2025/06/01
日本音楽能力検定協会です。
今回は、バンド活動が上手くいっていない、いわゆる売れないバンドマンの99%がやってしまうダメなMCを9選にまとめてご紹介させていただきます。
星の数ほどいるバンドの中で、成功できるバンドは1%未満です。
つまり、99%以上のバンドが失敗するということです。
周りのバンドと同じことをやっているということは、99%の確率で失敗する活動をしているということになります。
それぞれの「ダメな理由」と「改善法」も補足させていただいておりますので、ぜひご参照ください。
-目次-
1.顔と名前だけでも覚えて帰ってください
2.お客さん!前に来てください!
3.盛り上がってますか?
4.他のバンドのお客様に向かって「お前ら!」などと言う
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あなたはゲームの攻略本を買ったことがありますでしょうか?
あるとしたら、それに近いと考えてください。
ゲーム攻略本をただ読んで満足する人はいません。
コントローラー片手に攻略本を開き、書いてある通りに実行することで、
より効果的にゲームをクリアできたり、普通では手に入らないようなレアなアイテムを手に入れたりできるわけです。
この記事はいわばバンド活動の攻略法です。
この記事に辿り着いて、ここまで読み進めてくださったあなたはきっと、
・バンド活動が上手くいっていない
・ファンが増えない
・このままではマズいことは分かっている
・でもどうしたらいいのか分からない
という方ではないでしょうか?
あなたのバンド活動の結果が伴わないのは、間違った活動をしているからです。
やり方を変えれば必ず結果が変わります。
逆に言うと、同じやり方を続けていたら同じ結果になるのは当然です。
もしかすると下記に続く記事の中には、あなたが思ってもみなかった方法が記されているかも知れません。
しかしそれを拒絶することなく、恐れることなく、今までと違うやり方を試し、今までと違う結果に辿り着いてください。
TV番組などでもお笑い芸人さんが「コンビ名と名前だけでも覚えて帰ってください」という場面をよく目にします。
しかし、よく考えてみてください。
あなたが好きなバンドやお笑い芸人を「顔と名前」から順番に好きになりましたか?
例えばあなたがテレビで面白いお笑い芸人を見たとします。
「なんて日だ!」「欧米か!」「ちょっと何言ってるか分からないんですけど」などのキラーワードで面白くて笑ってしまった、その感動体験があって初めて、「このコンビ名は何て言うんだろう?」と気になるのです。
そして何度か見ているうちに、顔を覚えるのです。
バンドを好きになる時も同様に、まずは最初にあったのは、
・かっこいいパフォーマンス
・耳に残るメロディー
・共感できる歌詞
などだったはずです。
そしてそのバンドの情報をより詳しく知りたいと思った時に初めて、顔と名前が必要になるのです。
つまり、感動もしていないバンドの「顔と名前だけを覚えて帰る」なんて不可能なのです。
それに、もしお客様の中にとても良い人がいて、
「よし、このバンドの顔と名前だけでも覚えて帰ってあげよう」と思ってくれる人がいたとします。
その人が顔と名前だけ覚えて帰ってくれたとして、その後どうなるのでしょうか?
素晴らしい楽曲もなく、耳に残るフレーズもなく、心躍るパフォーマンスも何もなく、
顔と名前だけを覚えたからと言ってその後どうなるのでしょうか?
皆様も顔と名前だけは覚えているバンドはたくさんいるかと思いますが、その後そのバンドのライブに行ったりCDを買ったりすることは無いのではないでしょうか?
つまり、
強烈な感動体験がなければ、顔と名前だけを覚えてもらっても意味がないのです。
まだ演奏やパフォーマンスに自信がないバンドが顔と名前を覚えてもらうために必要なのは、
1.インパクト
2.〇〇と言えばアイツ
3.誰もやっていない見たこともない何か
例えば「和楽器を使っているバンド」「演奏を一切しないエアバンド」「一人だけ覆面を被ったメンバーがいる」などなど、例を挙げればキリがありませんが、
顔と名前を覚えてもらうには「覚えずにはいられないインパクト」、または「覚える必要性を提示」すれば良いわけです。
「このバンドの顔と名前を覚えなければまたライブに行くことが出来ない」というくらいまで感動させれば、わざわざMCで何度もお願いしなくても、お客様の方から聞きに来てくれるようになります。
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その場にお客さんが少ないから、できるだけステージの近くまで来てほしい気持ちは分かります。
しかしそれは「誰目線」でしょうか?それは「バンド目線」です。
お客様からすればあなたのバンドに興味がないから前に行かないのです
距離をとって後ろの方にいるというのは、「あなたのバンドには興味がありませんよ」という意思表示です。
なぜならその人達は他のバンドを見に来たお客様で、あなたのバンドを聴く気もなければ盛り上がってあげる気もなく、「早く終わらないかな」くらいに思っていることが殆どです。
そのお客様に対して「前に来てください」と強要しても、はっきり言ってウザいだけなのです。
あなたに置き換えてみるといかがでしょうか?
