【メンバー紹介は大抵スベる!】売れないバンドマンの99%がやっているMC9選~後編~/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回は、バンド活動が上手くいっていない、いわゆる売れないバンドマンの99%がやってしまうダメなMCを9選にまとめてご紹介させていただきます。

星の数ほどいるバンドの中で、成功できるバンドは1%未満です。
つまり、99%以上のバンドが失敗するということです。
周りのバンドと同じことをやっているということは、99%の確率で失敗する活動をしているということになります。

それぞれの「ダメな理由」と「改善法」も補足させていただいておりますので、ぜひご参照ください。

-目次-
5.友達にお願いして来てもらったくせに「ノリが悪いぞ!」などと言う
6.「最後の曲です!」「えーっ!」を強要する
7.この曲を知っている人は一緒に歌ってください!
8.メンバー紹介します!
9.手拍子してください!盛り上がってください!

前編の記事はこちら


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この記事を読み始める前に

この記事は、ただ読んでいただくためのものではありません。
あなたはゲームの攻略本を買ったことがありますでしょうか?
あるとしたら、それに近いと考えてください。

ゲーム攻略本をただ読んで満足する人はいません。
コントローラー片手に攻略本を開き、書いてある通りに実行することで、
より効果的にゲームをクリアできたり、普通では手に入らないようなレアなアイテムを手に入れたりできるわけです。

この記事はいわばバンド活動の攻略法です。

この記事に辿り着いて、ここまで読み進めてくださったあなたはきっと、
・バンド活動が上手くいっていない
・ファンが増えない
・このままではマズいことは分かっている
・でもどうしたらいいのか分からない
という方ではないでしょうか?

あなたのバンド活動の結果が伴わないのは、間違った活動をしているからです。
やり方を変えれば必ず結果が変わります。
逆に言うと、同じやり方を続けていたら同じ結果になるのは当然です。

もしかすると下記に続く記事の中には、あなたが思ってもみなかった方法が記されているかも知れません。
しかしそれを拒絶することなく、恐れることなく、今までと違うやり方を試し、今までと違う結果に辿り着いてください。

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5.友達にお願いして来てもらったくせに、「ノリが悪いぞ!」などと言う

ダメな理由

前項に共通する部分も多いですが、友達は友達であって、あなたのバンドのファンではありません。
にも関わらず、あなたが見たい景色に近づけるため、友達に無理な強要をしてしまうバンドマンが多いようです。

ファンというのは「あなたのバンドが好きで、ライブに来ることで何かしらの価値をもらう人のこと」です。
決して「付き合いで来てくれた知人」ではありません。
あなたのお友達はファンではないので、あなたが見たい景色の一部になってあげる義理がないと同時に、もし優しい友達があなたの望むように盛り上がってくれたとしても、それはあなたのファンになったわけではありません。

チケット代を払って電車賃も払って時間も使って来てくれたわけですから、もうその時点で友達としての「付き合い」という役割は終了しています。
あなたが言うべき言葉は「ありがとう」という感謝の言葉以外に存在しません。

その上「ノリが悪い」とまで言われたら、「もう次からは来ないでおこう」と思われることは必至です。

そもそも、友達であれファンであれ、お客様のノリが悪いのは「あなたのバンドのライブがつまらないから」です。

本来であればお金を払って見ているお客様の方が、「演奏が悪いからノレないぞ!」と怒るべきなのです。

それをどう勘違いしたのか、我慢してそこに居てくれる友達に向かって「ノリが悪いぞ!」などと言うバンドに、ファンが増えるわけがありません。

改善案

とは言え、まだファンがいないバンドにもチケットノルマというものがあります。
ライブハウス側からしても対バン相手から見ても、動員0でステージに立つということは絶対にしてはいけないことです。
なので最初のうちは友達に声をかけてお客さんになってもらうこともあると思います。

友達をライブに呼ぶことを否定しているのはではなく、
友達とファンを勘違いしないことが重要です。

あなたのバンドがするべきことは友達をファンと見立ててパフォーマンスすることではなく、友達以外の人をしっかりと魅了してファンになっていただき、
何度も応援のために足を運んでくれた友達に、「まだファンがいない頃にいつも応援に来てくれてありがとう。そのおかげで頑張ることが出来たし、今はこんなにファンが増えた」という姿を見せてあげることではないでしょうか?

そのために必要なのは、友達にファンのふりをしてもらうことではなく、その場にいる友達以外のお客様に、しっかりと価値を提供できる方法を考えてライブを行うこと以外にないのです。

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6.「最後の曲です!」「えー!」を強要する

ダメな理由

結論から申し上げると、これも全て「バンド目線」なのです。
あなたのバンドに興味がある人、あるいは大ファンのお客様であれば、何度も訊かなくても自主的に「えーっ!」と言ってくれます。
試しに「最後の曲です!」と言ってみて客席が無反応なのであれば、それはお客さんがあなたのバンドの演奏が終わることを残念に思っていない証拠です。

そこに対して何度も耳に手を当てて、「えーっ!が聴こえないよ!」などと言うのは、
わざわざ嫌われにいっているようなものです。
なぜそんなことをするのか理解に苦しみますが、そういうバンドマンは今も昔も多いようです。

あなたに置き換えてみるといかがでしょうか?
興味のないバンドが演奏していて、次の曲でやっと最後だと分かったら、
「やっと終わる!早く自分の目当てのバンドが見たい!」と思うに決まっています。

それなのに「えーっ!」を強要される

しかたなく「えーっ・・・」と言ってみる

「声が小さい!」などと怒られる

バンドの人が満足するまで最後の曲が始まらない(ライブが終わらない)

それなら早く「えーっ!」と言って終わってもらおう

バンドマンは満足、お客さんは不満

こんなものをライブと呼べるでしょうか?

