手順や構成を正確に覚えておく必要があります。
•同時に叩かない(すべての音が独立する)パターンを練習。
•例:R(右手)-L(左手)-K(キック)-R-L-K…など。
•ビートに個性とグルーヴを加えます。
■応用:
• 右手をハイハット、左手をスネア、キックはバスドラムにして叩く。
• スピードアップしてリニアグルーヴを作る。
■やりがちなミス:
• 手と足を同時に叩いてしまう。
• 音の粒(ばらつき)が揃わない。
■注意点:
• 最初は超シンプルなリニアパターンだけを反復する。
• スティックのリバウンド(跳ね返り)をうまく使うと粒が揃いやすい。
3.ダブルストローク高速化トレーニング
ダブルストローク(RRLL)をメトロノームに合わせて限界速度まで練習を積み重ねます。力技で対応するのではなく、手の跳ね返りを最大限利用し、持久力とスピードを両立させます。
■コツ:
•手首で跳ねさせる感覚を意識する。
•指のコントロールで音粒を揃える。
■やりがちなミス:
•無理に速く叩いて2打目が潰れてしまう
•腕の力で無理やり叩く。
•2打目がコントロール不能になってしまう
■注意点
•1打目より2打目を意識すること。
•腕で叩かず手首と指を使う。
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4.オープン・クローズド・オープン・ロール
「オープン・クローズド・オープン・ロール(Open-Closed-Open Roll)」とは、ドラムや打楽器の練習技法のひとつで、特にロール(連打)をきれいに演奏するための練習方法として使われます。このロール練習は、名前の通り3つの段階を経て構成されます。
1.オープン(Open)
•ゆっくりで、明瞭に、一打一打を分けてダブルストローク(両手で2打ずつ)で演奏します。
2.クローズド(Closed)
•徐々にスピードを上げて、ダブルストロークが連続的に滑らかに聞こえるようになります。
•音の粒が詰まって、トレモロのように聞こえるのが理想。
3.オープン(Open)
•また徐々にスピードを落としながら、最初のように一打一打を明瞭に演奏する形に戻ります。
■この練習の目的:
•ロールの粒を揃える
•音のコントロール力を鍛える
•筋肉の使い方を自然に覚える
•ダイナミクスの表現力を上げる
この練習はスネアドラムの基礎トレーニングとしても非常に重要で、吹奏楽やマーチング、クラシック打楽器奏者にも広く使われています。
•ゆっくりロール→高速化→またゆっくり、を1セットにして鍛える
•ダイナミクスコントロールの最強トレーニング
■やりがちなミス:
•速くなったときに音がバラバラになる。
•途中でテンポが勝手に変わってしまう。
■注意点:
•「最速でもテンポキープ」が最重要。
•メトロノームを使いながらテンポの一定感を死守する。
5.足のインディペンデンス強化
■やり方:手で普通の8ビートを叩きながら、バスドラムで変拍子を入れる。
•例:ハイハット8分音符 + バスドラムで3拍子や5拍子を演奏。
•ハイハット:8分音符刻み(右手)
•スネア:2拍4拍(左手)
•キック:3拍子リズム
■コツ:
•最初は手だけ、次に足だけでリズムを確認。
•ゆっくり合わせていき、ズレを感じながら調整。
■やりがちなミス:
•足だけがテンポに遅れてしまう。
•足のリズムに引っ張られて手のリズムが崩れる。
■注意点:
•手だけ、足だけ、単独でしっかり練習してから組み合わせる。
•慣れるまでは極端に遅いテンポで行う。
6.ブラシワーク強化
スティックではなくブラシで全ての基礎練習を行うことで、音の繊細さとダイナミクスの表現力が飛躍的に伸びます。•ブラシを回転させる練習(円を描くように)
•ストロークではなく「なでる」感覚で音を出す。
•スティック練習の内容(パラディドル、シングルストロークなど)をブラシで代用。
■やりがちなミス:
•ブラシで「叩く」ようにしてしまう(本来はなでる動き)。
•ブラシの回転が止まる。
■注意点:
•「ブラシはなでるもの」と考える。
•音を出すより、スムーズな動き優先で練習する。
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7.モーラー奏法徹底練習
モーラー奏法(Moeller Technique)は、効率的に力を使ってスティックを振ることで、スピード・ダイナミクス・持久力を向上させるドラムの奏法です。特にジャズやファンク、マーチングにも応用されています。■モーラー奏法の基本構造(3つのストローク)