あなたが好きなバンドを見るためにライブハウスに足を運び、そのバンドの出番になるまで興味のないバンドが演奏しているとします。
そのバンドがMCで何度も
・前に来てください!
・ほら後ろで座ってるあなたも、立ち上がって前に来てください!
・全員前に来るまで演奏を始めませんよ!
などと言われて、「このバンドかっこいい!」「次のライブも見に来よう!」となるのでしょうか?
仕方なく前に来てくれたお客様は、決してあなたのバンドのファンになったわけではありません。100%嫌われています。
例えば「特殊な奏法をしているギタリストの手元をもっと見たい!」「可愛い女の子が歌っているのでより近くで見たい!」などです。
そもそもお客様が後ろにいるのは、あなたのバンドに興味がないから演奏が終わるまで静かに飲んでいたい、友達と喋っていたいなどの理由からです。
つまり、後ろにいる方が得なのです。
お金を払ってその場にいるお客様が何をしようが自由です。
お客様はその瞬間に「自分が得だ」と思う方を選びます。
つまりあなたのバンドが前に来なければ得られない価値を提供することが出来れば、
お客様は自主的に前に来てくれるようになります。
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仕方なく「いぇーい・・・」と返してあげても、「声が小さい!」などと怒られてしまい、元気よく「イェーイ!」と言うまで煽り続けるバンドもいます。
そういう光景はお客様にとって、正直しんどいのです。
そもそも、誰がどう見ても盛り上がっている時は「盛り上がってますか?」と聞く必要がありません。
この質問は基本的には「盛り上がっていない時に盛り上げるためにしている」ことがほとんどです。
しかし、興味のないバンドに「盛り上がってますか?」と聞かれて、気持ちよく返事をしてあげたいと思うでしょうか?
それ以前に大前提として、盛り上がってますか?と聞きたくなるのもやはり「バンドマン目線」なのです。
TVや雑誌で見るような有名なバンドが「盛り上がってますか?」と会場に聞くと、地鳴りのように「うぉーっ!」と返ってくる場面を真似したいのは確かに分かります。
しかしそれは最低でも1万人くらいの大ファンの前でやるから成立するのです。
あなたのバンドに興味のない数人、数十人の前で同じことをしても、惨劇は目に見えています。
そこで提案なのですが、自分達にとって都合の良い反応しか返ってこない質問に変えてみるのはいかがでしょうか?
例えば、
「僕たちに全く興味のない人!大きく手を上げてください!」と質問してみたとします。
ここで考えられる答えのパターンは3つです。
1.全員が「はーい!」と手を上げる
2.誰も手を上げない
3.数人がパラパラと手を上げる
1.の場合
答えの内容としては「あなたのバンドに誰も興味がない」という意味ではありますが、見た目的にはあなたが望む「全員が大きく反応する」という景色になります。
2.の場合
誰も手を上げないということは、質問の答えとしては「全員があなたに興味がある」ということになります。
もちろん恥ずかしがったり面倒くさかったりして手を上げないのだと思いますが、「皆さんそんなに僕たちのことが好きなんですか?」と言えば笑いになるかも知れません。
3.の場合
1と2の両方が使えます。
手を上げてくれたお客様には「手を上げてくれてありがとう」、手を上げなかったお客様には「僕たちに興味を持ってくれてありがとう」
このように、どう転んでも全て自分達にとって都合がいいように持っていくのもMCのテクニックの一つです。
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しかし、人気のないバンドが興味のないお客様に向かって同じことをしてしまう場面も、残念ながらよく見かけます。
あなたに全く興味のないお客様からすれば、「なんでお前に”お前ら”と言われなきゃいけないんだ」と冷めてしまいます。
あのやり取りは、「既に自分達のことが大好きなファン」との間でしか成立しないのです。
逆の立場で考えていると分かりやすいかと思います。
あなたがたまたま見かけたバンド(興味のないバンド)が、あなたに向かって「お前ら!ノリが悪いぞ!」と言ったとして、あなたは「うぉー!」と盛り上がるのでしょうか?
