2025/05/02
日本音楽能力検定協会です。
本日はギターを始めたばかりの方に必ず最初にやっていただきたい練習法を10選にまとめてお伝え致します。
初期段階でこの10項目を体に染み込ませておく、習慣として行えるようにしておくことで基礎が固まり、その後の上達スピードが全く異なってきますので、ぜひご参照くださいませ。
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チューニングとは例えば食事の前に手を洗う、出かける前には身だしなみを整えるなどと同様に最低限のマナーであると同時に、疎かにしてしまうとご自身が困ってしまうことになるので、楽器を始めた初期段階で必ず習慣として身に着けておきましょう。
目的:正しい音感を育てる。正しい音での演奏を当たり前にする。
やり方:
•標準チューニング(6弦から):E-A-D-G-B-E
•スマホアプリやクリップ式チューナーでもOK。
•弦を1本ずつ鳴らしてチューナーの針が中央にくるよう調整する。この時、弦を弾くのが強すぎたり弱すぎたりしないよう、普段演奏する時の強さを心がける。
ポイント:
•チューニングは毎回の練習前だけでなく、1時間弾いたらチューニングを再確認。
•チューニングがずれたままの演奏はお客様が聞きづらいだけでなく、自分の耳も悪くなる。
よくあるミス:
•チューナーの表示を見間違えて違う弦を合わせてしまう
•まだずれていないはずだと過信し、チューニングが狂ったまま練習する
•弦を巻きすぎて切ってしまう
注意点:
•チューナーの表示を見るとき、弦の番号と音名を確認(6弦=E、5弦=A、4弦=D、3弦=G、2弦=B、1弦=E)
•チューニングは「低い音から徐々に上げて合わせる」と安定しやすい
•弦のテンション(張り具合)を感じて、無理に回しすぎない
最初は窮屈に感じても正しいフォームを意識することで徐々に身に着き、結果的にはそれが最も楽で効果的なフォームであることに気付けます。
目的:疲れにくく、効率的に上達する体の使い方を覚える
やり方:
•座って練習:右利きなら右脚の上にギターを乗せ、ネックを少し上向きにする
•左手でギターを支えるのではなく、左手を離してもギターが1ミリも下がらない状態を作る
•ピックの持ち方:親指と人差し指で軽く挟み、少しだけ先を出す。残りの3本の指(中指、薬指、小指)は伸ばすでもなく握るでもなく自然にぶらんとさせておく
ポイント:
•肩や手に力を入れすぎない
•肘を張らず自然な形を意識
よくあるミス:
•指板を見るためにギターを寝かせすぎてしまい、左手が変な角度になってしまう
•ピックを強く握りすぎて手が固まり、弾きにくくなる
•猫背になりすぎる
注意点:
•ネックは地面と平行〜やや上向きが基本
•ピックは強く握り過ぎず、ストロークの際に落としてしまわないための最小限の力で持つ
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目的:正しいピッキングの手順を覚え、合理的な演奏をする
やり方:
•ドレミファソラシドなどの簡単なフレーズを必ずオルタネイト(交互)で弾く
•ドはダウン、レはアップ、ミはダウン、ファはアップ、ソはダウン、ラはアップ、シはダウン、ドはアップ
•途中で弦がかわってもピッキングの順番は変えない
よくあるミス:
•弦が変わるとそれに釣られてピッキングの順番が狂ってしまう
•その結果、同じフレーズでも毎回ピッキングの向きが変わってしまい、上達しない
世界3大ギタリストと呼ばれるような人たちも未だにこのクロマチック練習だけは行っているというほど大事な練習で、スポーツなどで例えると筋トレ、素振りなどにあたる最も基礎的な力を鍛えるための練習法です。
目的:左手の独立性、正確なフレット押さえ、フィンガーストレングスを鍛える
やり方:
•6弦1フレット(人差し指)→2フレット(中指)→3フレット(薬指)→4フレット(小指)
•1弦まで同じ動きで移動
•ダウンアップ交互でピッキングする
ポイント:
•指を立てて押さえる
•指を離す際に無駄に大きく離し過ぎず、できるだけ弦の近くにキープする
よくあるミス:
•指を離し過ぎて次の動きが遅れる
•弦を押さえる指の位置がフレットから遠い
•弦を押さえる力が強すぎて音がシャープしてしまう
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しかしこのコードを押さえる(複数の音を同時に鳴らす)という状態が初心者の方にとっては非常に難しく、コツコツと練習を繰り返す必要があります。
