路上ライブで人が集まる論理的方法/日本音楽能力検定協会

  • HOME
  • ブログ
  • 路上ライブで人が集まる論理的方法/日本音楽能力検定協会
日本音楽能力検定協会です。
今回は路上ライブにおいて、道行く人が立ち止まり、ファンが増えていくための方法を論理的に解説させていただきます。

音楽検定受検はこちらから

路上ライブを5W1Hに当てはめると・・・

5W1Hとは英語の疑問符のことで、
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(何を)
・Why(なぜ)
・How(どのように)
の6つを指します。

「路上ライブ」という題材で5W1Hに当てはめてみましょう。

When(いつ)

まず、路上ライブはいつ行われているのが主流でしょうか?
恐らく夕方から夜がメインの時間です。
基本的には学校や仕事が終わった時間に通る人たちをターゲットにして、路上ライブは行われています。

Where(どこで)

次に、路上ライブはどのような場所で行われているでしょうか?
基本的には駅前、商店街などが主流です。
つまり、人通りの多い場所を狙って路上ミュージシャンたちは活動していると言えます。

Who(誰が)

どのような人が路上ライブを行うのかと言えば、もちろん「売れたいミュージシャン」「多くの人に聞いてほしいミュージシャン」です。
プロを目指しているかどうかは別として、少なくとも普段は聞いてもらえない人たちに自分の曲や歌を届けたいからこそ路上に立っているはずです。

What(何を)

路上ミュージシャンたちは何を歌っているのでしょうか?
基本的にはオリジナル曲であったりカバー曲であったりします。
これに関しましてはその他にどんな候補があるのか分かりにくいかも知れませんので、次項で触れたいと思います。

Why(なぜ)

それでは路上ミュージシャンたちはなぜ活動をしているのでしょうか?
それは恐らく「売れたいから」です。
不特定多数の人に自分たちの音楽を聴いてもらい、人気を得たいからその活動をしているはずです。

How(どのように)

どのように?とは演奏形態のことです。
多くの方はアコースティックギターで、ピアノで、またはバンド演奏などで路上ライブを行っています。

まとめると

売れないミュージシャンが売れるために、夕方~夜くらいに駅前などでオリジナル曲やカバー曲をアコギやピアノ、時にはバンド演奏などで演奏している状態・・・これが路上ライブです。
つまり、これは誰もがやっている路上ライブの基本的な在り方であると同時に、絶対にやってはいけない最悪の路上ライブということです。

音楽検定受検はこちらから

木を隠すなら森の中、砂漠に1本だけ木があると目立つ

「木を隠すなら森の中」という諺があるように、森の中では木は目立つことが出来ません。同じような木がたくさん生えているため、多少違いがあったとしてもそんな微細な違いは誰にも気付いてもらえないのです。
それと同様に、前項で挙げた路上ライブの基本的な在り方が「森」とすると、他の路上ミュージシャンと同じようなやり方をしているとあなたは「木」となってしまい、ちょっとした違いなど誰にも気づかれなくなってしまうだけでなく、存在そのものを認知してもらえない可能性が高いのです。

これを打ち破る方法は2パターンしかなく、
1.森の中に入って行くなら木ではなく、森の中に存在するはずのないものになる
2.あなたが木だとしたら森の中ではなく、木が生えているわけのない場所に行く
ということになります。

1.森の中で目立つためには

森の中で目立つためには、森の中に存在するはずがないものになれば良いわけです。
路上ライブに置き換えると、他の人がやっていない形態で行うと、明らかに目立ち方が変わるようになります。

2.木が目立つ場所はどこ?

あなたが木である場合には森の中に行ってしまうと他に埋もれて目立たなくなってしまうため、例えば砂漠、ビルの中、海などのように、木など絶対に生えているわけがない場所に行くと、100%目立つことが出来ます。

その方法を論理的に組み立てるやり方を、次項で詳しく解説させていただきます。


音楽検定受検はこちらから

一つでも変えると全く違った活動になる

最初の項でお伝えした5W1Hのうちの1つでも変えると、あっという間に目立つ方法を導き出すことが出来ます。

When(いつ)夕方~夜
Where(どこで)駅前、商店街など
Who(誰が)売れないミュージシャンが
What(何を)オリジナル曲orカバー曲
Why(なぜ)売れるために
How(どのように)アコギやピアノで

この中のWhen(いつ)を早朝に変えてみるだけでも、

When(いつ)早朝
Where(どこで)駅前、商店街など
Who(誰が)売れないミュージシャンが
What(何を)オリジナル曲orカバー曲
Why(なぜ)売れるために
How(どのように)アコギやピアノで

早朝などに路上ライブをやっている人はほぼいないため、圧倒的に目立つことが出来ます。

例1:雨の日限定路上ミュージシャン

また、別の例として、

When(いつ)雨の日に
Where(どこで)駅前、商店街など
Who(誰が)売れないミュージシャンが
What(何を)オリジナル曲orカバー曲
Why(なぜ)売れるために
How(どのように)アコギやピアノで

なども面白いかも知れません。
普通に考えれば楽器が濡れるリスクや、人通りが少なく立ち止まりにくい雨の日ですが、それを逆手にとって「雨の日限定路上ミュージシャン」などはいかがでしょうか?
傘やレインコート、簡易的な屋根などを準備し、普通の路上ミュージシャンがいるわけのない雨の日に活動をしていれば、明らかに人の目を惹きつけます。

