【曲に合わせると下手になる!?】ドラムが上達しない人の共通点11選/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はドラムが上達しない人の共通点を10選にまとめ、初級・中級・上級とレベル別にご紹介させていただきます。
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【初級者編】1.スティックの握り方が間違っている

ドラムスティックの持ち方は非常に重要です。
例えば野球のバットやゴルフのクラブなども、そもそも持ち方や握り方が間違っていては今後の成長は見込めません。
実際にドラムを叩いて音を出す以前の根本的な問題として、最近上達を感じない方は是非見直してみてください。

問題点:
スティックを強く握りすぎたり、力の入れどころが不適切だと、手首が固まり、スピードも出ないうえに音がバラつく。

•改善策:基本の「マッチドグリップ(またはトラディショナルグリップ)」を鏡や動画で確認。軽く握り、スティックが跳ね返る反発(リバウンド)を活かす感覚を養う。

解決法:
•マッチドグリップの基本を確認(両手同じ握り方)
•親指と人差し指の間でスティックの重心を支える
•残りの指は軽く添える程度で、握りこまない
•鏡の前でフォーム確認
•スティックがリバウンドする感覚を指と手首で感じる
•ドラム講師や動画でのチェックが有効

【初級者編】2.基礎練習(ルーディメンツ)を軽視している

ドラムだけでなく全ての楽器において、基礎練習は非常に重要です。
好きな曲を叩きたい気持ちは分かりますが、だからこそ尚更、基礎練習の重要性は高いものとなります。
例えばRPG(ロールプレイングゲーム)などで、Level1のパーティーでラスボスに挑んでも勝てるわけがありません。
そのままのレベルで何度も挑んだとしても負け続けることは間違いありません。
解決策としては一度ラスボスに挑むのをやめて、弱い敵を確実に倒して経験値を積み、レベルを上げることが必要です。
ドラムにおける基礎練習とは、弱い敵を倒してレベルを上げることに該当します。

問題点:
基礎が固まっていないため、難しいフレーズに挑戦できない
•今のレベルのまま好きな曲を叩こうとするため、悪い癖がついてしまい上達の妨げとなる
•今のままで叩けていると勘違いし、上達が止まってしまう


解決法:
•毎日10分でもいいので必ず基礎練習の時間を確保する
•まだ叩けないフレーズに出会ったら、一度そのフレーズは忘れて基礎練習を行う
•Level1で挑む場合とLevel50で挑むと戦い方が全く違うように、基礎力が上がれば根本的に見える世界が変わることを知る

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【初級者編】3.メトロノームを使わない

ドラムのようなリズム楽器において、メトロノームを使用する練習が重要であることは言うまでもありません。
しかし、まだメトロノーム練習に慣れていない方はつい疎かにしてしまい、結果としてリズムの安定しないビートになってしまいます。

問題点:
テンポ感が身につかず、バンド演奏で走ったり遅れたりしがち。無意識にテンポが狂ってしまうがそれに気付くことも出来ない

解決法:
•どのようなフレーズにおいても必ずメトロノームを使用する
•クリックを裏拍にして叩く練習も重要
•メトロノームがなくてもリズムが合っているはずという過信を捨てる


【初級者編】4.セッティングが合っていない

派手な見た目にするためにシンバルを高くしたり、スローン(椅子)の調整を間違ったりすると、結果として自分に合わないフォームになってしまい、上達の妨げとなります。

問題点:
•余計な動きが増えスムーズに叩けないだけでなく、体を痛めることもあり得る。

•無理にLサイズの服を着ても似合わないように、見た目だけ派手なセッティングにしても逆にカッコ悪くなってしまう。

解決法:
•服を選ぶのと同じように、自分の体や手足の長さに合ったセッティングが最重要
•自分の体に合うセッティングが一番カッコ良いと認識する

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【中級者編】5.曲に合わせるだけで満足してしまう

ある程度ドラムが叩けるようになってくると、好きな曲に合わせて叩く場面も増えてくるかと思います。
これが一番楽しい瞬間であり、最高の気分を味わえるものの、これだけではドラムの上達には繋がりません。

問題点:
•全体を通して叩けるだけで満足してしまい、細かなリズムやグルーブ、また、表現力において未熟なままとなってしまう

•1フレーズごとの精度が高くないままで終わってしまう

解決法:
•全体ではなく部分ごとに細かく練習をする
•全体を通したい場合は曲に合わせるのではなくメトロノームに合わせる

【中級者編】6.フィルばかり練習してビートを磨かない

ある程度ドラムが叩けるようになった中級者となると、難しい部分、派手な部分、手数の多い部分ばかりを練習してしまいがちですが、中級者を越えていくためには基礎的なビートの練習が不可欠となります。

問題点:
•派手なフィルインや手数の多いフレーズはかっこいいが、基本ビートでノレない演奏になってしまう

•フィルの正確さや表現力は確かに大切ですが、フィルが占める曲の割合は1割以下です。ということは9割以上は基本的なビートの連続なので、割合の多い部分を強化する方が全体のレベルアップに繋がります。