絶対にそんなことはないはずです。
もしあなたが同じことをやってしまっている場合は、すぐにやめることをお勧めします。
その結果としてあなたのバンドのファンになり、次のライブにも足を運んでくださるのではないでしょうか?
例えば飲食店であなたが食事をしていて、店員さんがあなたに向かって「お前ら!もっと美味しそうに食べろ!」と言われたらどう思うでしょうか?
99%のバンドマンがやっているのはそれと同じです。
それではどうすれば良いのか?と言うと、徹底的に謙虚になりましょう。
「バンドマン=教祖様、ファン=信者」というのは結果論です。
あなたがお客様にたくさんの価値を提供し続けた結果、信頼関係が生まれた後に「お前らー!」「うぉー!」が成立するのです。
現時点ではまだ、
バンドマン=店員
フロアにいる人=見込み客
でしかありません。
お客様が求める以上に素晴らしい価値を提供して、いつかファン(信者)になっていただけるよう頑張りましょう。
後編の記事はこちら
-目次-
5.友達にお願いして来てもらったくせに「ノリが悪いぞ!」などと言う
6.「最後の曲です!」「えーっ!」を強要する
7.この曲を知っている人は一緒に歌ってください!
8.メンバー紹介します!
9.手拍子してください!盛り上がってください!
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今回は、バンド活動が上手くいっていない、いわゆる売れないバンドマンの99%がやってしまうダメなMCを9選にまとめてご紹介させていただきます。
星の数ほどいるバンドの中で、成功できるバンドは1%未満です。
つまり、99%以上のバンドが失敗するということです。
周りのバンドと同じことをやっているということは、99%の確率で失敗する活動をしているということになります。
それぞれの「ダメな理由」と「改善法」も補足させていただいておりますので、ぜひご参照ください。
-目次-
1.顔と名前だけでも覚えて帰ってください
2.お客さん!前に来てください!
3.盛り上がってますか?
4.他のバンドのお客様に向かって「お前ら!」などと言う
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この記事を読み始める前に
この記事は、ただ読んでいただくためのものではありません。あなたはゲームの攻略本を買ったことがありますでしょうか?
あるとしたら、それに近いと考えてください。
ゲーム攻略本をただ読んで満足する人はいません。
コントローラー片手に攻略本を開き、書いてある通りに実行することで、
より効果的にゲームをクリアできたり、普通では手に入らないようなレアなアイテムを手に入れたりできるわけです。
この記事はいわばバンド活動の攻略法です。
この記事に辿り着いて、ここまで読み進めてくださったあなたはきっと、
・バンド活動が上手くいっていない
・ファンが増えない
・このままではマズいことは分かっている
・でもどうしたらいいのか分からない
という方ではないでしょうか?
あなたのバンド活動の結果が伴わないのは、間違った活動をしているからです。
やり方を変えれば必ず結果が変わります。
逆に言うと、同じやり方を続けていたら同じ結果になるのは当然です。
もしかすると下記に続く記事の中には、あなたが思ってもみなかった方法が記されているかも知れません。
しかしそれを拒絶することなく、恐れることなく、今までと違うやり方を試し、今までと違う結果に辿り着いてください。
1.顔と名前だけでも覚えて帰ってください!
ダメな理由
MCでこの言葉を言うバンドマン、またはボーカルは非常に多く見受けられます。TV番組などでもお笑い芸人さんが「コンビ名と名前だけでも覚えて帰ってください」という場面をよく目にします。
しかし、よく考えてみてください。
あなたが好きなバンドやお笑い芸人を「顔と名前」から順番に好きになりましたか?