改善案

バンドのためにお客様がいるのではありません。
お客様のためにバンドがいるのです。

「最後の曲です!」と言ってみて客席の反応がなかったら、それはあなたのバンドに興味がないという証拠です。
さらに腕を磨いたりアイディアを出したりして、バンドとして提供できる価値を高めましょう。

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7.この曲を知っている人は一緒に歌ってください!

ダメな理由

自分達が演奏する曲をお客様が知ってくれていて、一緒に盛り上がれたら最高です。
ついつい言ってしまいがちなフレーズですが、このMCには大きな落とし穴があります。

それは、その曲を知らない人はほったらかしという点です。

知っている人は一緒に歌ってくださいと言われて、知らない人は「じゃあ私たちには関係ないんだな」と感じてしまいます。
有名曲のカヴァーならまだしも、オリジナル曲で活動しているバンドは特に、知ってくれている人だけに向けて言ってしまっているMCということです。

まだ自分達のことを知らない人、まだ自分達のことを好きになっていない人に向けてライブ活動をしているのではないでしょうか?

既に自分達を知っている人ではなく、まだ自分達を知らない人・興味のない人に向かってライブをやらないとファンは増えません。

改善案

その曲を知らない人にも楽しんでいただくにはどうすれば良いでしょうか?
もちろんバンドのスタイルや方向性によってやり方は異なりますが、
例えば:
・コミカルな動きを取り入れて目を引く
・お客様も参加できるコール&レスポンスを作る(ただし強制するのはNG)
・最初に練習をして、一番大きな声で歌ってくれたお客様には何かプレゼントする
など、他にもたくさん手法はあると思います。

どんな方向性のバンドにも共通して言えることは、この曲に参加する方が得!という状態にすることです。

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8.メンバー紹介します!

ダメな理由

メンバー紹介をするバンドは非常に多く見受けられます。
おそらく有名なバンドなどに憧れて真似をしたいのだと思いますが、ここでよく考えてみましょう。
あなたは大好きなバンドのメンバーを知らない状態で、メンバー紹介によって初めて知ったのでしょうか?そうではないはずです。

逆に、あなたが全く興味のないバンドがメンバー紹介を始めたらどう感じますか?
恐らくどうでもいいか、興味がなく全く聞いていないと思います。

実はあのメンバー紹介とは本当の意味での”紹介”ではないのです。
それではメンバー紹介の正体は何かと言うと、バンドとファンのいちゃつき合いです。

本当に全く知らない状態からメンバーを紹介されて、「へぇ!あのベースの人は〇〇さんというのか!」ということにはまずなりません。
・大好きな人が紹介されて「わーっ!」となる
・興味のない人の紹介を聞いて「・・・」となる
かの2択です。

「顔と名前だけでも覚えて帰ってください」の項でもお伝えしましたが、
まだ演奏やパフォーマンスでお客様を魅了できていないのに、メンバーのパートや名前、年齢や趣味などを紹介しても無意味なのです。

改善案

それではどうすれば良いのかと申しますと、
・曲の中でカッコいいフレーズ回しなどをしながらサラッと紹介する
・ただ無意味にメンバーの名前とパートを言うのではなく、テーマを決めて意味のある紹介をする
・そもそもメンバー紹介をしない

興味のないバンドがダラダラとメンバー紹介をしてもお客様を苦しめるだけです。
お客様の方から興味を持って名前を聞きに来てくれるようになるまでは、無意味にメンバー紹介をするくらいなら潔くパフォーマンスだけで魅了する方が良さそうです。

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9.手拍子してください!盛り上がってください!

ダメな理由

こちらもバンドマンがついつい言ってしまうMCです。
お客様に向かって「手拍子をしてください!」「盛り上がってください!」とお願いして、
反応が悪ければ「全員が手拍子をやるまでこの曲が終わりません!」などと言ったり、中には不貞腐れたりするバンドもいます。

普通のお店や飲食店に置き換えて考えてみましょう。

例えばレストランであなたが食事をしているとします。
店員さんから「もっと美味しそうに食べてください!」と言われたらどうでしょうか?

また、あなたが遊園地で遊んでいるとします。
スタッフさんから「もっと楽しそうに遊んでください!と言われたらどうでしょうか?

お客様にそんな義務はないのです。

あなたがステージから見たい景色を、お客様に押し付けていませんか?
お客様はお金を払ってくれた立場の方です。
あなたのバンドを好きで見に来たお客様であればともかく、対バン相手のお客様はあなたのバンドには興味がありません。
そのお客様を魅了してファンを増やしていくのがバンド活動です。
そのために必要なことは、手拍子や盛り上がりをお願いしたり強要したりすることではないのです。

改善案

そもそもの考え方として、
・手拍子をしていないから楽しんでいない
・暴れていないから盛り上がっていない
ということではないのです。

楽しみ方というものは人それぞれで、好きなバンドであればあるほど後ろでただ黙って聴いていたいタイプの人もいます。

それに、お客様は最初から「自分のスタイルで楽しもう」としてくれています。
あなたがお願いや強要をするまでもなく、最初から自分が一番楽しめるようにしているに決まっています。
その結果が「手拍子をしない」「大暴れせず後ろでじっとしている」かも知れないのです。

なので、後ろの方で黙って座っているお客様には、
・真剣に聞いてくれてありがとうございます!
・次はあなたのお目当てのバンドです!
・目当てのバンドの出番より少し早めに来てくれてありがとう!
と、感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?

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