目的:よく使うコードを自然に押さえられるようにする
やり方:
•最初に練習するコード:C, G, Em, Am, Dなど
•指の配置:フォームをしっかり覚える
•1本ずつ弦を弾いて、全ての音が綺麗に伸びる状態であるか確認する
ポイント:
•弦に触れてない指が余計な弦に当たってしまってミュートしていないかチェック
•指が反らないようアーチを描くようにしっかり立てる
•可能な限りフレットに近い位置で押さえる
よくあるミス:
•指が寝てしまい、他の弦に触れてしまっている
•押さえる位置がフレットから遠すぎたり、押さえる力が弱すぎて弦がビビってしまう。
注意点:
•指はなるべく立てて、弦と垂直に押さえる
•コードを一気に完成させようとせず、1本ずつ順に押さえる
•毎回音を1本ずつチェックして全ての音が鳴ってるか確認
目的:スムーズなコード移動で、曲を止まらずに弾けるようにする
やり方:
•Cでストロークをしたら、次のストロークのタイミングでGに変え、次にAm、次にEmなどのようにコードをチェンジしていく
•最初は止まってゆっくり移動してもOK
ポイント:
•どの指から動かすと楽かを考える(共通の指があるコードは特に重要)
•慣れたらストロークを加えてタイミングも練習
よくあるミス:
•焦ってちゃんとコードが押さえられていない
•まだコードを押さえられていないのに次のストロークが始まってしまう
•コードを押さえられているつもりでも、ちゃんと音が出ていない弦がある
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空ピッキングの理解は非常に重要で、リズムキープや演奏の順番などにも大きく影響します。
やり方:
•例えばタータタータタタというストロークの場合は、ダウン-アップで空振り-ダウン-アップ-ダウンで空振り-アップ-ダウン-アップという手順になる
目的:リズムキープのためにも空ピッキングの重要性を理解する
ポイント:
•腕→肘→手首→指先へと可動域を大きく使う
•空ピッキングを入れることでストロークの方向をキープ(ダウン=上から下、アップ=下から上)
よくあるミス:
•空ピッキングを入れず、音を伸ばす場面で手が止まってしまう
•手が止まってしまうとその間のリズムキープが難しくなる
注意点:
•手首のしなりを使って弾くと音がスムーズになる
•音を伸ばす場面でも手を止めず、必ず空ピッキングを入れ、オルタネイトを崩さない
人差し指1本で複数の弦を押さえるため、他の指の自由がききにくくなり、最初はコードの音が鳴るどころか、押さえることも困難です。
Fコードがギター初心者の方にとって最初の挫折ポイントとされており、逆に言うとFさえクリアしてしまえばその後演奏できる曲の幅が何百倍にも広がります。
ポイント:
•人差し指は真正面から押さえるのではなく、親指側の側面を使うようにすると多少押さえやすくなる。
•1フレットあたりが最もフレット間の幅が広いので押さえにくい。最初は5フレットあたりでFの形を作ってみると鳴りやすいので、感覚を掴んでから1フレットに戻っていくと良い。
よくあるミス:
•人差し指で押さえた1フレットが全部の弦が鳴っていない
•人差し指のせいで他の指が自由に動かず、歪な押さえ方になってしまう
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コードの形は複雑なので、意味を理解せず形だけを丸暗記することは不可能です。
必ず最初の段階でコードの作り方の仕組みを理解し、知らないコードでも自分で作り出せるようになっておきましょう。
目的:コードの作り方の仕組みを覚える
ポイント:
Fの形を押さえたまま1フレット上に上がると、F#というコードになります。
その動きをそのまま1フレットずつ上げていくと、G、G#、A、A#、B、C・・・という風に、全てのメジャーコードを横にずらしていくだけで作ることが可能です。
さらに、Fの形の中指を離すとFマイナー、Fの形の薬指を離すとFセブンス、Fの形の中指と薬指を両方離すとFマイナーセブンスのように体系的に覚えていくと、先ほどと同様に横にずらしていくだけでF#マイナーやAセブンスなど、あらゆるコードの作り方を一気に理解することが出来ます。
注意点:
•Eの次はF(E#ではない)
•Bの次はC(B#ではない)
よくあるミス:
•好きな曲を演奏する時に出てきたコードだけ覚えればいいと思い、仕組みを理解しない
•知らないコードを自分で作ってみようとせず、楽譜やコードダイアグラムを見てしまい、結局意味が分からないままの丸暗記となってしまう
