【実力だけでは成功しない?】音楽で成功するために音楽技術以外に必要なもの8選/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回は音楽で成功するため、あるいはプロになるために実力以外の必要なものを8選にまとめてご紹介させていただきます。
ボーカルやギター、ピアノやドラムなどの実力はボーカル検定、ギター検定、ピアノ検定、ドラム検定などで証明可能ですが、音楽で成功するためにはそれ以外の要素が非常に重要です。

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1.ブランディング(自己のイメージ作り)

目的:
「この人はどんなアーティストなのか?」「このバンドのライブを見に行けばどのような感情・価値をもらえるのか?」を明確に伝えることが必要です。

失敗例:
•ライブの日程や音源の発売日のみが掲載されているSNSやフライヤー
•「ライブに来てほしい」という自分達の都合ばかりがプロフィールに記されている
•メンバーの年齢や趣味など、どうでもいい情報ばかりを伝えている

実践法:
•SNSのプロフィールやアーティスト写真を、楽曲の世界観に合わせて統一する
•衣装やMCなどもそのキャラクターに合わせる
•投稿の内容や言葉使いなども、お客様が求めるキャラクター作りを意識する

※例えばクール系のバンドであるにも関わらず、SNSのつぶやきやライブ中のMCでは笑いを取るためにペラペラ喋ったり、逆に面白い系のコミックバンドであるにも関わらずSNSやMCでは無口で不愛想なのでは、お客様は何を求めてそのバンドのSNSを見たりライブに行ったりすればよいか分かりません。
歌詞やMC、衣装からSNSの投稿に至るまで、バンドを取り巻く全ての統一感は非常に重要です。

※特に視覚的なアイコンは非常に重要で、
・仮面にグレーのパーカーと言えばあの人
・黒と金のツートンヘアーと言えばあの人
・4人メンバーの一人だけがピエロのような恰好と言えばあのバンド
というふうに、一度見ただけで認知される分かりやすい見た目を意識しましょう。
「顔と名前だけでも覚えて帰ってください」と言う人を見かけますが、多くの場合、その言葉を発する人に限って顔と名前を覚えてもらう努力や工夫をしていません。
一度見たら絶対に忘れないような工夫で、まずは知ってもらうこと、覚えてもらうことを重視してください。

2.SNSとネット発信力

目的:
現代のバンド活動において、SNSやインターネットでの発信力なしに上手くいくことはあり得ないと言ってよいでしょう。
少数しか見ていないライブ活動でファンを増やすのではなく、SNSで獲得したフォロワーをライブに呼ぶという動線を作りましょう。

失敗例:
•SNSのアカウントを持っているだけで、効果的な利用方法が分かっていない
•YouTubeにオリジナル曲を投稿するが、タイトルが「曲名+バンド名」のみで伸びるわけがない
•とりあえずX(旧Twitter)、INSTAGRAM、TikTok、YouTubeなどの全アカウントを作っただけで、活動していない

実践法:
•プラットフォームごとに特徴を知り、TikTokではこのような動画が伸びやすい、YouTubeではこのようなタイトルにするべき、INSTAGRAMではこのような投稿をしてみよう・・・など、それぞれの特性を理解し、合わせる。
•お客様(フォロワー・視聴者)の求めるものを考え、理解し、求められるものを作る。
•必ず定期的に投稿すること

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3.コミュニケーション力

目的:
音楽活動も人間関係が大半を占めます。
いくら実力があって曲が良くても、関係者やスタッフ、そしてファンとの人間関係なしに成功はあり得ません。
特にライブハウスの店員さんや業界関係者とのコミュニケーションは非常に重要です。

失敗例:
•「バンドのキャラに合わない」と言ってクールぶり、不愛想にする
•「実力で売れたい」と言って感謝を忘れる
•「媚びを売ること」と「良い人間関係を作る」ことの違いが分からない

実践法:
•対バン相手と仲良くなって他イベントに呼ばれる
•スタジオやライブハウスのスタッフに信頼される
•ファンへの対応の良さ(SNSのリプやDM返信)が口コミにつながる

4.謙虚にしておく

目的:
スタッフや関係者、ファンに好かれるために謙虚な姿勢を保つ。

失敗例:
•人気バンドや憧れたアーティストの真似をして、横柄な態度になってしまう
•憧れた人の真似をする=自分が人気者であるかのように振る舞うことと勘違いしてしまう
• YouTubeのタイトルやサムネもマーケティングの一環

実践法:
•ライブハウスに到着したら店長だけでなく音響スタッフ、照明スタッフ、ドリンクカウンターのスタッフにも挨拶する
•ステージ以外ではキャラ設定をやめ、常識ある大人として正しい敬語を使う
•ライブが終わった後も全スタッフに感謝と挨拶を告げる