例えばあなたがテレビで面白いお笑い芸人を見たとします。
「なんて日だ!」「欧米か!」「ちょっと何言ってるか分からないんですけど」などのキラーワードで面白くて笑ってしまった、その感動体験があって初めて、「このコンビ名は何て言うんだろう?」と気になるのです。
そして何度か見ているうちに、顔を覚えるのです。
バンドを好きになる時も同様に、まずは最初にあったのは、
・かっこいいパフォーマンス
・耳に残るメロディー
・共感できる歌詞
などだったはずです。
そしてそのバンドの情報をより詳しく知りたいと思った時に初めて、顔と名前が必要になるのです。
つまり、感動もしていないバンドの「顔と名前だけを覚えて帰る」なんて不可能なのです。
それに、もしお客様の中にとても良い人がいて、
「よし、このバンドの顔と名前だけでも覚えて帰ってあげよう」と思ってくれる人がいたとします。
その人が顔と名前だけ覚えて帰ってくれたとして、その後どうなるのでしょうか?
素晴らしい楽曲もなく、耳に残るフレーズもなく、心躍るパフォーマンスも何もなく、
顔と名前だけを覚えたからと言ってその後どうなるのでしょうか?
皆様も顔と名前だけは覚えているバンドはたくさんいるかと思いますが、その後そのバンドのライブに行ったりCDを買ったりすることは無いのではないでしょうか?
つまり、
強烈な感動体験がなければ、顔と名前だけを覚えてもらっても意味がないのです。
改善案
もちろん、顔と名前を覚えてもらうことは大切です。まだ演奏やパフォーマンスに自信がないバンドが顔と名前を覚えてもらうために必要なのは、
1.インパクト
2.〇〇と言えばアイツ
3.誰もやっていない見たこともない何か
例えば「和楽器を使っているバンド」「演奏を一切しないエアバンド」「一人だけ覆面を被ったメンバーがいる」などなど、例を挙げればキリがありませんが、
顔と名前を覚えてもらうには「覚えずにはいられないインパクト」、または「覚える必要性を提示」すれば良いわけです。
「このバンドの顔と名前を覚えなければまたライブに行くことが出来ない」というくらいまで感動させれば、わざわざMCで何度もお願いしなくても、お客様の方から聞きに来てくれるようになります。
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2.お客さん!前に来てください!
ダメな理由
この言葉も本当によく耳にします。その場にお客さんが少ないから、できるだけステージの近くまで来てほしい気持ちは分かります。
しかしそれは「誰目線」でしょうか?それは「バンド目線」です。
お客様からすればあなたのバンドに興味がないから前に行かないのです
距離をとって後ろの方にいるというのは、「あなたのバンドには興味がありませんよ」という意思表示です。
なぜならその人達は他のバンドを見に来たお客様で、あなたのバンドを聴く気もなければ盛り上がってあげる気もなく、「早く終わらないかな」くらいに思っていることが殆どです。
そのお客様に対して「前に来てください」と強要しても、はっきり言ってウザいだけなのです。
あなたに置き換えてみるといかがでしょうか?
あなたが好きなバンドを見るためにライブハウスに足を運び、そのバンドの出番になるまで興味のないバンドが演奏しているとします。
そのバンドがMCで何度も
・前に来てください!
・ほら後ろで座ってるあなたも、立ち上がって前に来てください!
・全員前に来るまで演奏を始めませんよ!
などと言われて、「このバンドかっこいい!」「次のライブも見に来よう!」となるのでしょうか?
仕方なく前に来てくれたお客様は、決してあなたのバンドのファンになったわけではありません。100%嫌われています。
改善案
お客様に前に来ていただくためには、前に来る方が得!という状態にすることです。例えば「特殊な奏法をしているギタリストの手元をもっと見たい!」「可愛い女の子が歌っているのでより近くで見たい!」などです。
そもそもお客様が後ろにいるのは、あなたのバンドに興味がないから演奏が終わるまで静かに飲んでいたい、友達と喋っていたいなどの理由からです。
つまり、後ろにいる方が得なのです。
お金を払ってその場にいるお客様が何をしようが自由です。
お客様はその瞬間に「自分が得だ」と思う方を選びます。
つまりあなたのバンドが前に来なければ得られない価値を提供することが出来れば、
お客様は自主的に前に来てくれるようになります。
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3.盛り上がってますか?
ダメな理由
明らかに盛り上がっていない会場に向かって何度も「盛り上がってますか?」と煽るバンドを見ると、痛々しい気持ちになってしまいます。仕方なく「いぇーい・・・」と返してあげても、「声が小さい!」などと怒られてしまい、元気よく「イェーイ!」と言うまで煽り続けるバンドもいます。
そういう光景はお客様にとって、正直しんどいのです。
そもそも、誰がどう見ても盛り上がっている時は「盛り上がってますか?」と聞く必要がありません。
この質問は基本的には「盛り上がっていない時に盛り上げるためにしている」ことがほとんどです。
しかし、興味のないバンドに「盛り上がってますか?」と聞かれて、気持ちよく返事をしてあげたいと思うでしょうか?