ご自身としては合っているつもりでも、リズムは微妙にずれていくものであることを理解し、ご自身のリズム感を過信せず、必ずメトロノームに合わせての練習を癖にしておきましょう。
とは言え、まだそのフレーズを全く弾けない状態でメトロノームに無理に合わせようとすると逆に練習にならないので、ある程度弾けるようになってからメトロノームを使用する感覚を掴みましょう。
目的:正確なテンポ感とリズムキープ力をつける
やり方:
•メトロノーム(アプリなどでも可)でBPM60くらいに設定
•1拍に1音(4分音符)→1拍に2音(8分音符)→3連符→16分音符と段階的に練習
ポイント:
•一定のテンポを意識するだけでリズム感が劇的に上がる
•ストロークとメトロノームがズレてないか耳でしっかり聴く
よくあるミス:
•メトロノームの音に合わせられていない
•最初から速すぎるテンポに挑戦して全くついていけず練習にならない
•めんどくさがってメトロノームを使わない
注意点:
•最初のうちは正確に合わせられなくて当然なので、徐々に感覚を掴んでいけばOK
•楽器の練習はメトロノームを使うものだと完全に体に染み込ませることが重要
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本日はギターを始めたばかりの方に必ず最初にやっていただきたい練習法を10選にまとめてお伝え致します。
初期段階でこの10項目を体に染み込ませておく、習慣として行えるようにしておくことで基礎が固まり、その後の上達スピードが全く異なってきますので、ぜひご参照くださいませ。
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1.チューニングの習慣をつける
演奏前にチューニング(調律)を行うことは楽器演奏者の基本ですが、つい面倒くさがってチューニングを疎かにしてしまう方が多く見受けられます。チューニングとは例えば食事の前に手を洗う、出かける前には身だしなみを整えるなどと同様に最低限のマナーであると同時に、疎かにしてしまうとご自身が困ってしまうことになるので、楽器を始めた初期段階で必ず習慣として身に着けておきましょう。
目的:正しい音感を育てる。正しい音での演奏を当たり前にする。
やり方:
•標準チューニング(6弦から):E-A-D-G-B-E
•スマホアプリやクリップ式チューナーでもOK。
•弦を1本ずつ鳴らしてチューナーの針が中央にくるよう調整する。この時、弦を弾くのが強すぎたり弱すぎたりしないよう、普段演奏する時の強さを心がける。
ポイント:
•チューニングは毎回の練習前だけでなく、1時間弾いたらチューニングを再確認。
•チューニングがずれたままの演奏はお客様が聞きづらいだけでなく、自分の耳も悪くなる。
よくあるミス:
•チューナーの表示を見間違えて違う弦を合わせてしまう
•まだずれていないはずだと過信し、チューニングが狂ったまま練習する
•弦を巻きすぎて切ってしまう
注意点:
•チューナーの表示を見るとき、弦の番号と音名を確認(6弦=E、5弦=A、4弦=D、3弦=G、2弦=B、1弦=E)
•チューニングは「低い音から徐々に上げて合わせる」と安定しやすい
•弦のテンション(張り具合)を感じて、無理に回しすぎない
2.正しいフォームとギターの持ち方
ギターを始めたばかりの初期段階で正しいフォームを身に着けることは非常に重要です。特に最初はギターという楽器に慣れていないため、自分が持ちやすいように持ち、弾きやすいように弾いてしまう傾向がありますが、大抵の場合それは間違ってフォームです。最初は窮屈に感じても正しいフォームを意識することで徐々に身に着き、結果的にはそれが最も楽で効果的なフォームであることに気付けます。
目的:疲れにくく、効率的に上達する体の使い方を覚える
やり方:
•座って練習:右利きなら右脚の上にギターを乗せ、ネックを少し上向きにする
•左手でギターを支えるのではなく、左手を離してもギターが1ミリも下がらない状態を作る
•ピックの持ち方:親指と人差し指で軽く挟み、少しだけ先を出す。残りの3本の指(中指、薬指、小指)は伸ばすでもなく握るでもなく自然にぶらんとさせておく
ポイント:
•肩や手に力を入れすぎない
•肘を張らず自然な形を意識
よくあるミス:
•指板を見るためにギターを寝かせすぎてしまい、左手が変な角度になってしまう
•ピックを強く握りすぎて手が固まり、弾きにくくなる
•猫背になりすぎる
注意点:
•ネックは地面と平行〜やや上向きが基本