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5.ビジネス的な視点を持つ

目的:
自分という商品、または自分達のバンドの曲という商品を売り、お金を得るために、ビジネス的な視点を持つことが必要不可欠。
「いい曲をやっていれば売れるはず」は何も考えていない思考停止状態です。いい曲が売れるのではなく、売れた曲の中から良い悪いが判断される世界なので、売れていない(誰にも知られていない)状態ではあなたの曲が良いか悪いかの判断すらしてもらえません。


失敗例:
•いい曲をやっていれば売れるはずと思い、その他の努力をしない
•お金を稼ぐことが悪いことと思っている
•お金のために音楽活動をすることがカッコ悪いと思っている

実践法:
•獲得したいファンのペルソナ、ターゲット層を明確にする
•ターゲット層がいる場所で活動する
•ペルソナとなる人が検索しそうなワード、使っていそうなSNS、感動しそうな歌詞などを研究する

6.今日中に売れてやる!という意識

目的:
人生の貴重な時間を無駄にしないだけでなく、角度の高い努力を重ねる。

失敗例:
•「30才までにメジャーデビューしたい」と言っている人は30才までメジャーデビューできなくても夢を諦められず、ズルズルと無駄な時間を過ごしてしまう
•「5年以内に売れたい」と言っている人は、今日の時点で最高の努力をしない
•今日は売れない、明日も売れない、来週も売れない、来月も売れない、来年も売れないと思っている人が、5年後に売れるわけがない

実践法:
•今日中にYahoo!ニュースに載るにはどうすれば良いかを考える
•夢を諦めるメリットの最終日に何をするかを考え、今日からその努力をする
•遠い未来に目標を投げて安心しない。

※上手くいくバンドや音楽家は、活動を初めて1~2年以内にはプロになったりメジャーデビューを果たしたりという結果を出します。

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7.動画制作・編集スキル

目的:
お金を払ってプロに頼まなくても表現や発信ができるようになる。
ネットでの活動はライブハウスと違い、金銭的なマイナススタートではないため、自分で動画制作や編集が出来るようになれば無料でいくらでも効果的な活動が可能となる。

失敗例:
•MVの作成などをいちいち外注するため費用がかさむ
•お金を払ったが相手はあなたのバンドのカラーや趣向を詳しく理解していないため、細かい部分でのズレが生じる
•お金を払ってMVなどを制作したものの、再生回数が取れず結局赤字となる

実践法:
•無料アプリやスマートフォンでの撮影から始める
•サムネやテロップ、簡単な編集を学ぶ
•失敗を繰り返し、徐々に上達する

※「お金を払うこと=努力」ではありません。支払った金額を確実に回収できる、あるいはプラスにできる確信や根拠、仕組みなどがある場合には、自分で時間をかけて製作するより外注する方が効率的な場合もありますが、多くの場合は「お金を払って作ってもらったから良い作品のはず」という根拠のないものとなってしまい、失敗します。

8.ライブ運営

目的:
自分主催の活動の場を増やすと、金銭的にも負担が減り、活動内容も充実する。
チケット代や他のバンドのノルマなども自由に決定できる

失敗例:
•他者主催のイベントに出演すると、あなたが払ったノルマから中抜きされる
•動員力のないイベンターのライブは、通常より高いノルマを支払っているだけで、あなたにメリットがない
•ライブハウス主催のイベントも同様に、利益目的のライブハウスにあなたはお金を払っているだけになってしまいがち

実践法:
•自主企画ライブを成功させて集客力をアピール
•配信ライブで遠方のファンともつながる
•リハーサル、本番、物販、ファンサービス、SNS告知まですべてを自分で行う

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まとめ

音楽でプロになる、または成功するためには、音楽的な技術以外の様々な能力が必要です。
例えば飲食店を選ぶ際に、「おいしいかどうか」はあまり重要ではありません。
それは決して「マズくても良い」という意味ではなく、「おいしいことは当たり前」だからです。
・家から近い
・店員の接客が良く笑顔になれる
・安くてお腹いっぱいになる
・商品の提供が早く、時間がない時に助かる
これらの付加価値があってこそ、人はその飲食店を選びます。

消しゴムを選ぶ際には「消えることは当たり前」の条件として、その上で付加価値として
・可愛いキャラクターのデザイン
・消した後のカスがまとまる
・良い匂いがする
などの付加価値で、どの消しゴムを買うか選びます。

飲食店にとっておいしいこと、消しゴムにとって消えることは最低限装備されているべき当たり前の条件であり、つまりバンドや音楽家にとって「演奏技術が高いこと」は当たり前の最低条件であり、それが売れる理由や成功する理由とはならないのです。

日本一レベルや世界一レベルの「今まで誰も見たことがない異常な上手さ」であれば他者との差別化もでき、売り物として成立しますが、ほとんどの場合はキャラクター、ルックス、歌詞のメッセージ性などが商品となります。

あなたのバンドの価値は演奏技術以外でどの部分なのか、しっかりと見極めて正しい活動を行ってください。

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