モーラー奏法は基本的に「ムチのような腕の動き」と「3種類のストローク」の組み合わせで成り立っています。
1.ダウンストローク(Down Stroke)
•一番強い音を出すストローク。
•高い位置から打って、打った後はスティックを下で止める。
•次に来る弱い音の準備となる。
2.タップストローク(Tap Stroke)
•弱い音を出すための小さなストローク。
•スティックを高く上げず、手首のスナップだけで打つ。
3.アップストローク(Up Stroke)
• 次に強い音を出す準備として、打った後にスティックを高く持ち上げる。
• 弱い音から強い音へのつなぎに使用。
■モーラー奏法の動きの流れ(4連符の例)
右手だけでやると、以下のようなストローク順になります
1.ダウンストローク(強)
2.アップストローク(弱 → 準備)
3.タップストローク(弱)
4.アップストローク(弱 → 準備)
この動きに、腕→手首→指の順でムチのような波を作るのがコツです。動きは滑らかに、脱力を意識しましょう。
■練習方法
1.エアで練習:まずはスティックを持たずに、ムチのような腕の動きを体で覚える。
2.1打だけから:スティックで机やパッドを使い、まずは「ダウン→タップ→アップ」の3種を区別して練習。
3.4連で練習:徐々に4連符(右手だけでもOK)で「ダウン→アップ→タップ→アップ」の流れを体に入れる。
4.左右交互に:慣れてきたら左右交互にして8連に。片手ずつの動きがスムーズに連動するよう意識。
•モーラー奏法(腕の振りを活かした連続打撃)のフォームを正確に習得。
•長時間のプレイでも疲れない効率的な叩き方を身につけます。
■モーラー奏法の基本は「振り子運動」
•腕全体をリラックスさせ、肘を支点にして大きく振る。
•「ダウン・タップ・アップ・タップ」の順で音を分ける。
•初心者モーラーでは**3打1セット(1振りで3打)**から始めると良い。
■やりがちなミス:
•手首や指だけで動かしてしまい、腕を使えない。
•振り上げが小さすぎる。
■注意点:
•モーラー奏法は「大きく腕を振る→自然にバウンドさせる」が基本。
•小さくまとめようとしない、むしろ大きくダイナミックに動かす意識。
8.メトロノームを裏拍に設定
メトロノームのクリックを通常の1拍目でなく、2拍目や4拍目に設定して叩く。タイム感およびグルーヴ感が格段に鍛えられます。
■やり方:
•通常「チッ チッ チッ チッ」と鳴るメトロノームを
•2拍目と4拍目に合わせて叩く意識を持つ。
■応用:
•さらに慣れたらメトロノームの拍を半分にし2拍目のみ、4拍目のみなどに設定にして練習
■やりがちなミス:
•裏拍に合わせようとしてリズムが前のめりになる。
•裏拍の「感じ方」が不自然になる。
■注意点:
•表拍を「感じつつ」、裏拍に合わせる。
•表を感じながら裏を鳴らす意識が大事。(意識の二重奏)
9.ストーンキラー練習
ドラムの「ストーンキラー(Stone Killer)」練習とは、ジョージ・ローレンス・ストーン(George Lawrence Stone)の教則本『Stick Control』に基づいた、極めてシンプルで反復的なスティックコントロール(スティック操作力)を徹底的に鍛える基礎練習です。【ストーンキラー練習の概要】
手の左右バランス、打撃の均一性、リズム精度、スタミナ、スティックコントロールを高めるため、単純な左右の組み合わせ(R=右手、L=左手)を、限界まで延々と長時間繰り返す。■代表パターン:
•RLRL RLRL …(シングルストローク)
•RRLL RRLL …(ダブルストローク)
•RLRR LRLL …(パラディドル)
【具体的なやり方】
1.メトロノームを使ってテンポキープ(ゆっくりから始めて徐々に上げる)
2.各パターンを1〜5分間連続で演奏
3.練習パッドまたはスネアで行い、打点や音量のムラをチェック
4.鏡を見ながらフォームや左右差を確認すると効果的
【おすすめの使用教材】
•『Stick Control』(George Lawrence Stone 著)
→ ドラム界のバイブル。最初の1ページ(24パターン)だけでも非常に効果的です。
■やりがちなミス
•すぐ力んでしまい、手首が固まる。
•叩いているうちにフォームが崩れる。
■注意点:
•リラックス重視。
•疲れたら無理せずすぐ休む。継続することが最重要。
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