•ピックは強く握り過ぎず、ストロークの際に落としてしまわないための最小限の力で持つ
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3.オルタネイトピッキングの練習
オルタネイトピッキングとは、上から下に向かって弾くダウンピッキングと、下から上に向かって弾くアップピッキングを交互に繰り返すことです。目的:正しいピッキングの手順を覚え、合理的な演奏をする
やり方:
•ドレミファソラシドなどの簡単なフレーズを必ずオルタネイト(交互)で弾く
•ドはダウン、レはアップ、ミはダウン、ファはアップ、ソはダウン、ラはアップ、シはダウン、ドはアップ
•途中で弦がかわってもピッキングの順番は変えない
よくあるミス:
•弦が変わるとそれに釣られてピッキングの順番が狂ってしまう
•その結果、同じフレーズでも毎回ピッキングの向きが変わってしまい、上達しない
4.左手の指を独立して動かす運指練習(クロマチック)
クロマチック練習とは、全てのフレットをひとつずつ押さえて弾いていく基礎練習です。世界3大ギタリストと呼ばれるような人たちも未だにこのクロマチック練習だけは行っているというほど大事な練習で、スポーツなどで例えると筋トレ、素振りなどにあたる最も基礎的な力を鍛えるための練習法です。
目的:左手の独立性、正確なフレット押さえ、フィンガーストレングスを鍛える
やり方:
•6弦1フレット(人差し指)→2フレット(中指)→3フレット(薬指)→4フレット(小指)
•1弦まで同じ動きで移動
•ダウンアップ交互でピッキングする
ポイント:
•指を立てて押さえる
•指を離す際に無駄に大きく離し過ぎず、できるだけ弦の近くにキープする
よくあるミス:
•指を離し過ぎて次の動きが遅れる
•弦を押さえる指の位置がフレットから遠い
•弦を押さえる力が強すぎて音がシャープしてしまう
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5.簡単なコードを押さえる練習
ギターという楽器では複数の音を同時に鳴らして和音(コード)という状態で演奏する場面が非常に多く、コードを押さえられなければギターが弾けているとは言えません。しかしこのコードを押さえる(複数の音を同時に鳴らす)という状態が初心者の方にとっては非常に難しく、コツコツと練習を繰り返す必要があります。
目的:よく使うコードを自然に押さえられるようにする
やり方:
•最初に練習するコード:C, G, Em, Am, Dなど
•指の配置:フォームをしっかり覚える
•1本ずつ弦を弾いて、全ての音が綺麗に伸びる状態であるか確認する
ポイント:
•弦に触れてない指が余計な弦に当たってしまってミュートしていないかチェック
•指が反らないようアーチを描くようにしっかり立てる
•可能な限りフレットに近い位置で押さえる
よくあるミス:
•指が寝てしまい、他の弦に触れてしまっている
•押さえる位置がフレットから遠すぎたり、押さえる力が弱すぎて弦がビビってしまう。
注意点:
•指はなるべく立てて、弦と垂直に押さえる
•コードを一気に完成させようとせず、1本ずつ順に押さえる
•毎回音を1本ずつチェックして全ての音が鳴ってるか確認
6.コードチェンジの練習
一つずつのコードが押さえられるようになったら、次はコードをスムーズにチェンジする練習が必要です。目的:スムーズなコード移動で、曲を止まらずに弾けるようにする
やり方:
•Cでストロークをしたら、次のストロークのタイミングでGに変え、次にAm、次にEmなどのようにコードをチェンジしていく
•最初は止まってゆっくり移動してもOK
ポイント:
•どの指から動かすと楽かを考える(共通の指があるコードは特に重要)
•慣れたらストロークを加えてタイミングも練習
よくあるミス:
•焦ってちゃんとコードが押さえられていない
•まだコードを押さえられていないのに次のストロークが始まってしまう
•コードを押さえられているつもりでも、ちゃんと音が出ていない弦がある
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7.ストロークの基本パターン練習(空ピッキング)
コードストロークには基本パターンがいくつかあるのですが、初心者の方は空ピッキング(空振り)を無視し、聞こえてくるままに手を動かしてしまいがちです。空ピッキングの理解は非常に重要で、リズムキープや演奏の順番などにも大きく影響します。
やり方:
•例えばタータタータタタというストロークの場合は、ダウン-アップで空振り-ダウン-アップ-ダウンで空振り-アップ-ダウン-アップという手順になる
目的:リズムキープのためにも空ピッキングの重要性を理解する
ポイント:
•腕→肘→手首→指先へと可動域を大きく使う
•空ピッキングを入れることでストロークの方向をキープ(ダウン=上から下、アップ=下から上)
よくあるミス:
•空ピッキングを入れず、音を伸ばす場面で手が止まってしまう
•手が止まってしまうとその間のリズムキープが難しくなる
注意点:
•手首のしなりを使って弾くと音がスムーズになる
•音を伸ばす場面でも手を止めず、必ず空ピッキングを入れ、オルタネイトを崩さない
8.バレーコード(Fなど)に挑戦
基本的なローコード(開放弦を含むコード)を覚えたら、次はバレーコードに挑戦です。人差し指1本で複数の弦を押さえるため、他の指の自由がききにくくなり、最初はコードの音が鳴るどころか、押さえることも困難です。
Fコードがギター初心者の方にとって最初の挫折ポイントとされており、逆に言うとFさえクリアしてしまえばその後演奏できる曲の幅が何百倍にも広がります。
ポイント:
•人差し指は真正面から押さえるのではなく、親指側の側面を使うようにすると多少押さえやすくなる。
•1フレットあたりが最もフレット間の幅が広いので押さえにくい。最初は5フレットあたりでFの形を作ってみると鳴りやすいので、感覚を掴んでから1フレットに戻っていくと良い。
よくあるミス:
•人差し指で押さえた1フレットが全部の弦が鳴っていない
•人差し指のせいで他の指が自由に動かず、歪な押さえ方になってしまう
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9.コードの作り方の規則性を覚える
Fコードが鳴るようになったら、あとはコードの仕組みを覚えるだけで何百というコードの作り方を一気に理解することが出来ます。コードの形は複雑なので、意味を理解せず形だけを丸暗記することは不可能です。
必ず最初の段階でコードの作り方の仕組みを理解し、知らないコードでも自分で作り出せるようになっておきましょう。
目的:コードの作り方の仕組みを覚える
ポイント:
Fの形を押さえたまま1フレット上に上がると、F#というコードになります。
その動きをそのまま1フレットずつ上げていくと、G、G#、A、A#、B、C・・・という風に、全てのメジャーコードを横にずらしていくだけで作ることが可能です。
さらに、Fの形の中指を離すとFマイナー、Fの形の薬指を離すとFセブンス、Fの形の中指と薬指を両方離すとFマイナーセブンスのように体系的に覚えていくと、先ほどと同様に横にずらしていくだけでF#マイナーやAセブンスなど、あらゆるコードの作り方を一気に理解することが出来ます。
注意点:
•Eの次はF(E#ではない)
•Bの次はC(B#ではない)
よくあるミス:
•好きな曲を演奏する時に出てきたコードだけ覚えればいいと思い、仕組みを理解しない
•知らないコードを自分で作ってみようとせず、楽譜やコードダイアグラムを見てしまい、結局意味が分からないままの丸暗記となってしまう
10.メトロノームを使ったリズムトレーニング
メトロノームを使用しての練習は、ギターだけでなく全ての楽器練習にとって非常に重要です。ご自身としては合っているつもりでも、リズムは微妙にずれていくものであることを理解し、ご自身のリズム感を過信せず、必ずメトロノームに合わせての練習を癖にしておきましょう。
とは言え、まだそのフレーズを全く弾けない状態でメトロノームに無理に合わせようとすると逆に練習にならないので、ある程度弾けるようになってからメトロノームを使用する感覚を掴みましょう。
目的:正確なテンポ感とリズムキープ力をつける
やり方:
•メトロノーム(アプリなどでも可)でBPM60くらいに設定
•1拍に1音(4分音符)→1拍に2音(8分音符)→3連符→16分音符と段階的に練習
ポイント:
•一定のテンポを意識するだけでリズム感が劇的に上がる
•ストロークとメトロノームがズレてないか耳でしっかり聴く
よくあるミス:
•メトロノームの音に合わせられていない
•最初から速すぎるテンポに挑戦して全くついていけず練習にならない
•めんどくさがってメトロノームを使わない
注意点:
•最初のうちは正確に合わせられなくて当然なので、徐々に感覚を掴んでいけばOK
•楽器の練習はメトロノームを使うものだと完全に体に染み込ませることが重要
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