例2:駅員さんが路上ライブ

数年前にはJRの駅員さんが駅前で路上ライブを行ったことでニュースとなり、話題になりました。
これを5W1Hの表に当てはめると下記のようになります。
When(いつ)電車が動いている時間に
Where(どこで)駅前で
Who(誰が)駅員さんが
What(何を)カバー曲
Why(なぜ)駅の宣伝のために
How(どのように)駅員の制服で
6項目のうち5項目も変わると、もはや全くの別物です。

例3:女子高生をファンにしたい場合

また、10代の女性をファンにしたいバンドなどは、このような例はいかがでしょうか?
When(いつ)下校時刻に
Where(どこで)女子高の前や近くの公園などで
Who(誰が)売れないミュージシャンが
What(何を)オリジナル曲orカバー曲(女子高生に人気がある曲)
Why(なぜ)売れるために
How(どのように)アコギやピアノで
いつもの活動の場所と時間を少し変えるだけでも、活動は劇的に変化します。

例4:サラリーマン向けの歌を歌っている場合

次に、30~40代のサラリーマン(男性会社員)の方をターゲットにしたバンドの場合は、次のような活動方法をご提案させていただきます。
When(いつ)会社の退勤時刻(17時以降)に
Where(どこで)サラリーマンの多い新橋駅などで
Who(誰が)売れないミュージシャンが
What(何を)「お疲れ様」の労いの曲を
Why(なぜ)会社員の皆様に感謝を伝えるために
How(どのように)アコギやピアノで
なども面白いかも知れません。

その道を通る人たちは会社帰りのサラリーマンの方が多く、毎日仕事で疲れて帰路についています。
そこに自分たちの毎日の苦労を労ってくれるような歌を歌う人がいたら、そしてその場にコーヒーメーカーなどを置いて「1杯サービス」などの看板を置いておいたら、
・コーヒーを1杯飲む間は曲を聴くことになる
・曲をじっくり聞いてくれるので好きになる可能性が上がる
・コーヒーを無料でもらったお礼にCDを買っていこうかとなりやすい
などのメリットがついてきます。

ターゲットを決めることの重要性

まずは「どんな人をファンにしたいのか?」を決めることはバンド活動において非常に重要です。
別の記事でもご紹介させていただいておりますが、「全員にとって良い曲」というものは存在しません。
どれだけ有名で全世代に愛されているようなアーティストでも必ず、
・好きな人
・嫌いな人
・興味がない人
の3つに分かれます。

例えば童謡は小さな子供向け、アニメソングは小学生~中学生、恋愛ソングは中学生・高校生・20代くらいまでには深く刺さりますが、40代を越えて恋愛ソングにドキドキはしなくなります。
人生の苦労を歌った曲であれば30~50代、お子さんへ向けた愛のうたなら親世代、ご年配の方であれば人生の深みが詰まったような歌に興味を持ちます。
逆に言うと、幼児に演歌を聞かせても喜びませんし、50代の男性に学生の失恋ソングを聞かせてもやはりドキドキしないように、歌や音楽とはそれぞれの人生の背景にリンクしてこそ感動するのです。

・失恋して悲しい時に失恋ソングを聞いて泣く
・受験勉強を頑張っている時にロックで前向きな曲に背中を押される
・人生に迷った時、絶望した時に暗い歌に共感する
など、歌や音楽にはそのシーンに合わせてターゲットやペルソナが定められており、いつでも誰でもどんな場面にでも合う曲などは存在しないのです。

それに、どんな人をファンにしたいか、また、どんな人を喜ばせたいか、どんな人の共感を得たいかなどのターゲットが定まっていない曲の場合、
・どのような活動をすれば良いか分からない
・誰がファンになってくれそうか分からない
という状態に陥り、活動の方向性が全く見えなくなってしまいます。

以上のことから、まずはターゲットをしっかり決めた上で、5W1Hの最低1つはご自身の活動に合うものに変更し、明らかに目立つことが出来る活動方法を論理的に生み出し、実行してください。

音楽検定受検はこちらから

最大の問題点は「結局やらない」こと

以上のように、確実に目立つ方法は論理的に作り出すことが可能です。
これで明日からあなたの活動は劇的に変わり、路上ライブにおいては道行く人が100%振り返り、立ち止まって聞いてくれる確率も格段に上がることは間違いありません。

しかし、このような手法の最大の問題点は、多くの人が結局やらないということです。
・理論的には確かに理解できた
・でも実行するには勇気が必要
・他の人と明らかに違う活動をするのは怖い
などの理由から、多くの人が結局同じ活動を続け、何年たっても芽が出ないまま音楽活動を諦めてゆきます。

確かに他の人と明らかに違うことをするのは勇気が必要かも知れませんが、それこそがあなたが音楽の道を目指した理由なのではないでしょうか?
人と違うことを怖がり、人と同じで安心するのであれば、最初からサラリーマンになっておけば良いのです。
人と違う人生を求めて始めた音楽活動の道の上で、結局人と同じことをやっていたのでは意味がありません。

例えば街の中に裸の人がいたら明らかに目立つように、また、プールや海に全身黒づくめのコートを着込んだ人がいたら目立つように、「目立つ以外にあり得ない方法」を選んで活動を始めてみてください。

音楽検定受検はこちらから

お申し込みはこちら

音楽検定のお申し込みは
こちらからお願いいたします。