それ以前に大前提として、盛り上がってますか?と聞きたくなるのもやはり「バンドマン目線」なのです。
TVや雑誌で見るような有名なバンドが「盛り上がってますか?」と会場に聞くと、地鳴りのように「うぉーっ!」と返ってくる場面を真似したいのは確かに分かります。
しかしそれは最低でも1万人くらいの大ファンの前でやるから成立するのです。
あなたのバンドに興味のない数人、数十人の前で同じことをしても、惨劇は目に見えています。
改善案
それでもやはり、お客様に良い反応をしてほしいと思うのは当然です。そこで提案なのですが、自分達にとって都合の良い反応しか返ってこない質問に変えてみるのはいかがでしょうか?
例えば、
「僕たちに全く興味のない人!大きく手を上げてください!」と質問してみたとします。
ここで考えられる答えのパターンは3つです。
1.全員が「はーい!」と手を上げる
2.誰も手を上げない
3.数人がパラパラと手を上げる
1.の場合
答えの内容としては「あなたのバンドに誰も興味がない」という意味ではありますが、見た目的にはあなたが望む「全員が大きく反応する」という景色になります。
2.の場合
誰も手を上げないということは、質問の答えとしては「全員があなたに興味がある」ということになります。
もちろん恥ずかしがったり面倒くさかったりして手を上げないのだと思いますが、「皆さんそんなに僕たちのことが好きなんですか?」と言えば笑いになるかも知れません。
3.の場合
1と2の両方が使えます。
手を上げてくれたお客様には「手を上げてくれてありがとう」、手を上げなかったお客様には「僕たちに興味を持ってくれてありがとう」
このように、どう転んでも全て自分達にとって都合がいいように持っていくのもMCのテクニックの一つです。
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4.他のバンドのお客様に向かって「お前ら!」などと言う
ダメな理由
人気あるバンドがテレビやライブ会場などで、お客様に向かって「お前らー!」と煽るシーンをよく見かけます。確かにあれはカッコいいし憧れる気持ちは分かります。しかし、人気のないバンドが興味のないお客様に向かって同じことをしてしまう場面も、残念ながらよく見かけます。
あなたに全く興味のないお客様からすれば、「なんでお前に”お前ら”と言われなきゃいけないんだ」と冷めてしまいます。
あのやり取りは、「既に自分達のことが大好きなファン」との間でしか成立しないのです。
逆の立場で考えていると分かりやすいかと思います。
あなたがたまたま見かけたバンド(興味のないバンド)が、あなたに向かって「お前ら!ノリが悪いぞ!」と言ったとして、あなたは「うぉー!」と盛り上がるのでしょうか?
絶対にそんなことはないはずです。
もしあなたが同じことをやってしまっている場合は、すぐにやめることをお勧めします。
改善案
あなたのバンドは素敵なライブを提供し、お客様に喜んでいただくのが目的です。その結果としてあなたのバンドのファンになり、次のライブにも足を運んでくださるのではないでしょうか?
例えば飲食店であなたが食事をしていて、店員さんがあなたに向かって「お前ら!もっと美味しそうに食べろ!」と言われたらどう思うでしょうか?
99%のバンドマンがやっているのはそれと同じです。
それではどうすれば良いのか?と言うと、徹底的に謙虚になりましょう。
「バンドマン=教祖様、ファン=信者」というのは結果論です。
あなたがお客様にたくさんの価値を提供し続けた結果、信頼関係が生まれた後に「お前らー!」「うぉー!」が成立するのです。
現時点ではまだ、
バンドマン=店員
フロアにいる人=見込み客
でしかありません。
お客様が求める以上に素晴らしい価値を提供して、いつかファン(信者)になっていただけるよう頑張りましょう。
後編の記事はこちら
-目次-
5.友達にお願いして来てもらったくせに「ノリが悪いぞ!」などと言う
6.「最後の曲です!」「えーっ!」を強要する
7.この曲を知っている人は一緒に歌ってください!
8.メンバー紹介します!
9.手拍子してください!盛り上がってください!
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