解決法:
•基本ビート練習の時間を意識的に増やす
•メトロノームで裏拍に合わせるようにする
•曲の9割以上は基本ビートであることを認識する

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【中級者編】7.録音や動画で自分を客観視しない

自分の演奏を録音、または録画することは、ドラムに限らず楽器の上達において非常に重要。
特にドラムに関しては、音としては叩けているつもりでも動画を撮影して見返してみると、無理のあるフォームになっていたり、より効率的な叩き方に気付けることも多い。

問題点:
•録音をしたことがない状態では自分のリズムのずれに気付くことができない
•録画をしたことがない状態では自分のフォームを客観的に見ることができず、問題点に気付けない
•自分の中では叩けているつもりでも、他者から見るとノレないリズムだったりおかしなフォームだったりすることも


解決法:
•スマートフォンでもいいので練習風景を定期的に録音、録画する
•プロの演奏と見比べ、自分のフォームの欠点を探す
•録音、録画などをして自分の演奏を客観的に見ることは確かに勇気がいるし恥ずかしいことだが、ミスなどの自覚なく他者に見せている方が恥ずかしいと認識する


【上級者編】8.できるフレーズだけで満足している

ある程度どのような曲でも叩けるようななった上級者ともなると、得意なことだけ繰り返し、新しいスタイルや技術に挑まないため、成長が止まりマンネリ化する。
今のレベルのままで周りに褒められたりもするため、余計にその傾向が加速してしまう。

問題点:
•上達とは苦手部分の克服という意味なので、得意なことだけをやっていると上達していない
•出来ることがある程度のレベルに達しているため周りからの評価が高く、次のステージに行かず満足してしまっている

解決法:
•苦手ジャンルや、テンポが極端に遅い/速い曲に意識的に取り組む
•新しいルーディメンツやポリリズムに挑戦
•あえて苦手なフィルインやリズムパターンに挑戦すると、今まで出来ていると思っていたパターンもより進化する

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【上級者編】9.音楽全体を聴けていない(ドラムだけに集中)

ドラムパートのみの上達を考え過ぎた結果、ボーカルやギター、ベースやキーボードなどの他のパートへ意識が行かず、曲を全体として聞けていない場合も、ドラマーとしての上達は止まってしまいます。
どの楽器も全て曲の一部であることを理解すると、ドラマーの立ち位置や必要な音量、邪魔にならない程度の手数などが理解できます。

問題点:
•かっこいいフィルインを叩こうとするあまり、歌メロの邪魔になってしまったりベースラインと噛み合っていなかったりして、アンサンブルとして崩壊してしまう
•必要とされるリズムパターンが分からず、キックやゴーストノートの位置に根拠がなく、結果として聞きづらい曲となってしまう


解決法:
•ベースラインとの関係を強く意識して演奏
•バスドラムをベースのルートやリズムに合わせて調整
•他の楽器も練習してみてそれぞれの存在理由を理解する
•曲の主役はボーカルであり、ボーカルの歌詞や歌声が最もお客様に届くためのドラムを考え直す


【上級者編】10.他ジャンルの音楽や他楽器に興味を持たない

得意なジャンル、好きな音楽においては問題なく演奏することが出来るが、全く別のジャンルを聴いたことや演奏したことがない人は、幅の狭いドラマーになってしまいます。
例えば本業はロックドラマーだとしても、ブルースやジャズ、クラシックなど全く別ジャンルのドラムプレイを学ぶことで、より深みが増し、本業のロックドラムにも多大な良い影響を及ぼします。
大ヒットとなるような新しい音楽は、何か+何かの組み合わせで発声することが多い。
例えば黒人音楽のロックンロールと白人音楽のヒルビリーの組み合わせがロカビリーであるように、日本にもアイドル+メタル、クラシック+ロックなどの有名バンドが存在する。

問題点:
•音楽的な引き出しが増えず、表現の幅が狭くなる。特にグルーヴの多様性に乏しくなる。
•自分の好きなジャンルが音楽の全てであると誤解してしまう


解決法:
•普段聴かない音楽を聴いてみる
•ジャズ、アフロキューバン、ヒップホップ、ファンクなど
•ピアノやベースなども練習してみる

【総合】11.楽譜読み書きを理解していない

どれだけドラムが上手くなっても、楽譜の読み書きが出来ない状態では一人前の音楽家とは言えません。
例えて言うなら、日本に生まれたので日本語は話せるが、日本語の読み書きが出来ない状態です。

問題点:
•聞いた感じでなんとなく叩いているだけで、視覚的、理論的に音符の位置を正しく理解していない
•左右のスティッキングの正しい手順を理解していない可能性が高い

解決法:
•楽譜読み書き、特に音符の長さを学ぶ
•全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符、また、付点音符や複付点音符の長さをしっかりと理解する
•音符長さを理解できると、なぜ今までそれが分からずドラムを叩けている気だったのか不思議に感じるようになる


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